「決行」か「キャンセル」か?雨キャンプに行くか判断するためのチェックリスト
特にキャンプ初心者の方や初めて雨キャンプをする方だと、雨キャンプのイメージもつきづらく、決行orキャンセルの判断に迷ってしまいがち。そんなときは、以下のポイントをチェックしてみましょう。
【雨キャンプの「決行」or「キャンセル」判断チェックリスト】
- 豪雨・強風・雷などの予報が出ていない
- 防水性の高いテント・タープなどのギアを持っている
- 防水性の高いレインウェアを持っている
- 予約したキャンプ場は車が横付けできるサイトである
- 予約したキャンプ場は砂利サイトである
- にぎやかなキャンプ場より静かなキャンプ場が好き
- 予約したキャンプ場に雨がしのげる屋根付き設備がある
- キャンプ場の近隣に屋内で楽しめる施設がある
- 雨でもテントにこもって楽しめる趣味やギアがある
- 自宅に濡れたギアを干すスペースがある
以下のように、当てはまるポイントの数を目安に、キャンプを決行するかキャンセルするかの判断材料の一つとして参考にしていただければと思います。
- 8~10個:雨キャンプでも楽しめそう!
- 5~ 7個: 装備や計画を見直して雨キャンプに挑戦してみよう!
- 2~ 4個: キャンセルも視野に入れて再度検討してみよう!
- 0~ 1個: 今回はキャンセルした方が良いかも?
ここからは、上記10個のポイントについて、雨キャンプのイメージがつきやすいよう筆者の体験や解決策を交えて詳しく紹介していきます!
チェックポイント [1] 豪雨・強風・雷などの予報が出ていない
前述した通り、雨予報が豪雨、雷雨、大雨だったり、強風や雷注意報などが出ている場合は、外で快適に過ごすこと自体が困難だと思います。
筆者もキャンプ歴が長くなるにつれ、雨よりも逃げ場のない雷や、テントやタープの倒壊の恐れがある強風のときのほうがよっぽど怖い思いをしているので、そのような予報が出ている時は無理せずキャンセルしましょう。
チェックポイント [2] 防水性の高いテント・タープなどのギアを持っている
テントやタープを持っていても、耐水圧が高くないと浸水の危険性があり「朝起きたら雨漏りしていた…」なんてことにもなりかねません。
一般的に耐水圧の目安として、500mmで小雨、1,000mmで普通の雨、1,500mmで強い雨に耐えられるとされています。宿泊を伴うキャンプでは、耐水圧が1,500mm以上のテントを選べば大抵の雨に対応できて安心です。
上の写真の筆者愛用のテントであるコールマンの『タフスクリーン2ルームハウス』の耐水圧は2,000mm。
また、同じく筆者愛用のコンパクトなドーム型テントであるFIELDOORの『フィールドキャンプドーム200』は、耐水圧1,500mm以上です。どちらも何度も雨キャンプをしていますが、浸水などはしていませんし、今でも現役です。
お子さんがいらっしゃるファミリーキャンプや人数の多いグループキャンプの場合は、タフスクリーン2ルームハウスのように大きなリビングスペースがある2ルームテントが便利です。設営・撤収は少し大変になりますが、濡れずに立ってテント内を移動できるので、雨キャンプでもかなり快適に過ごせてオススメです。
もし持っているテントがコンパクトなサイズのものの場合は、大きめのタープがあったほうが雨でも居場所が作れて動きやすいし、よりキャンプを楽しめるかも!
▼コールマン『タフスクリーン2ルームハウス』とFIELDOOR『フィールドキャンプドーム200』のレビュー記事はこちら!
チェックポイント [3] 防水性の高いレインウェアを持っている
雨予報の場合、テントやタープを設営する際に濡れてしまうことがありますので、防水性の高いカッパなどのレインウェアは必需品です。
ポンチョなどは子供には良いかもしれませんが、テント設営・撤収を担当する大人は立ったりしゃがんだりが多いので不向きだと思います。
できればカッパの上下を着こみ、足元は長靴を履きましょう。レインハットまでかぶれば、雨の中でも快適に動き回ることができるはずです!
筆者も愛用しているワークマンのレインウェアは機能的にも優秀で、コスパも高いためオススメできます!
▼ワークマンの人気のレインウェアやレインシューズの記事はこちら!
チェックポイント [4] 予約したキャンプ場は車が横付けできるサイトである
雨キャンプのときは、車から荷物を運ぶ距離が短いほうが便利なので、車が横付けできるサイトを選ぶのも大切です。
なるべく装備をコンパクトにして、ギアは「使うときに車から取り出し、使い終わったら車にしまう」ということを意識していくと、設営も撤収も楽になります。
雨キャンプのときは地面も濡れていて物を置く場所が限られるので、車を棚代わりに使うようなイメージで行くと良いかもしれません!
チェックポイント [5] 予約したキャンプ場は砂利サイトである
雨キャンプのときは、地面が濡れてドロドロになるので、土のサイトは避けましょう。砂利サイトを選ぶと、テントなどにつく汚れが最小限で済むので片付けるときに楽です。
また、ウッドデッキなどがあって、その上にテントを張れるキャンプ場もあるので、事前に地面が土なのか、砂利なのか、芝なのか、ウッドデッキはあるのかなどを調べておくと安心です。
芝が植えられている芝サイトは、土サイトよりはドロドロ度が低いですが、テントに芝がつくのがやっかいです。ヤマビルが生息している場合などもあるので、個人的には雨キャンプのときは小さめの砂利が敷き詰められたサイト一択です!
▼ヤマビル対策と、嚙まれてしまったときの対処方法はこちらの記事をチェック!
チェックポイント [6] にぎやかなキャンプ場より静かなキャンプ場が好き
雨キャンプの良い点の一つに、キャンプ場にいる人が少なくて静かだという点が挙げられます。
上の写真は、キャンパーの聖地と言われている『ふもとっぱらキャンプ場』です。とても人気で普段は混雑しているキャンプ場ですが、雨ともなると、たくさんキャンセルも出るようで、広い敷地内にまばらにしか人がいないことも多いようです。
もちろん地面はドロドロ、あちこちに水たまりができますし、ふもとっぱらの代名詞である富士山ドーン!の絶景は見られないかもしれません。しかし、なかなか予約が取れない有名キャンプ場に偵察がてら足を運んで、雨キャンプで静かに過ごすというのも悪くはないですよ!
チェックポイント [7] 予約したキャンプ場に雨がしのげる屋根付き設備がある
キャンプ場の規模にもよりますが、屋根付きの炊事場やBBQ場などが備えられているキャンプ場もあります。雨キャンプの場合は調理をする際や子供の居場所として、屋根付き設備があると何かと便利な場合が多いです。
上の写真は数年前筆者が梅雨時期にグループキャンプで予約をした『鬼怒川温泉オートキャンプ場』のVIPサイトです。
このときは見事に大雨に降られましたが、屋根の下にテントを張ることができ、屋根の下で焚き火や花火も楽しめて、楽しいグループキャンプができました。
トタン屋根だったから、バケツをひっくり返したような雨が叩きつけられる雨音が騒音レベル(笑)だったけど、それも含めて楽しいグルキャンの思い出だよ~!!!
▼鬼怒川温泉オートキャンプ場の詳しいレビュー記事はこちら
チェックポイント [8] キャンプ場の近隣に屋内で楽しめる施設がある
雨キャンプの場合、大きなテントの下でおこもりできたとしても、時間をもてあましてしまうことや子供が飽きてしまうことがよくあります。そのため、近くに温泉や博物館など、屋内で楽しめる施設があるキャンプ場を選ぶと良いでしょう。
上の写真は、ふもとっぱらから車で10分ほどの場所にある富士花鳥園で撮影したものです。温室でベゴニアなどのお花を観賞できたり、フクロウなどの鳥たちと触れ合えたりするので、大人も子供も楽しめるオススメの施設です。
また、温泉施設ではお風呂に入ってさっぱりできますし、雨の具合によっては近隣の飲食店で食事を済ませてしまうのもアリ!
我が家は雨キャンプなど、ご飯を作るのが少し大変そうな場合は、日持ちするレトルト食品やパックご飯などを用意しています。万が一、食べなかったとしてもそのまま持ち帰れるので、現地の天候など状況を見て、臨機応変に外食に切り替えていますよ♪
キャンプだからって「絶対にキャンプ飯をつくらなくてはいけない」なんてことはないよ!
設営も撤収も後片づけも大変な雨キャンプのときこそ、手抜きできるところは手抜きしちゃおう!
▼雨キャンプに便利な「持ち帰れる」食品はこちら!
チェックポイント [9] 雨でもテントにこもって楽しめる趣味やギアがある
雨キャンプのときは、テントの中で過ごす時間がどうしても多くなってしまうので、テントの中で楽しめる趣味やギアがあると良いですよね。
スマホやタブレットに加えて「プロジェクターを持ち込んでみんなで映画を観る」なんていうのも、雨キャンプならではの楽しみ方。人が少なく、静かで落ち着いた雨キャンプだからこそ、普段読めていない本を持ち込んで、活字に触れるのも良い過ごし方ですよね。
筆者の息子は、小さいころは大好きな折り紙や工作をしたり、図鑑を熟読したり、じょうずにテント内で一人遊びを楽しんでいました!
▼お手頃価格&小型プロジェクターに関する詳しい情報はこちらの記事でチェック!
チェックポイント [10] 自宅に濡れたギアを干すスペースがある
雨キャンプのときは、基本的にはテントやタープを乾燥させて撤収することが難しいです。大きなゴミ袋やドライバッグなどにとりあえずしまって、自宅に持ち帰ってから乾燥させるケースがほとんどなので、自宅に濡れたギアを干すスペースがあるかも大切です。
帰宅後、翌日以降で晴れれば、どこか近くの広いスペースに濡れたテントを広げて乾燥させることもできると思います。しかし、梅雨時期などその後通日雨の日が続く場合は、家の中でなんとかテントやタープを干さなければいけません。
雨キャンプ当日のことももちろんですが、帰宅してから濡れたテントやタープを干すスペースを用意することも考えて、雨キャンプを計画するようにしましょう!
大きなリビングスペースがある2ルームテントは、雨キャンプの時は快適なんだけど、濡れたまま持ち帰ると、干すのがほんとに大変だよ~!(汗)
だから我が家はグルキャン以外では、寝るだけのコンパクトなドームテント+広げやすくて干しやすいオープンタープという装備で雨キャンプに行くことが多いんだ~!
雨キャンプついでに「テントクリーニング」に出しちゃうのもグッドアイデア!
雨キャンプをすると普段よりもギアが汚れ、帰宅してから洗濯・泥おとし・乾燥などの作業が発生してしまいます。
テントやテープなどは濡れたまま放置すると、カビが生えたりして痛んだりしてしまうので、メンテナンスは必須です。ただ、「自分でメンテするのはちょっと面倒」という場合は、この機会に思い切ってテントクリーニングサービスを利用してみるのも良いかもしれません。
テントクリーニングサービスとは、キャンプなどで使用したテントを専門にクリーニングしてくれるサービスのことです。
雨が降ったときはキャンプ場をキャンセルするよりも、テントクリーニング料のほうが安い場合もあるかもしれませんので、事前にお値段なども調べておくと良いですね。
以前ハピキャンで取材をさせていただいた『テントクリーニング.com』さんでは、雨キャンプ後の水分をたくさん含んでいて、泥などで汚れた状態のテントをそのままへ送ってもOKとのこと。これは雨キャンプ後のキャンパーにとって、非常に嬉しいサービスですよね!
「メンテの労力から解放される」というメリットを思えば、多少お金を払ってでも、テントクリーニングをお願いしたいと思う人も多いんじゃないかな?
▼テントクリーニングやテントのお手入れに関してはこちらの記事をチェック!
雨キャンプの楽しみ方は無限大!しっかり対策して雨ならではの景色に会いに行こう
雨キャンプは、一見ネガティブな印象もありますが、雨だからこそ見れる景色だったり、静かな空間だったり、雨音だったり、空気だったり、普段とは違う自然の姿に出会えるという良さもあると思います。
大雨や雷雨、暴風などの場合は決して無理をしてはいけませんが、しとしと降る雨の場合、前述のチェックポイントをクリアしてしっかり対策をすればきっと雨キャンプが楽しめると思います。
ぜひ機会があれば雨キャンプにも挑戦してみてくださいね!
▼記事内写真で紹介した、雨キャンプ時に筆者が使用したテントやタープはこちら
▼コールマン(Coleman)「タフスクリーン 2ルームハウス▼
▼フィールドキャンプドーム200▼
【優れた耐水圧とUVカットを実現】 UV(紫外線)測定遮蔽率試験では、UV遮蔽率97%以上の結果に、耐水度試験では耐水圧2,000mm以上という高い数値の結果になりました。これは一般的に1,500mmは強い雨と言われており、UV遮蔽率・耐水度ともに、安心して使用できる数値となりました。
【汚れや湿気を防ぐグランドシート】 PUコーティングの撥水加工を施しています。地面からの湿気や冷気を防ぐことができ、またテントの底面の汚...
▼DOD ヘーキサタープ▼
サイズ:(約)W420×D420cm
収納サイズ:(約)W55×D14×H14cm
重量:(約)3.0kg
最低耐水圧:350mm
材質:ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%)
付属品:ロープ、キャリーバッグ
※ 本製品に使用されているポリコットン生地は、防水コーティングされたポリエステル生地などとは異なり、水分を吸収した際に綿素材が膨張し、雨漏りを防ぐ構造です。そのため、張り方が弱いときや、長時間の雨に濡れた際には内部に雨漏りする場合があります。また、濡れたまま保管をすると科学繊維に比べてカビが生じやすいためご注意ください。
※ ポール、ペグは付属しませんのでご注意...