【楽しく身につく!防災のチカラ】“その時”に備える『もしもFES名古屋2025』現地レポート

2025.05.10 更新

【楽しく身につく!防災のチカラ】“その時”に備える『もしもFES名古屋2025』現地レポート

編集部・川窪チエ

編集部・川窪チエ

2025年4月5日(土)・6日(日)の2日間、名古屋市の久屋大通公園(Hisaya-odori Park)で開催された防災イベント『もしもFES名古屋2025』。会場は多くの来場者でにぎわい、防災を楽しく学べる活気あふれる2日間となりました。今回は、ハピキャンエリアをはじめとする各ブースの様子を、たっぷり&リアルにレポートします!

もしも、名古屋で大地震が起きたら?防災・減災を学ぶ『もしもFES名古屋2025』

編集部撮影

南海トラフ地震による甚大な被害が予想される東海地方。その中でも、重要な機能が集積する都市「名古屋」を舞台に、2025年4月5日(土)・6日(日)の2日間にわたって開催された『もしもFES名古屋2025』。

災害への危機感を抱いている人々はもちろん、そうでない人々も、各ブースを楽しみながら巡り、さまざまな防災対策について考えるきっかけを得ることができたようです。

会場ではステージショーのほか、名古屋市消防局の車両展示や、ちびっ子防火服の試着体験、地震の揺れを体験できる「なまず号」や自衛隊車両などが登場し、子どもから大人まで多くの人々が集まっていました。

『もしもFES名古屋2025』イベント概要

会 期:2025年4月5日(土)- 6日(日) 10:00〜16:00

会 場:Hisaya-odori Park内のメディアヒロバ/中部電力 MIRAI TOWER ヒロバ/テレビトーヒロバ

入場料:無料

主 催:こくみん共済 coop〈全労済〉、メ〜テレ(名古屋テレビ放送株式会社)

後 援:愛知県、名古屋市

協 力:特定非営利活動法人 久屋大通発展会

公式サイト:https://www.nagoyatv.com/moshimo-fes/

▼イベント告知記事

4月5日・6日開催!『もしもFES名古屋2025』@Hisaya-odori Park で防災を学ぼう【ハピキャン出展】

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遊びながら学ぶ!ハピキャンエリア

編集部撮影

それでは、各ブースの様子をレポートしていきます!まずは、中央に遊び場が設けられたハピキャンエリアから見ていきましょう!

ハピキャン

編集部撮影

ハピキャンブースでは、防災を学びながら「ソトアソビ」も楽しめる体験コンテンツをご用意しました!

災害時に役立つキャンプ道具の展示

編集部撮影

災害時に役立つキャンプ道具の展示コーナーには、テントやチェア、ポータブル電源まで多彩なキャンプギアがずらり。これらはキャンプはもちろん、災害時にも頼りになるアイテムなんです!

編集部撮影

展示はすべて手に取って確かめられるスタイル。各アイテムには、それぞれの特長や、災害時にどう役立つかがわかりやすく書かれたパネルが添えられているので、これからキャンプを始めたいという人にも好評でした。

趣味として楽しんでいるキャンプギアが、「もしも」のときに自分や家族を守るための道具になるなら、一石二鳥ハピキャンのWEBメディアを参考に、まずはキャンプを始めてみませんか?

ハピキャン防災模試

編集部撮影

実は、先ほどのキャンプギアの展示コーナーには、ハピキャン恒例「防災模試」のヒントが盛りだくさん!

防災にまつわるクイズに、小さなお子さまから大人までたくさんの方に挑戦していただきました。引っ掛け問題もあり、「くやしい~!」や「知らなかった!」という声と笑顔で溢れていました。

ハピキャングッズ物販

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ハピキャングッズの販売も実施!普段はオンラインショップ「ハピキャンストア」で取り扱っているアイテムを、実際に手に取って購入できるとあって、グッズ目当てで来場された方も多くいらっしゃいました。

編集部撮影

Motte Coffeeの「ヨフカシブレンド(カフェインレス)」を購入された方からは、「妻がコーヒー好きなんだけど、これは本当においしいから買ってきてと言われたんだ」という嬉しい声も。

お湯や水でさっと溶かせるパウダータイプながら、味わいは本格派。キャンプやアウトドアはもちろん、非常時にも重宝する一杯です。

▼ハピキャングッズが気になる方は、ハピキャンストアをチェック!

https://happycamperstore.net/

遊び場

編集部撮影

「遊び場」エリアも大盛況!自由に遊べる卓球台やティキトス、cancanCAPSに、子どもから大人までが夢中になって遊んでいました。

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中でもひときわ人だかりができていたのが「ティキトス」。リング状の金具をフックに引っ掛けるというシンプルな遊びですが、これがなかなか難しいんです……!

それでも粘り強く「絶対に成功させてから帰る!」と目を輝かせる子どもたち、そして真剣に取り組む大人たちの姿に思わずほっこり。

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また、海外からの来場者にも大人気で、言葉を超えて一緒に楽しめるゲームなんだと実感しました!

Goldwin Field Research Lab.

編集部撮影

今回、THE NORTH FACEで知られるゴールドウインから「Goldwin Field Research Lab.」がハピキャンエリアに登場!フィールドでの体験や学びを通じて、人と社会と自然の関係がより豊かになることを目指すプロジェクトです。

「もしも」をサバイブするアウトドアスキルって? ギアに触れて、遊んで、育もう!

編集部撮影

Goldwin Field Research Lab.は、アウトドアプロデューサーの長谷部雅一さんを講師に迎え、体験型の防災ワークショップを開催。“遊びながら『もしも』に備える力を育てる”をテーマに、多くの親子連れが集まりました。

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会場には、THE NORTH FACEの人気アイテム「BC Duffle」をはじめ、厳選されたアウトドアギアが用意され、参加者は実際にギアを手に取りながら、「極寒の環境でどう体温を確保する?」「2Lの水を複数本どう運ぶ?」といったリアルな課題に向き合います。

ペットボトルの水を運ぶ課題では、首からかけたり、背中に背負ったり、ロープで結んだりと発想はさまざま。

どれも正解ではなく、それぞれのアイディアを称えるというアプローチが印象的でした。正しい答えを押し付けるのではなく、「今あるものをどう活用するか」に重点を置いた進行が、参加者に新たな視点を与えていました。

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参加者からは、
「内容たっぷりで大満足。子ども達が熱心に取り組んでくれて嬉しかった」
「家族で防災を考えるきっかけになった」

といった声が寄せられました。

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筆者自身も、日々の暮らしやキャンプを通して、息子たちに“考える力”を育んでほしいと願う2児の母です。今回のワークショップは、防災知識を学ぶだけでなく、考える力を自然に引き出してくれる内容で、便利なものに囲まれて暮らす現代の子どもたちにこそ、ぜひ体験してほしい——そう強く感じました。

災害はいつ起こるかわからないからこそ、「そのときどう行動するか」を考える姿勢が大切。この取り組みが、これからも広がっていくことを願わずにはいられません!

防災模試を使った「折り紙ボックス作り」

編集部撮影

また、「ハピキャン防災模試」に参加した方を対象に、もうひとつの実践的なワークショップも。模試の用紙を「Goldwin Field Research Lab.」のブースに持参すると、災害時に役立つ“折り紙ボックス”の折り方をレクチャーしてもらえました。

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この折り紙ボックスは、テーブル周りのちょっとしたごみを入れるのに便利。避難所や車中泊など、清潔な環境を保ちたい場面で活躍してくれます。

色分けガイド付きで折り方も簡単!初めてでも迷わず作れて、いざという時にきっと役立つ知恵です。

OUTDOOR CITY いなべ

編集部撮影
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三重県のいなべ市ブースでは、豪華プレゼントが当たる抽選会を開催!

ハピキャンキャップやいなべ市の特産品などが当たるチャンスに引き寄せられ、子どもから大人まで次々とブースに集まり、当たりが出るたびに歓声と拍手が上がっていました。

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いなべ市の特産品といえば、「石榑茶(いしぐれちゃ)」。その味わいを楽しめる「お茶のぶさんのかりんとう」が大人気でした!

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また、アウトドアスパイス「ほりにし」は三重県のご当地パッケージが登場!こちらも注目の的となっていました。

いなべ市は、アウトドア好きなら一度は訪れてみたい、魅力あふれる“アウトドアシティ”。自然に恵まれたロケーションに加え、美味しいグルメや温かな地元の人々の魅力も満載です。

今回のイベントをきっかけに、「次のキャンプは、いなべ市に行ってみようかな」と感じた来場者も多かったのではないでしょうか。

▼もっといなべ市の魅力を知りたい方はこちらの記事もチェック!

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防災コンテンツが目白押し!気になるブースをご紹介

ハピキャンエリア以外の様子も見ていきましょう!

こくみん共済 coop <全労済> 

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防災への関心が高まる中、こくみん共済 coop <全労済> では、リアルな体験を通して“備えることの大切さ”を学べるコンテンツを提供。

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こちらは「災害VR」体験。地震・火災・土石流という3つの災害シーンを、まるで本当にその場にいるかのような臨場感でバーチャル体験できます。

筆者も体験してみましたが、地面の揺れや炎の迫力に思わず息をのむほど…。「自分だったら、どう行動するだろう?」と、自然と考えさせられるほどのリアルさで、正直、怖さすら感じました。

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また、「煙体験ハウス」では、火災時の視界不良を再現。煙の代わりに安全な水蒸気を使い、視界ゼロの空間を、ハンカチで口元を覆いながら低姿勢で進むという実践的な体験ができました。

どちらの体験も、ただ“怖い”だけで終わらず、「災害時の行動を想像し、備えること」の大切さを教えてくれる貴重な学びの場。子どもから大人まで、一度は体験しておきたい——そんな気づきに満ちた時間となりました。

愛知トヨタ

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給電機能を備えた車が展示され、注目を集めていたのが愛知トヨタのブース。

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実際に家電が用意され、車から電気を取り出して稼働させる様子をその場で体感できます。災害時に停電が起きても、車が“移動できる発電所”として活躍する——そんなリアルな備えの力を、目の前で実感できる貴重な機会でした。

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“どんな車を選ぶか”が、防災の選択肢のひとつになる——そんな気づきに繋がった方も多かったのではないでしょうか。買い替えを検討中の方、防災対策をもう一歩進めたい方にとって、車選びの新しい視点を提案してくれるブースでした!

メ~テレ

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今回のイベント中、会場をめぐってスタンプを集める「もしもスタンプラリー」が開催されました。

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会場内に隠されたイラストを探してスタンプを集めると、イベント限定グッズの「もしもポーチ」やお買い物券がもらえるという嬉しいご褒美つき♪子どもたちだけでなく、大人も一緒に夢中になって楽しむ姿が見られました。

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さらに、防災特番で実際に使用された美術セットの展示では、メ~テレがこれまでに取材してきた災害の記録や学びが紹介され、「伝えるメディアの視点」から防災を考える貴重な機会に。

編集部撮影
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そして、ユニークな体験コーナーとして人気だったのが、「もしもリポート」。報道記者やアナウンサーになりきって、原稿読みを体験できるこの企画では、照れながらもマイクの前に立つ参加者の姿に、会場はほっこりムードに包まれていました。

トヨタホーム名古屋株式会社・オープンハウス

編集部撮影
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今回のイベントでは、防災の視点から「住まい」を見直すきっかけを提供してくれるブースも登場。

トヨタホーム名古屋株式会社オープンハウスのブースでは、それぞれ住宅に関する防災意識のアンケートが実施され、来場者が自分自身の「備え」について振り返る良い機会に。

アンケートに答えると、プレゼントが当たる抽選会にも参加できる仕組みで、どちらのブースも多くの人でにぎわっていました。

「災害に強い家ってどんな家?」「自分の家は本当に備えができている?」と、防災への意識を自然と高めるきっかけになっていたのが印象的でした。

キッツマイクロフィルター

編集部撮影

防災アイテムとして注目を集めていたのが、キッツマイクロフィルターの浄水器。青く着色された水が、フィルターを通すと無色透明に早変わり!という実演が行われ、多くの来場者が足を止めて見入っていました。

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目の前で起こる劇的な変化に、「すごい!」「本当にきれいになってる!」と驚きの声が。風呂の残り湯や雨水などを飲料水に変えられるこの浄水器は、災害時にライフラインが途絶えたときの強い味方。「一家にひとつは備えておきたい」と実感させてくれる実演でした。

普段なかなか手に取る機会のない浄水器ですが、今回をきっかけに、防災グッズとしての重要性に気づいた来場者も多かったのではないでしょうか。

西尾食品株式会社

編集部撮影

非常時こそ「食べること」が何よりの安心につながります。そんな中、西尾食品株式会社のブースでは、防災食やクッキーの試食が行われ、来場者が実際に味を確かめることができました。

編集部撮影

試食後には味の人気投票も実施され、どのメニューが一番美味しかったか、来場者が楽しみながら投票。「非常食=味気ない」というイメージを覆すようなラインナップに、参加者からは「これなら非常時でもしっかり食べられる」「子どもでも喜びそう」といった声も聞かれました。

“備え”の中でも見落とされがちな「食の満足感」。事前に口に合う非常食を見つけておくことで、いざという時も安心して食事がとれますね。

「缶パンマルシェ」やオアシス21では「パンマルシェ23」も開催!

今回、イベント会場では「缶パンマルシェ」、隣のオアシス21では「パンマルシェ23」が同時開催されていました。

編集部撮影  パンの試食も提供!

缶パンマルシェでは、防災食として注目される缶入りパンがずらりと並び、思わず立ち止まる来場者が続出。レーズン、いちご、抹茶、コーヒー味など、バリエーション豊かなラインナップに「これ非常食なの!?」と驚く声も。

なかには無添加&2年保存可能という優れモノもあり、おしゃれなパッケージとともに、缶パンの進化を感じさせるブースでした。

編集部撮影

そしてオアシス21で開催された「パンマルシェ23」では、全国各地の人気パン屋が集結!高級食パン、もっちりベーグル、具だくさんの総菜パン、甘〜いスイーツパンまで、会場は終始にぎわい、味比べを楽しむ人たちで大盛況でした。

「もしも」の備えの第一歩。小さなことから始めてみよう!

『もしもFES名古屋2025』は、防災を“むずかしい”から“たのしい”、そして“身近”に変える、学びと体験の宝庫でした。実際に体験し、さまざまな展示を通じて「自分にできる備え」を見つけた参加者も多かったことでしょう。

大きな準備に踏み出す前に、まずは日常の中でできる小さな一歩を踏み出すことが大切です。今回のイベントをきっかけに、防災・減災の意識が広がり、少しずつでも多くの人がその第一歩を踏み出すことを心から願います。

▼ハピキャンは毎年もしもFESに参加しています!

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