僕はキャンプ場に行くと昔から他の方のサイトが気になってしかたがありませんでした。特に気になってしまうのは、キャンプサイトのレイアウト。キャンプサイトの位置や使い方、テントとタープの配置や車とタープの位置関係など、レイアウトひとつでそのキャンプが快適にも不快にもなってしまいます。今回は、キャンプ歴40年のキャンプライターである僕が教える、『キャンプサイトのレイアウトとキャンプ場の選び方』についてお話したいと思います。

【キャンプサイトのレイアウト解説】大切なのは気温や風向きを予測すること!

画像: 【キャンプサイトのレイアウト解説】大切なのは気温や風向きを予測すること!

キャンプ場に行く時に、みなさんも天気予報を気にされることでしょう。

雨は嫌ですよね。暑いのも寒いのも風が強いのも嫌ですが、そんなことを言っていたら自然の中でキャンプはできません。

自然の中で快適にキャンプをするためには、キャンプ場の選び方だけでなく、レイアウトも重要です。そして上手にレイアウトするには、天気を読むことが肝心です。

天気予報を見ると、最高・最低気温と、風の強さ・向きがわかります。

テントやタープなどを張る前に、夜は何度になり、どちらからどんな強さの風が吹いてくるのを予測してから荷物を広げましょう

ポイント①:サイトのレイアウトはまず初めにリビングダイニングスペースを決めよう!

画像3: 筆者撮影

筆者撮影

キャンプ場で一番長く過ごす場所は、椅子とテーブルをセットしたリビングダイニングですよね。そこが快適なのが最も重要なので、まずリビングダイニングスペースを中心にテントやキッチンの配置を決めましょう。

ポイント②:オートキャンプサイトは車の位置も重要な要素 風除けにも暑さしのぎにも使える

オートキャンプサイトの場合、車の位置もレイアウトを決める上での大事なファクターとなります。

荷物の出し入れがしやすい位置というだけでなく、風が強ければ車を盾にして風をしのぎ、暑ければ風が抜けるように車とタープの向きをセットするだけで快適さが段違いです。

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ポイント③:テントはすぐに立てる必要なし! 風の流れや火のあたりを見てからにしよう

キャンプ場に到着してすぐにテントを立て始める方もいらっしゃいますが、まずはテーブルと椅子を出して一息ついてみましょう

そうすると、風の流れや日の当たり方、地面の柔らかさや角度などが把握でき、おのずとサイトの向きが決まってきます。

リビングダイニングの位置として最も最適な場所を選んだら、その場所を中心にして、テント、キッチン、車の位置を考えると、気持ちの良いレイアウトになります。

ポイント④:雨の日は水はけに注意 水が溜まるエリアを避けてテントを立てよう

もし天気予報が雨だった場合は、水はけも気にしなければなりません。

昔、夜中急に雨が降ってきて、テントの下に水が溜まりビショビショになってしまったことがありました。

きちんと区画が分かれているキャンプ場の場合は良いのですが、フリーサイトの場合、雨が降ると水が溜まってしまうエリアもあります。

そのような場所は避けてサイトを設営しましょう。

【キャンプサイトのレイアウト 道具編】「タープ」が意外と重要 これでもう結露に悩まない

画像: 【キャンプサイトのレイアウト 道具編】「タープ」が意外と重要 これでもう結露に悩まない

サイトウォッチングをしていると、タープを使っていない方が結構いらっしゃいます

タープを使わずにギアをそのままにして寝てしまい、朝起きたらビショビショに濡れてしまって大変なことに!となってしまっている方をよく見かけます。

椅子が濡れれば乾くまで座れませんし、炭や薪、靴や上着が濡れてしまうともう大変!

ビショビショになってしまう原因は、夜露です。

秋から春までは、昼間に蒸発した水蒸気が夜冷やされ、水滴となって雨が降った様に濡れてしまうのです。

朝夕の温度差が激しいほど、付着する水滴の量も多くなるので、春や秋が最も夜露がひどい季節です。

画像2: かおる

かおる

外に出しっぱなしにしても濡れないのは夏くらいではないでしょうか?
風が吹いているときも夜露に濡れることは少ないです。

張るだけでプライベートな空間を作ってくれるのがタープの役割ですが、日陰を作って涼しくしてくれたり、雨を防いでくれたり、夜露からギアが濡れてしまうのを防いでくれるという役割もあります。タープは、キャンプをする上で非常に重要なギアのひとつです

タープの下で焚き火をすると幕に穴があいたり幕が炎上してしまう危険もあるので、焚き火を囲んでいる場合はしかたがないと思いますが、それ以外の場合には、寝る時に荷物をタープの下に移動し、夜露で濡れない様に気をつけましょう。

特に、濡れると困ってしまう薪や炭などは、寝る前に車の中にしまうのがベストです。

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画像1: 【キャンプサイトのレイアウト方法】 キャンプ場の選び方から道具まで解説 キャンプ歴40年のベテランが伝授!
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2020-11-22 11:58

タープやテントが飛ばされることも! しっかりペグで固定すること

画像: 「スノーピーク(snow peak) アメニティタープヘキサLセット TP-851SR」

夜、急に強い風が吹いてきて、テントが倒れたりタープが飛んで行ってしまっているサイトを時々見ます。

昼間は風もなく穏やかでも、夜になると強い風がふいてくるキャンプ場もあります。ペグが外れてテントやタープがバタバタとしているだけなら良いのですが、それが荷物に当たって倒れたり、ガラスが割れたり、焚き火台の火に燃え移ったりしたら大変です。

そうならないために、ペグはしっかり打ち込みましょう。

購入したテントの付属のペグがしっかりとした物であれば良いのですが、簡易的なペグであることも多いです。心配であれば、ペグだけ買い換えると良いでしょう。

画像4: 筆者撮影

筆者撮影

画像5: 筆者撮影

筆者撮影

僕は『村の鍛冶屋』のエリッゼステークを使っています。ペグが楕円で、力の掛かる方向により強い構造になっています。もちろん、抜けてしまうこともありません。抜くときにはひねれば簡単に抜けるので優れものです。

「エリッゼ(ELLISSE)鍛造ペグ エリッゼステーク 28cm カチオン電着塗装 8本セット MK-280K MADE IN JAPAN」

画像2: 【キャンプサイトのレイアウト方法】 キャンプ場の選び方から道具まで解説 キャンプ歴40年のベテランが伝授!
エリッゼ(ELLISSE)鍛造ペグ エリッゼステーク 28cm カチオン電着塗装 8本セット MK-280K MADE IN JAPAN
素材の丸い鋼材を約1100℃になるまで真っ赤に熱し、約1トンという強力な力で一気に断面を楕円形に潰した鍛造ペグ。熱した鋼材に強力な圧力を加えることによって、優れた強度を持つペグが完成します。
通常の丸棒のペグは地中でペグがクルクルと回り使い勝手が悪いですが、楕円のペグは、砂利や石が混じった固い地面でも入り込みが良く、地中でクルクルと回る事なく、ガッチリと固定します。
またロープの引っ張り方向は材料が厚めに設計されておりますので、強靭に耐えるようにされております。
ロープが触れる箇所は、バリでロープが切れる事がないようにトリミングしており、細心の注意を計っています。
塗装は防錆性能に優れ、...
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2020-11-20 0:36
画像6: 筆者撮影

筆者撮影

また、僕は風が心配な時や地面が砂で抜けやすい時には、ペグをXの字に打ち込み、抜けるのを防いでいます

キャンプ場もキャンプサイトのレイアウトも自然・季節・天気の知恵を活用して選ぼう!

キャンプギアもどんどん進化し、テントもタープもより機能的に、より快適になりました。

ただ、キャンプは自然と対峙し、自然の中で楽しむもの。自然を無視した過ごし方をすればギアがどんなに良くなっても快適に過ごすことはできません

自然を理解し、自然を味方にした過ごし方を見つけることが、アウトドアの醍醐味ではないでしょうか?

適切なサイトの選び方とレイアウト方法を取り入れて、より快適なキャンプを過ごしてみませんか?

▼キャンプ歴40年のアウトドアライターによる「キャンプの基本シリーズ」をもっと読みたい方はこちらから▼

【キャンプの基本シリーズ1】キャンプの醍醐味
【キャンプの基本シリーズ2】タープの選び方と使い方
【キャンプの基本シリーズ3】タープの張り方とコツ
【キャンプの基本シリーズ4】アウトドアの寝具知識
【キャンプの基本シリーズ5】初心者のための前日準備のすすめ
【キャンプの基本シリーズ6】ランタンの種類と使い方

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