キャンプや車中泊などのアウトドアに重宝する車、ハイエース。アウトドアで遊ぶ機会が増えてくると、乗用車から広々使えるハイエースに乗り換える人も多い中、ハイエースは大きくて不便なのでは……?と敬遠する方も少なくないようです。そこで本記事では、ハイエースを愛用している筆者がハイエースのサイズや使用感について解説します!

乗り心地は?駐車に困る?ハイエースに関するギモンにお答えします!

最後に、ハイエースの購入を検討している人によく聞かれるギモンに3つお答えします。

Q1.ハイエースって乗り心地が悪いって聞くけど、実際はどうなの?

画像2: 筆者撮影 happycamper.jp

筆者撮影

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ハイエースの乗り心地は、正直良いとは言えません。荷物を積んでいない状態だと後ろのタイヤがポンポンと跳ねてしまいます。これは、ハイエースは前にエンジンがあるためフロントタイヤには重量が掛かっているのですが、リアタイヤには薄い金属のボディーが載っているだけなので非常に軽いことが原因です。

加えてドライバーはタイヤの真上に乗っているため、デコボコ道などではタイヤと一緒に人も突き上げられます。乗り心地を考えると最悪な場所にシートがあるのですが、これも多くの荷物を積むための機能美だと思うことにしています。

ハイエースはもともと1000kmもの荷物を積んで走るために作られた車です。そのため、重い荷物を積んでもふらつかない様に足回りは引き締められています

フロントは「トーションバー」と呼ばれる金属製の棒がねじれ、元に戻ろうとする力を利用していますし、リアは「リーフスプリング」という金属製の板を何枚も重ねて、そのたわみを利用して重量に耐えられる様に作られていて、乗用車とは全く異なる構造をしています。

画像5: 筆者撮影

筆者撮影

重量に耐えられるだけでなく耐久性も高く、私のハイエースは23万km走っていますが、やっと少し軟らかくなってきたかな?と思う程度です。ヴォクシーに大人が15人乗って走る事を想像すれば、ハイエースの足回りがいかにしっかりしているか理解できると思います。

しかし、「ショック」という揺れを静める部品(写真の白と青の部分)はすでに4回交換しています。「ショック」がヘタってくると、道路からの突き上げが強まって揺れが収まるのが遅くなり、左右へユサユサと揺れるようになるので、足回りの中でこれだけは消耗品だと思い、5~10万kmに1度は交換することにしています。

画像3: 最強の車中泊車「ハイエース」のサイズ選びどうする?ハイエースオーナーが使用感や魅力を語る
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2023-11-18 20:41

ただ、乗り心地が良いとは言えないのは事実なのですが、さまざまなメーカーから乗り心地を改善するための部品が出ています。それらを装着することで乗り心地はかなり改善しますよ。

画像6: 筆者撮影

筆者撮影

例えば、シートを交換するだけでも乗り心地はかなり改善します。純正のシートは長時間乗っていると体が痛くなっていましたが、シートを交換した後は10時間走っていても全く苦痛ではなくなりました

また、どうしても乗り心地が気になる方は商用車ではなく3ナンバーのワゴンを選ぶという手もあります。柔らかな乗り心地で突き上げ感は少なくなりますが、フワフワとした印象で横揺れがバンに比べて大きいので、どちらが運転していて疲れないか、どちらが安定しているかを考えるとバンに軍配が上がるかもしれません。

しかも、ワゴンは人を運ぶための車なので10人乗りとなり、シートでフロアが埋め尽くされてしまいます。キャンプや車中泊の用途には使い勝手が非常に悪くなるので、バンを選び、カスタムするのが良さそうですね。

Q2.駐車スペースなど取り回しが不便なのでは?

ハイエースの中で最も小さいロング(標準)はヴォクシーと変わらないサイズなので、普段使いでも全く問題ありません。

しかし、我が家のハイエースはスーパーロングのハイルーフです。しかも、ルーフの上にソーラーパネルやカヤックキャリア等を積んでいるので、高さは2.4mほどあります。

画像7: 筆者撮影

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実際このサイズを街中や旅先で使って不便に感じたことはありません。それは、私が住んでいる街が地方都市で、どこへ行っても駐車場は広く、立体駐車場もほとんどないためです。

ただ、駐車場に停めると幅は問題ないのですが、頭が他の車より前に飛び出てしまいますので、狭い駐車場では邪魔になってしまうかもしれません。ヴォクシーと比べれば70cmも前に出てしまうんです。

でも、乗り降りする際は隣の車が自分より後ろにあることが多いためドアは開けやすいですよ。

画像8: 筆者撮影

筆者撮影

JEEPのラングラーも小さな車ではないのですが、隣にハイエースがあるとまるでミニチュアに見えるくらい、ハイエースが大きく感じます。

立体駐車場に入ることは始めから考えていないので全く問題にならないのですが、唯一気になるのはパーキングやお店の駐車場の入り口にある門型のゲートや料金支払い場の屋根です。これがある駐車場に入るときは常にルーフを気にしながら通る必要があります。

私の故郷は都会なのですが、ハイエースで帰省した時は、正直ミニチュアの中に入り込んだ様な錯覚を覚えます。都内は道幅が狭い中、ものすごいスピードで通って行きますし、駐車場も1区画が狭く、コインパーキングに駐車すると、頭がはみ出して歩道の半分をふさいでしまって断念したことも……。

建物も人も多く、流石に車の大きさを感じてしまいました。都会では少々持て余すサイズなのかもしれません

また、観光地の駐車場などで、係りの方が案内してくれる事が時々ありますが、何度か木の枝で駐車できないことがありました。高さまで気にしていない方が多いようで、本当に駐車できるスペースなのか否かは自分の目で確認する習慣が付きました。

ハイエースはスクエア型で着座位置が前輪の上で高く、ドアミラーも大きいため、車両感覚が掴みやすく運転しやすい車です。5mを越える長さと高さだけ頭に入れておけば、よっぽど都会にお住まいでない限り普段使いに困ることはないと思います。

Q3.ハイエースの気に入っているポイントは?

画像3: 筆者撮影 happycamper.jp

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僕がハイエースを強く推すのは、トラブルになった時の安心感です!

ハイエースは1967年に生まれ現在5代目、55年で5代ですからモデルチェンジのサイクルが非常に長く、世界では類型633万台もの販売実績があります。

ハイエースはトラブルもほとんど聞いたことがなく、商用車ですので非常に頑丈に作られています。何より整備費用が安く、部品が日本全国、どこでもすぐに手に入るので旅先で困った時、一番安心できる車種はハイエースだと思います。

以前、お盆に北海道へ行く道中、青森でブレーキパッドがなくなってしまったことがありました。お盆中ですのでディーラーもやっていなくて、北海道行きを断念しかけましたが、カー用品販売店ジェームスに行くとブレーキパッドの在庫があり、すぐに交換してフェリーに乗ることができました。

ジェームスはトヨタ系列のカー用品店で、車検を行っているジェームスであればハイエース等の消耗品は在庫していることが多いそうです。これが他の車だったら青森でディーラーが開くお盆明けまで車も動かせず困り果てていたと思います。

ひろびろ快適な車中泊にハイエースは最高!用途に合わせてサイズ選びを

画像4: 筆者撮影 happycamper.jp

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荷物を効率良く積むことに特化して作られた車、ハイエース。乗用車であるミニバンとは違い、車内はフラットで広く、非常に強固にできているのでさまざまなギアを積んだり車中泊するのに最高です!

僕にとって、ハイエースは仕事の道具としてだけでなく、車中泊やアウトドアの最強のパートナー。もし今の車が使いにくい、もっとアウトドアを楽しみたいと思っている方は、ぜひハイエースを検討してみてください。きっと新しい世界が広がって見えるはずですよ。

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