【トイレ対策①】より快適・便利な携帯アイテムを準備しておく
次に、キャンプ場のトイレはそのまま使えるが、もっと快適にしたい! という場合に便利なアイテムを取り上げてみます。
携帯型洗浄機
男性では結構多いのですが、私は洗浄機がないとかなり辛い方なので、携帯型、ハンディタイプの洗浄機を荷物に忍ばせています。
これは中に水なりぬるま湯なりを入れれば、どこでもお尻を洗うことができるものです。
実際使ってみるとわかりますが、とても便利です。
ノズルの形状は家庭用のものと変わりませんので、感覚的には家のトイレで「おしり」ボタンを押したのと変わりません。これがあれば、たいがいのキャンプ場では快適なトイレライフが過ごせます。
ただ、当然のことながら水量には限りがあるので、ある程度拭いてから使うような工夫はいります。
また、冷水を入れると季節によってはかなり冷たいので、いったんバーナーで軽く沸かすなりして30℃程度のぬるま湯を入れるとより気持ちよく使えます。
ハンディタイプの洗浄機は電池式と手動式がありますが、オススメは手動式です。
電池式は電池の残量が減ってくると水流が弱まってきますし、落としたりして壊すと完全に八方塞がりになるためです。
手動式はそうした心配がありません。握る強さで水流の強さをコントロールできるし、なにより安価なのが魅力的です。
実はハンディタイプの洗浄機、キャンパーの皆さんには「騙されたと思って買って欲しい」アイテムナンバーワンです。
使い捨て便座カバー
もうひとつ、「使い捨て便座カバー」も利便性が高いアイテムです。
子供または大人に適しています-特大のワンピースの便座は、細菌の増殖を防ぐために、細菌からトイレの側面と正面を保護します。 手と足をトイレに近づけない
スーパーコンフォート-各使い捨てトイレシートカバーは、優れた保護のために2層の防水素材で作られています。 不織布とPE底
圧力のかからないトイレトレーニング-すべての使い捨てトイレマットには、幼児がトレーニング中によりリラックスして快適に感じるように設計されたき...
本来は衛生の目的で使うアイテムですが、この商品のように不織布などを使用した多少厚みのあるものは、便座の冷たさも緩和してくれます。
もちろん衛生的ですし、使い終わったら捨てられるので後始末も簡単です。
この2点があると「とりあえず洋式トイレならなんでも来い」ぐらいの感覚にはなれるのではないかと思います。
【対策②】いっそキャンプに携帯用簡易トイレ(=マイトイレ)を持参する
かなり奥の手ですが、実はとても便利なのがアウトドア・災害用の携帯トイレです。
お子様がひとりでトイレに行けないような場合、あるいはトイレが極端に遠い場合、あるいは夜間など、トイレに関する面倒さがこれがあるだけで大きく解消されます。
携帯用、と一口に言っても種類はいくつかに分かれます。以下にまとめてみました。
ビニールパックタイプ
一番手軽なのは、ビニールパックに凝固剤が仕込まれたタイプのもの。
【緊急ミニトイレ・特徴】√ソフトな受け口が付いていますので、安心して使用できます。√本体に直接吸水機能をつけています。そして、漏れない構造で約600CCの水分を吸収します。√大人、子供 使用可能、男女兼用のタイプ、排尿後すぐ固まります。
【防臭効果】使用後、汚物をすばやく固めてニオイをガードします。使用時の恥ずかしさを軽減する前かくしエプロンと使用後の廃棄に便利な持ち帰り袋付き。大容量600cc。
【パッケージ内容】緊急ミニトイレ12回分、持ち帰り袋12個、前か...
これはビニールパックに直接排出するもので、用途としては完全に小用ということになります。
キャンプで使うとしたら、深夜目が覚めた時にトイレまでいくのが面倒、という場合ぐらいでしょうか。
私もお守り程度に持っていますが、なかなか使用に抵抗があり、長年使えないままでいます。
組み立て式トイレ
人間工学に基づいたデザイン---楕円形のトイレは軽量で、わずか2.2ポンド/ 1kgですが、330ポンドまで収納できます。家族全員での使用に快適です。ポータブルトイレ* 1個+クリーニングバッグ* 12個を含みます
使用方法--- 1.底板をサイドプレートに置き、バケットを広げます。ヒント:底板が落ちないように、ラグのある側に置きます。 2. 6〜8ガロンのバッグを穴に入れ、バッグの上部を折りたたみ、便器を包みます。...
ある程度普段の感覚で使いたいのであれば、こうした組み立て式トイレが安価で便利です。
ダンボール式のものや、スツールに便座を取り付けるもの、フレームタイプのものなどがあり、アウトドアメーカーから発売されているものもあります。どういうタイプのものでも畳めば小さくなるわけですが、湿気に悩まされがちな屋外では、ダンボール式のものは避けた方がいいでしょう。
これらは組み立てた後、凝固剤のついたビニール袋をセットして使用します。ビニール袋はしっかりと口を閉じればニオイも出ませんし、燃えるゴミとして捨てることもできます。
広大なキャンプ場や、冬季でトイレが封鎖されたキャンプ場、野営など、使えそうな場面は多々あります。こうしたトイレがあると利便性が高まり、さらにディープなキャンプもできる気がします。
なお、便器の使用を人目につく屋外で、というわけにはいきませんので、便器はテントの中に設置することになります。
とはいえ、リビングとして使用している前室あたりに便器を設置するのはなかなか気が進まないことでしょう。その場合役に立つのが、小型のプライバシーテントです。
⛲【ワンタッチ展開】ワンタッチ展開可能の仕組みと...
ポップアップ式の安価なテントですが、トイレの目隠し程度には十分な効果があります。収納サイズも小さく、ギアの隙間に詰め込んで運べる大きさです。
トイレだけではなく、海水浴時の着替えやシャワー室としても使えるので、あって困ることはないと言えるでしょう。
前述の組み立て式トイレと併せても1万円しないぐらいなので、併せて防災時のためにも、「買うべきキャンプギアが一通り揃ったら検討してみる」ぐらいの価値はあります。
ただ、形状的に風にはあまり強くないので、アテにし過ぎると大変なことになる場合もあります。
音も、テントなので相当漏れます(混んでいる区画サイトなどでの使用は避けるべきです)。個室感があるとはいえ、使い方には気をつけましょう。
ポータブルトイレ
最後は見た目も立派なポータブルトイレです。本来は介護に使うものですが、もちろんアウトドアでも使えます。
組み立て式と使い方は大きく変わりませんが、タンクのあるものは、ビニール袋の設置無しでも使用は可能です(当然定期的に中身を捨てて洗浄する必要があります)。
問題は積載を大きく圧迫する形状。荷物に余裕のある人でないと持て余すと思いますが、何しろ立派な形状なので、トイレに安心感を求めたい人にはおすすめです。
キャンプのトイレ対策をして災害への備えにも
今回ご紹介したアウトドアでの快適なトイレ対策は、キャンプギアとして便利なだけでなく、防災の面でも非常に意味のあるものです。
購入の優先度は低いのですが、かといって無視をすることなく、重要性についてはしっかりと向き合ってみることが大切だと言えますね。
▼キャンプと防災、実は備えにもなります