夏キャンプの暑さ対策5つを紹介! 電源を使わずにできることもたくさん!
暑さ対策は、電源を使えるキャンプ場なら扇風機を導入するなどできますよね。
ただ、今回は電源が使えなくても役に立つような暑さ対策を紹介していきます!
荷物を増やしたくないソロキャンパーさんにも、おすすめの対策がありますよ!
【1】涼しいキャンプ場を選ぶ! 標高や土地を確認しよう
まずは、キャンプをする場所を検討してみます。
同じ日本の中でも、標高や土地によって気温が大きく異なります。
そこで、できるだけ涼しい、いわゆる「避暑地」と呼ばれるところでキャンプをするのがおすすめ。
例えば、私が住む神奈川県にある「柳島キャンプ場」(茅ケ崎市)と、山梨県山中湖畔にある「みさきキャンプ場」(山中湖村)の平均気温を比べてみましょう。
柳島キャンプ場(茅ケ崎市) | みさきキャンプ場(山中湖村) | |
7月(高/低) | 29℃/23℃ | 22℃/18℃ |
8月(高/低) | 30℃/24℃ | 24℃/18℃ |
9月(高/低) | 27℃/20℃ | 20℃/16℃ |
並べて比べてみると、一目瞭然ですね。
茅ケ崎市の最低気温が、大体山中湖村の最高気温になっていることがわかります。最低気温18℃は半袖だと肌寒いくらいの体感でしょうか。
このように、夏はできるだけ涼しいキャンプ場に逃げるというのが1つ目の暑さ対策です。
ちなみに、気温だけで見ると夏に向かないように見える柳島キャンプ場は、別の視点から見ると夏のキャンプに向いていると言えます。
なぜなら、柳島キャンプ場は松林に囲まれた「林間キャンプ場」だから。
林間キャンプ場は日影が多いため、夏の強い日差しを比較的和らげてくれます。
しかも柳島キャンプ場は、近くに海もあります。ある意味夏にぴったしですよね。
気温以外のポイントでも、涼めるかどうかを総合的に考えてキャンプ場を決めるのがおすすめです。
【ポイントまとめ】
- 標高が高く気温が低いキャンプ場を選ぶ!
- 日影が多い林間キャンプ場もおすすめ!
【2】チェックイン時間を夕方にすると◎ 事前の下調べも重要
2つ目の暑さ対策は、チェックインの時間を夕方にすることです。
いくら夏と言っても、一日中ずっと灼熱の暑さというわけではありません。夕方近くになってくると、地域によってはむしろ涼しくて快適に感じられることも。
そこで、キャンプ場にチェックインする時間をできるだけずらし、一番暑いお昼前後の時間帯を避ける作戦が暑さ対策の2つ目。
夏は日も長いですから、16時ごろにチェックインしたとしても十分に設営することができますし、気温は下がっていく一方なので、蒸し暑くて不快度MAX!という状態は避けられますよ。
この対策の注意点としては、キャンプ場によってはチェックイン時間が定められていることもあるので、事前に下調べが必要なことです。
【ポイントまとめ】
チェックイン時間を暑さのピークからずらす!
【3】アウトドアに適した涼しい服装を考える! ジーパンはNG
暑さ対策では、服装ももちろん大切です。
虫対策で考えると肌を出さないようにすることが大切なのですが、暑さ対策だと逆に軽装、できるなら半袖半ズボンで過ごしたいですよね。
2つの兼ね合いが難しいポイントです。重ね着で臨機応変に対応できるようにしておきましょう。
具体的にはまず、ジーパンなどは蒸れるのでやめておきます。
通気性がよくて、かつ肌の隠れるような服装が夏のキャンプではベストです。リネン素材は軽やかで涼しくておすすめ。
シンプルなデザインながらもゆったりとしたシルエットと9分丈 サルエルパンツですので、丸首やvネック tシャツとの組み合わせも相性よく、おしゃれで大活躍 !
細やかなところも見逃せないおしゃれの工夫!ウエストが引きひも式で可調節、調整紐もおしゃれなデザインで編んでいます。両側にポケット付き、実用でファション感のある ワイドパンツ!
【機能性たっぷりの綿麻素材】 柔らかさと耐久性を兼ね備えた綿と、吸湿性に優れた麻を組み合わせた混紡生地。 綿麻素材は洗濯にも強く、繰り返し洗うごとに柔らかさが増します。 ...
日中どうしても暑くて耐えられないという場合は、上だけ半袖で、その代わりに虫除けを徹底するのも1つの方法です。
足はマダニやヒルに噛まれてしまっても気づきにくいので、できるなら隠しておきたいところ。
さらに涼しくするためには、冷感タオルを使うのもおすすめです。水に濡らして首に巻くだけで、暑さの感じ方がかなり変わってきます。
ちょうど先日、雑誌の付録の冷感タオルを手に入れたところでした。
筆者のタオルは「BE-PAL」8月号の付録です。
市販品だと、こちらもおすすめ。
【汎用性抜群のサイズ】サイズは95cm×30cm。濡らしたタオルを肩にかけることができることで、外出時などに首周りを涼しくすることができます。夏場、マスクなどで蒸れる顔を涼しくサポートする優れモノ。
【繰り返し使用可能】一定の時間をご使用いただいた後、あらためて濡らし、絞って、振ることで、繰り返し冷たさを実感することができます。
素材構成:ナイロン55%、ポリエステル45%
【ポイントまとめ】
- 通気性が良いリネン素材の服がおすすめ!
- 冷感タオルも活用しよう!
【4】日陰を作る! 場所選びやタープ使用など... 作り方もさまざま!
4つ目のポイントは日陰を作ることです。日陰の作り方はいろいろとあります。
- 日陰の多い林間キャンプ場を選ぶ
- タープや前室の広いテントを選ぶ
- スクリーンタープを使う
林間キャンプ場は対策1でも登場しましたね。「柳島キャンプ場」のようなキャンプ場は、木に囲まれていて日陰が多いです。
私は、前室スペースが広いテンマクデザインのパンダテントを愛用していますが、夏の昼間は前室内にいれば直射日光を避けられることが多かったです。
パンダは通気性もいいので、テントの中では比較的涼しいほうだと思います。
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暑くなりにくいように工夫されているタープやテントもありますよ。
例えば、LOGOS(ロゴス)の「ソーラーブロック トップシート300-BJ」は表が白で裏が黒という特徴的な見た目をしています。
この特殊なコーティングの生地が、UVを99.9%以上カット。遮光性100%を実現しているそうです。
テントに被せたり、タープとして使うことで内部の温度上昇を抑えてくれるので、夏のキャンプにはぴったりですね。
また、スクリーンタープを使うのもおすすめ。
重量:約12.5kg
耐水圧:2000mm
材質:タープ/75Dポリエステルタフタ(UVPRO、PU防水、シームシール)、メインポール/アルミ合金(約直径16mm)、センターポール/アルミ合金(約直径16mm)、ジョイントフラップポール/FRP(約直径7.9mm)
仕様:キャノピー、メッシュドア、ベンチレーション、ジョイントフラップ、ストームガード
付属品:ペグ、ハンマー、ロープ、収納ケース
全面が囲われているタープで、窓をメッシュにすれば日陰を作りつつ風通しもよく、さらには虫対策にもなるという優れもの!
やや大きい&重いので、車を使用するファミリーキャンパーさんにおすすめです。
【ポイントまとめ】
- 林間キャンプ場を選ぶ!
- タープや前室で日陰を作る!
【5】食材の保存方法を考える! 保冷剤とクーラーの併用が◎
直接的な暑さ対策ではありませんが、夏の暑さの中では食材の保存方法を必ず考えなければなりません。
- ハードクーラーやソフトクーラーにアウトドア用の保冷剤を組み合わせる
- クーラーは地面に直接置かない
- 腐りやすい食材は使わないか凍らせて持ってくる
- レトルトやインスタントなど常温保存が効くものを積極的に使う
保冷剤はLOGOS(ロゴス)の「倍速凍結・氷点下パックシリーズ」などのアウトドア向けのものがおすすめです。
さらに地面からの熱でクーラー内の温度が上がらないよう、直接地面に置かないことも大切です。
食材選び、料理メニューにも工夫をしましょう。お肉など腐りやすいものは冷凍して持っていくのがおすすめです。
レシピによっては、レトルト食品を使ってみるのもいいですよ。
夏キャンプの暑さ対策におすすめの冷感グッズ
夏キャンプの暑さ対策におすすめの冷感グッズを4つ紹介します。
【1】ポータブル扇風機
アウトドアでは、充電式や乾電池式のポータブル扇風機がおすすめです。
スマホのモバイルバッテリーで充電できる扇風機であれば、途中で充電もできます。
特に小型で軽量、クリップ式の扇風機は、持ち運びが楽で、設置場所も選びません。1人1台あれば、言うことなしですね!
▼おすすめのポータブル扇風機はこちらの記事でチェック!
【2024年】キャンプにおすすめの扇風機ランキング12選!充電式・強風モデルなど最強製品を
【2】冷感ミストスプレー
冷却成分を含む液体をミスト状にして噴射するスプレーは、顔や体に吹きかけるだけで瞬時に体感温度を下げてくれます。
即効性があり、暑い夏に手軽にクールダウンできるのでおすすめです。製品によっては、消臭や消毒の効果が期待できるのも嬉しいポイント。
ポータブル扇風機と組み合わせて利用することで、さらに冷感がアップします。
【3】クールネックリング
クールネックリングとは、一定の温度以下になると凍結する素材を用いたアイテム。首に着用することでひんやりと冷たさを感じられ、体感温度を下げられるとして人気です。
保冷剤のように冷えすぎる心配がないことや、使用時に結露が発生しづらいのもうれしいポイント。28度程度で凍結するクールネックリングが多く、クーラーボックスや水などで冷やすだけですぐに凍るので、アウトドアでも使いやすいです。
【4】冷感タオル
水に濡らして振るだけで冷たくなる冷感タオルは、アウトドアシーンにぴったりな暑さ対策グッズです。
冷たさを感じられるだけでなく、タオルとしても使用できるので、アクティブに過ごすシーンで重宝します。
冷感タオルはダイソーなどの100均でも販売されているので、手軽に購入できますよ!
夏でも涼しいキャンプ場の特徴は?
暑い夏でも、比較的涼しく過ごせるキャンプ場の特徴をご紹介します。
標高の高い場所にあるキャンプ場
標高が1,000m上がると、平地よりも約6度も気温が低くなると言われています。高原などの山地にあるキャンプ場がおすすめです。
▼標高1000m超えの高所キャンプ場について知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
標高1000m以上のキャンプ場は夏でも涼しい! 気温やおすすめのキャンプ場・注意点などを詳しく解説
森林に囲まれたキャンプ場
森林に囲まれたキャンプ場では、木々が直射日光を遮ってくれるため、日中の気温上昇を防ぎます。森林浴を楽しんだり、虫取りを楽しんだりといった楽しみがあるのも嬉しいポイントです。
▼子連れキャンパーにはカブトムシが捕れるキャンプ場もおすすめです!
【関東】カブトムシが捕れるキャンプ場7選!採集から飼育方法まで徹底解説
水辺に近いキャンプ場
川や湖など、水辺の近くにあるキャンプ場は気化熱によって空気が冷やされるため、涼しく過ごせます。
ただし海辺は、熱い砂浜からの反射があるため暑さを感じやすいもの。夏といえば海のイメージですが、暑さを避けるのであれば海ではなく、川や湖に足を運びましょう。
▼富士五湖周辺のおすすめキャンプ場はこちらの記事でチェック!
山梨県「富士山・富士五湖周辺」のキャンプ場16選 絶景を堪能しよう!
北向きに位置するキャンプ場
北向きは、南向きよりも日差しが弱く、涼しい環境を維持しやすいです。
北海道や東北といった北寄りのキャンプ場を選ぶのはもちろんですが、「キャンプ場内でなるべく北寄りのテントサイトを選ぶ」というのもいいでしょう。
▼夏でも涼しいキャンプ場についてはこちらの記事で紹介しています!
夏キャンプで暑くて眠れない時の対処方法
夏の夜は「テント内が暑くて寝苦しい」なんてことも少なくありません。夏キャンプの夜を涼しく、快適に過ごすためにも、次のポイントを意識してみましょう。
- テントはなるべく直射日光の当たらない場所に設置する
- テントサイトに打ち水をする
- 就寝時も冷感グッズを活用する
- ポータブルクーラーを持参する
- 就寝時にコットを使用する
- 寝袋を薄めにする
日陰がない場合には、タープの下にテントを張って直射日光を遮るだけでも、テント内の気温は大きく変化します。また、各社から日光を遮る夏向けテントも販売されているため、そうしたギアを活用するのもいいでしょう。
コットを使用して地熱を避けつつ、薄手の寝袋や、冷感素材のブランケットなどを活用して、しっかり暑さ対策をしてくださいね。
▼夏キャンプの夜を涼しく過ごすためのコツはこちらの記事もチェック!
【暑さ対策】テント泊でも涼しく快適に眠れる6つの対策!夏キャンプの寝苦しさにさよなら
夏キャンプでの虫対策の必需品は?!おすすめの虫除けや服装の注意点などを紹介!
夏のキャンプで暑さと同じくらい気になるのが虫対策。
ここからは、おすすめの虫除けや、服装の注意点などを紹介します!
【1】おすすめの虫除けはハッカスプレー! 爽やかな香りの便利グッズ
イチオシの虫よけスプレーはハッカスプレーです。
虫の嫌いなハーブ系の香りで虫除けになるというものです。
ハッカは、幅広い虫に効果があると言われていて、清涼感のある香りは暑い夏にもぴったりです。
香りで虫を忌避するため、肌以外にも、服やテントに振りかけても効果があるのも特徴です。
※生地によっては、傷めてしまう可能性があるのでご注意を。
虫が集まりやすい私の白パンダ(パンダクラシック/廃盤品)に試しに振りかけてみたら、驚くほど虫が寄ってきませんでした。(何もしないと本当にたくさん寄ってくるんですよ…)
【2】筆者の必需品! 虫除けスプレーとパワー森林香を併用するのが◎
虫除けスプレーと併用するのがおすすめなのが、一般的な蚊取り線香よりも厚い真っ赤な防虫線香、「パワー森林香」です。
その特徴的な厚い線香からは、たくさんの煙が出て虫を寄せ付けません。
野外用と謳われるほどの煙の量なので、キャンプでも活躍が期待できます。
専用ケースはこんな風に服に引っ掛けることができて便利なので、初めての購入時はケースとセットのものがおすすめです!
【3】服は肌をできるだけ出さないことが基本! マダニに注意!
感染症の危険のあるマダニは気づかないうちに噛まれていることが多いし、毛虫の中には毒針毛を風に乗せて飛ばしてくる恐ろしい種類も存在します。
これらに対抗するためには、とにかく露出する肌の面積を減らすしかありません。
だからアウトドアでは長袖長ズボンが基本だと言われるんですよね。
前半で触れた暑さ対策とのバランスを取りながら、できるだけ肌は出さない思いで服装を考えましょう。
- 長袖長ズボンは基本
- 靴下は長いタイプ
- 帽子をかぶる
- 冷感タオルは首を守る虫対策にもなる!
- 肌が出ているところには虫よけスプレーなどを忘れずに!
服装を考える際は、このあたりの項目を中心に意識するようにしています。
【4】ファーストエイドキットを用意する! おすすめ商品も紹介
ここまでは「虫に刺されないため」の対策でしたが、「虫に刺されてしまったとき」の対策も必ず考えておきましょう。
ファーストエイドキットは、虫に刺されたときやけがをしたときの応急処置セットのことです。
中身は人によって様々ですが、今回は筆者が常備しているもので虫対策に関連のあるものをいくつか紹介します。
- ポイズンリムーバー
- マダニリムーバー
- 虫刺されの塗り薬
ポイズンリムーバー
ポイズンリムーバーは、毒を持つ虫に刺されてしまったときにその毒を早急に取り除くことができる道具です。
マダニリムーバー
マダニは強靭な刃で長い間噛みつきながら吸血しますが、無理やりとろうとすると頭だけ残ってしまいよくありません。
そのため、基本的には噛まれているのを見つけたら医療機関に行き取ってもらうのですが、その間にも早くとらないと感染症の危険は高まっていくばかり。
そこでマダニリムーバー。
マダニリムーバーはマダニを取るための道具で、フォークのようなモノをマダニに挟んでひねるようにして取ると、頭を残さずに綺麗に取ることができるそうなんです。
感染症を防ぐために、確実に取れるなら早く取った方がいいので、マダニリムーバーもファーストエイドキットにあると安心です。
取り損ねてマダニの一部が残ってしまう場合もあるので、その疑いがある場合は病院で見てもらいましょう。また、かまれた後に発熱・発疹などがある場合も病院へ!
塗り薬
塗り薬は、「ムヒ アルファEX」がよくおすすめされます。
炎症を抑えるための薬で、虫に刺されて腫れてしまったところに塗れば、かゆみや痛みを抑えることができます(使用方法をよく読み、用法用量を守りましょう)。
アウトドアで持っておきたい薬の1つですね。
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季節によってキャンプで気にすることは大きく変わってきますが、個人的には夏が一番大変なのではないかと思ってしまいます。暑いのってどうしようもないし…。
それでも快適にキャンプをするために、今回のような暑さ対策や虫対策を行っています。
紹介した対策を参考にして、暑い夏もキャンプを楽しみましょう!