もやい結び(ボーラインノット)の応用編! 小枝を挟んで木に巻き付けると、素早い固定・撤収が可能

Photographer 吉田 達史
放送の中で阿諏訪さんがやっていた、ボーラインノットに小枝を挟んで木に巻き付け、素早い固定・撤収が可能になるテクニックです。撤収が早いのは、タレントさんじゃなくても嬉しいところですよね。

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まずボーラインノットで輪を作っておいて、木などの固定対象物に巻きます。

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輪の中に、ロープの元を少しだけ入れて、ここにも輪を作ります。

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この輪の中に、小枝などを通します。上の画像では赤いポールです。

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ロープを引っ張って締め込めば完成です。上の写真だと四角い木なので浮いていますが、現実の木は丸いのでピッタリ密着するまで締め込めます。ほどく際は、挟んだ棒を抜くだけです。
南京結び(トラッカーズヒッチ)は、タープを張る際に便利! 滑車の原理を使うので、別名は万力結び

Photographer 吉田 達史
木を使ってタープを張る際に使っていた結び方が、トラッカーズヒッチ(南京結び)です。引っ張る力を滑車の原理で強くすることができるので、万力結びとも呼ばれます。木などを支点にしてロープをピシッと張りたい時にうってつけです。
キャンプで使う場面は木を使ってタープを張る時のほか、荷台への荷物の固定や、洗濯物を干すロープを張る時などに使います。支点となる安定したものが必須のため、出番はボーラインノットに比べると少ないと思います。

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まずは輪を作ります。

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輪の中に、ロープ先端側の中間を通します。

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たわませた部分を引っ張ります。

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ループができました。ループの左側、人差し指のあるところが滑車の役割を担う部分です。

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くくりつけたい物に、ロープの先端を回します。

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ロープの先端を、先ほど作った滑車の輪に通します。

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固定物(ここでは赤いポール)方向にロープ先端を引っ張ると、張力がかかります。

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もう1周巻いて引っ張ると、より力が強くかかります。動画で見て頂いた方が、より分かりやすいはずです。
トラッカーズヒッチ(南京結び)
youtu.be張力をかけたまではいいけど、余ったロープ先端をどう結ぶか。固定してしまうなら普通の結び方でも構わないんですが、調整できるやり方を後ほどご説明します。
自在結び(トートラインヒッチ)は、張りの強さを調整できるロープワーク 南京結びとの合わせ技も紹介
ロープの長さを自在に変えることで、張りの強さを調整できるロープワークがトートラインヒッチ(自在結び)です。前の2つに比べて、少々難易度が上がります。
実際のキャンプ中は、テントやタープの張り綱(ガイロープやストームロープと呼びます)をトートラインヒッチで結んでおくと、張りの強さを調整できます。

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ペグやテントのループに、ロープの先端を通します。

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ロープ先端を3回巻きつけます。

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巻きつけた結び目は、ある程度絞って小さくします。

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ロープの先端は、先に巻きつけた部分から少し離した位置で縛ります。

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結び方ですが、末端を引っ張って解きやすい結び方にします。

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できあがりです。これも動画の方が断然分かりやすいのではないかと。
トートラインヒッチ(自在結び)
youtu.be長さを調整する際ですが、元側のロープと2つ目の結び目を持ちまして、結び目をスライドさせるだけです。

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ロープを短くしたい時は、1つ目の結び目の元部分を送りながら、2つ目の結び目を引っ張ります。文字で見ても、何のことやらさっぱり分からないでしょう。私もです!ぜひ動画でご確認ください。
トートラインヒッチ(自在結び)長さ調整
youtu.beトラッカーズヒッチとトートラインヒッチの合わせ技

筆者撮影
トラッカーズヒッチでテンション(張力)を強くかけて、余った部分をトートラインヒッチで結んでみました。これによって、長さを自在に変えられて、強い張力もかけられる結び方になります。
タープやテントとはボーラインノットで結んでおけば、相当な力で張ることができます。むしろ力を入れすぎてタープやテントを破かないよう、注意が必要です。