古くから日本人の生活に深く根付いている「七輪」。キャンプだけでなく日常生活でも愛用している方はきっと多いはず。そして、この冬に現代のライフスタイルに合わせアップデートされた七輪「YOKA / SHICHIRIN++」が発表されました。調理器具として既に完成されていた七輪がどのような進化を遂げたのか。この記事ではYOKAのこだわりが詰まったSHICHIRIN++の魅力や使い勝手をお伝えします。
ハイスペックな七輪「YOKA / SHICHIRIN++」とは?
上質なギアを多数展開している、アウトドアプロダクトブランド「YOKA」
みなさんはYOKAからまたひとつ新しいギアが誕生したことをご存知でしょうか?
その名も「SHICHIRIN++ 」。
英字表記のギアですが、日本語で読むと「しちりん」。このギアは見た目こそ近代的ですが、日本人の生活に根付いている調理器具「七輪」なのです。
そして、SHICHIRIN++を使用させてもらう機会があったのですが「江戸時代に誕生し、日本では馴染み深い七輪が、ここにきてこんなに進化するなんて…」と唸らずにはいられない出来のよさでした。
この記事ではSHICHIRIN++の凄さや使い勝手などをレビューしていきます。
SHICHITIN++は現在「Kibidango」にて、クラウドファンディングが行われています。
開始1日目で目標金額390万円を達成、開始6日目で支援金額が1千万円を突破したとのことで、飛ぶ鳥を落とす勢いとはまさにこのこと。
ぜひチェックしてみてくださいね!
SHICHIRIN++の使い方
SHICHIRIN++は7つのパーツから構成されています。
「パーツが多い分、扱うのが大変なのでは?」という声もありそうですがご安心を。組み立て方もシンプルで誰にでも扱いやすい構造となっています。
とはいえ、百聞は一見に如かず。実際に筆者が使用した模様をお伝えします。
まずは脚にシェルをセットし、中央に着火剤を置きます。
筆者的には着火剤は8〜10分程度燃えるものを選ぶのがおすすめ。
次はコアのなかに炭を詰め込みます。
炭に火が回ると少しずつ崩れていくので、コアから少しはみ出るくらいの量を入れておきましょう。
点火した着火剤の上にコアをセットし、チャコールスターターを上から被せれば準備は完了です。
SHICHIRIN++の内部にチャコールスターターを入れられるのは画期的でしたね。シェルが風防の役割を果たしてくれるので、手間がほとんどかかりません。
普段なら面倒な炭起こしも、この構造のおかげでまったく苦になりませんでした。
SHICHIRIN++の蓋は脚の下に敷くことができます。こうすることでテーブルには熱が伝わりません。
蓋もしっかりと有効活用する。上質なギアを作り続けるYOKAのこだわりを垣間見た気がします。
炭全体に火が回るまで40分程度かかるので、その間に食材の準備などを進めておきましょう。
炭が全体的に白くなってきたら、火が回ってきた証拠です。あとは存分にBBQを楽しんでください。
ちなみに、SHICHIRIN++のシェルには空気孔がありません。
テーブルの上に灰が落ちることがないのは嬉しいですね。
SHICHIRIN++の網は2段構造になっている
SHICHIRIN++には上網、下網と2種類の網が備わっています。
一般的な七輪と異なり、網を2段にして使用できるのがSHICHIRIN++の大きな特徴と言えるでしょう。
上網は遠火でじっくりと、下網では強火でしっかりと焼き上げる。
網が2段になっていることにより、食材に適した焼き方を楽しむことができます。この2段構造は使っていて面白かったですね。
この楽しみ方ができるのはSHICHIRIN++だからこそと言えるでしょう。
収納時はコンパクトになる
7つのパーツにより構成されているSHICHIRIN++ですが、収納時はとてもコンパクトになります。
シェルの中に脚を除くパーツが入るため、持ち運び時も楽ちん。
また、七輪とは思えないほどにスタイリッシュな見た目なので、自宅の調理器具と並べても違和感はありません。
むしろ、インテリアとしても優秀なレベルですね。
【使い込みたくなる】SHICHIRIN++の推しポイント
見た目から素材まで、一般的な七輪とは大きく異なるSHICHIRIN++。
そして、使ったからこそわかるSHICHIRIN++の魅力も多数ありました。筆者が思う推しポイントをみなさんに共有します。
【推しポイント①】2段構造の網がとても面白い
前述の通り、SHICHIRIN++の網は2段にして使用することができます。
この構造はSHICHIRIN++ならでは。自身のスタイルに応じて、さまざまな焼き方を楽しむことができます。
上網は遠火になるので、じっくり焼きたい食材を置くのがおすすめ。今回のBBQでは準備していませんでしたが、はまぐりやホタテなどを置いてもよさそうです。
もちろん、下網だけを使用してBBQをすることも可能です。
筆者は網中央でパエリアを炊きつつ、外側で食材を焼いてみました。このスタイル結構ハマりそうです。
SHICHIRIN++でどのようなBBQを楽しむか、それはあなた次第ということ。
SHICHIRIN++は使えば使うほどに新しい発見がありそうです。
【推しポイント②】火消し壺にもなり、炭の再利用ができる
BBQが終わった後の炭の処理ってみなさんどうしてますか?正直、面倒だと感じているのは筆者だけではないはず。
そんな人にとって朗報なのですが、SHICHIRIN++は火消し壺にもなるんです。
火消し壺としての使用方法もシンプル。使用後に蓋を被せ、側面のクリップを締めるだけでOKです。
蓋を閉めて1時間ほど待つと、炭はこのようになりました。熱も取れて完全に鎮火しています。
この状態の炭は再利用できるため、SHICHIRIN++の中に入れて保存しておきましょう。次回使用時には新しい炭を少し足せばOKです。
そして、炭を再利用するのであれば、上質な炭を使用するのがおすすめ。筆者は岩手切炭を愛用しています。
安価な炭に比べるとお値段は張りますが、何度も使えるのでむしろコスパ良しといえるレベル。
なにより食材の焼き上がりが段違いですよ。
【推しポイント③】ステンレス製のため丸洗い可能
一般的な七輪の素材は珪藻土ですが、SHICHIRIN++はステンレス製。
そのため、丸洗いすることが可能です。金属タワシでゴシゴシ擦れるので、お手入れも簡単なのが嬉しいですね。
洗った後は拭くなり干すなりすればOK。
汚れやすいのは網とシェルなので、この2点を洗えば十分だと思います。
【あえて言わせて】SHICHIRIN++の気になること
現代のライフスタイルに合わせ造られたSHICHIRIN++。
使い勝手も良く面白いギアなのですが、少しばかり気になることがあるのも事実です。野暮かもしれませんが、あえて言わせていただきます。
【気になること①】持ち手がない
一般的な七輪には持ち手がありますが、SHICHIRIN++にはありません。
そのため、持ち運ぶときには脚を持つ必要があるのですが、ちょっと持ちづらいなと感じました。
パーツの構成上難しいのかもしれませんが、持ち手があると筆者的には嬉しかったですね。
【気になること②】網目の間隔が広い
SHICHIRIN++には上網と下網が付属しています。
しっかりとした造りのため、何度使っても壊れることはないでしょう。
しかしながら、気になることが1点だけあるのです。それは網目の間隔。
約1.2cmとそこまで広いわけではないのですが、格子状の網ではないので隙間から食材が落ちそうになることがありました。
大きめのお肉や野菜なら問題ありませんが、ホルモンや薄い食材を焼くときは気をつけたほうがいいかもしれません。
「YOKA / SHICHITIN++」は一生モノのギアになりそう
この記事では「YOKA / SHICHIRIN++」を紹介しました。
触れてみて思ったのは、使えば使うほどに魅力を感じるギアだということ。
「見た目はかっこいいけど、あくまでも七輪でしょ?」と実際に使ってみるまでは思っていましたが、その考えは180度変わりましたね。
使い勝手、お手入れのしやすさ、そして耐久性。これらが一般的な七輪に比べ、大きくアップデートされていました。
素材的にも長年使えそうなので、一生モノのギアになりそうな予感。
SHICHIRIN++はみなさんの生活にちょっとした楽しさ・面白さをプラスしてくれること間違いなしですよ。
もっとSHICHITIN++のことが知りたくなった方は、クラウドファンディングサイト「Kibidango」も覗いてみてくださいね。
最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました!