新富士バーナー株式会社が展開するブランドである「SOTO」は、洗練されたデザインと高い機能性の製品を展開しており、日本を代表する人気アウトドアブランドです。中でもバーナーは根強い人気を誇っていますが、さまざまな種類がラインアップされているため、どのバーナーを選ぶべきか迷ってしまう方も多いはず。そこで本記事では、SOTOのバーナーについて、選び方のポイントやおすすめのバーナーを紹介します。

SOTO(ソト)とは何か?

画像1: 編集部撮影

編集部撮影

SOTOとは、新富士バーナー株式会社が展開するアウトドアブランドです。新富士バーナー株式会社は1978年の創業以来、バーナーやランタン、トーチなど、燃焼器具を中心に多くのアウトドア製品を販売しています。

SOTOの製品は、シンプルかつ洗練されたデザインと、高い品質が特徴的です。高品質な製品を作り上げるために、日本の材料にこだわり続け、開発から生産まですべての製造工程を日本の自社工場で実施しているのも特色のひとつ。

独自の品質管理も徹底しており、安心・安全に使える製品であることから、アウトドア初心者から熟練者まで、幅広い人に愛されています。

SOTOのバーナーの特徴・メリット

画像2: 編集部撮影

編集部撮影

SOTOのバーナーには、次の5つの特徴とメリットがあります。

  • 軽量・コンパクトで持ち運びが苦にならない
  • 寒い季節でも火力が安定している
  • 耐風性のあるモデルがあり、屋外の調理に便利
  • 直噴型のバーナーで熱効率が良い
  • ラインナップが豊富で目的やシーンに合ったものを選べる

ここでは、上記のメリットについて、それぞれ解説していきます。

軽量・コンパクトで持ち運びが苦にならない

SOTOのバーナーは、軽量かつコンパクトで持ち運びに適しているため、キャンプや登山などのアウトドアシーンで活躍してくれます。

特にシングルバーナーは、脚を折りたたむと、手のひらに収まるほどコンパクトなサイズに。重さは製品にもよりますが、軽いものでは100g以下のバーナーもあり、収納性や軽量性を求めるキャンパーや登山家から人気を集めています。

寒い季節でも火力が安定している

SOTOのバーナーには、寒さが厳しい環境下でも安定した火力を保てる「マイクロレギュレーター」が搭載されています。

一般的に、ガス式のバーナーは気温が低い環境だとガスボンベ内の圧力が低下してしまい、点火しづらかったり火力が弱まってしまいやすいデメリットがあります。そのデメリットを解消すべく、SOTOでは圧力の変化に反応して弁が開閉する「マイクロレギュレーター」機能を搭載

気温が低い環境でも安定した火力を実現し、強い火力から微力な火力まで、繊細な調整ができます。

耐風性のあるモデルがあり、屋外の調理に便利

耐風性に優れたモデルが多く存在するのも、SOTOのバーナーの特徴のひとつ。

屋外では、風の影響により火が弱くなるケースや、ガスを無駄に消費してしまうケースが少なくありません。特に「早くお湯を沸かしたい」「強い火力で調理をしたい」といったシーンでは、不便に感じてしまうことも。

しかし、SOTOでは、バーナーヘッドの内部に風が入らないような構造を採用した、耐風性に優れたモデルを展開しています。

直噴型のバーナーで熱効率が良い

中心から一点に集中して炎を吹き出す「直噴型」の仕組みであることも、SOTOのバーナーの特徴です。

直噴型のバーナーは炎が中心に一点集中するため、熱効率が高いのが利点。

広く炎を吹き出す「拡散型」に比べると火が当たる部分が限られてしまうので、複雑な調理には向いていません。しかし、耐風性に優れていることもあり「お湯を沸かす」「スープを温める」などの単純な調理であれば、拡散型よりも効率的に行なえます。

ラインアップが豊富で目的にあったものを選べる

SOTOのバーナーは種類が豊富で、目的やシーン、予算に合ったものを選べるのもうれしいポイントです。

「シングルバーナー」「ツーバーナー」といった形状の違い、「CB型」「OD型」などの燃料の違い、「直結型」「分離型」のタイプの違いなど、特徴の異なるバーナーが豊富に展開されています。

「ツーリングの休憩の際に飲み物用のお湯を沸かすために使いたい」「ファミリーでキャンプする際の調理用として使いたい」「初心者だから、手頃な値段で購入できるものを選びたい」など、希望にマッチするバーナーを選べますよ。

SOTOのバーナーの選び方のポイント

SOTOのバーナーは種類が豊富であるからこそ「どれを選べばいいかわからない」と迷ってしまう方が少なくありません。選ぶ際にはまず、以下を決めておきましょう。

  • 目的(お湯を沸かしたい、調理をしたいなど)
  • シーン(キャンプ、ツーリング、登山など)
  • 人数(ソロ、デュオ、ファミリー、グループなど)

上記をしっかりイメージした上で、燃料・タイプ・形状・収納性や携帯性の観点から、最適なものを選んでいくのが大切です。

ここからは、燃料・タイプ・台数・収納性の観点で大切なポイントを詳しく解説していきます。

▼SOTO以外のバーナーも気になる方はこちらの記事もチェック!

https://happycamper.jp/_ct/17551901
https://happycamper.jp/_ct/17532640

【1】燃料(CB缶・OD缶・ガソリン)

画像: ライター撮影:SOTOの燃料。左からガソリン缶・CB缶・OD缶  happycamper.jp

ライター撮影:SOTOの燃料。左からガソリン缶・CB缶・OD缶

happycamper.jp

燃料にはCB缶・OD缶・ガソリンの3種類があります。下表にはそれぞれのメリットやデメリット、適する使用環境などをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

CB缶OD缶ガソリン
特徴カセットガスボンベのこと。
家庭用のガスコンロなどで使われている
アウトドアでの使用を
目的としたガス缶のこと。
主にアウトドア用のバーナーで
使われている
主にホワイトガソリンのこと。バーナーのほか、ランタンでも使われている
メリット家庭でも使用でき、入手しやすいハイパワー・耐風性・耐圧に優れている安価で購入でき、寒さにとても強い
デメリット寒い環境での使用は向いていない値段が高価である入手や取り扱いが難しい
適する使用環境や
使用時期
気温が5℃以上の登頂が低い山や
春夏秋キャンプ
気温が5℃以下の登頂が高い山や
冬キャンプ
極気温の環境で使用できる
こんな方におすすめ
  • キャンプ初心者
  • 冬以外の季節に低い山でキャンプする方
  • 簡単な調理をしたい方
  • コンロとガスを併用したい方
  • 低温環境で使用したい方
  • 荷物はコンパクトにしたい方
  • 極低温環境で使用したい方
  • 取り扱いに注意できる方
  • コストを抑えたい方

どの燃料を選ぶべきかは、使用する目的・シーン・人数によって異なります。

「ソロキャンプやツーリングで荷物をコンパクトにしたいときはOD缶」「大人数で使うため、燃料の消費量が多い場合にはCB缶」「冬の登山やキャンプなどで使う場合にはガソリン」といったように、自身に合ったものを選びましょう。

▼OD缶・CB缶の違いについてはこちらの記事も参考になります。

https://happycamper.jp/_ct/17356901

▼燃料の違いや選び方について詳しく知りたい方はこちらもチェック!

https://happycamper.jp/_ct/17598302
https://happycamper.jp/_ct/17356901

【2】タイプ(直結型・分離型)

バーナーのタイプとして、燃料を直接バーナーに取り付ける「直結型」と、燃料とバーナーが分離されている「分離型」の2つがあります。

画像: 編集部撮影:直結型のバーナー

編集部撮影:直結型のバーナー

画像: ライター撮影:分離型のバーナー  happycamper.jp

ライター撮影:分離型のバーナー

happycamper.jp

それぞれの特徴は以下のとおりです。

直結型分離型
メリット
  • シンプルな構造で使い方がわかりやすい
  • コンパクトで軽い
  • 分離型よりも燃費がいい傾向にある
  • 安定があり、大きな鍋を使った調理も
    できる
  • 火口をガス缶との距離があり
    安心感がある
  • 輻射熱でガス缶が熱くなりにくい
デメリット
  • 安定感や耐荷重がないので、
    大きな鍋を使う調理ができない
  • 風の影響を受けやすい
  • 火口と燃料の距離が近いので
    取り扱いに注意が必要
  • 重量があり荷物がかさばる
  • 直結型よりも燃費が悪い傾向にある
  • 使い方が複雑で、慣れが必要な
    ケースが多い
おすすめの使用用途お湯を沸かしたり、小さな鍋や
クッカーで簡単な調理をする
大きい鍋やフライパンなどを使用して
本格的な調理をする

ソロキャンプやツーリング、登山のように荷物を最小限にして調理も簡単なもので済ませる場合には直結型を、ファミリーキャンプやグループキャンプなどで本格的な調理を楽しみたい場合には分離型を選ぶといいでしょう。

【3】形状(シングルバーナー・ツーバーナー)

SOTOのバーナーには、一口コンロである「シングルバーナー」と、二口コンロである「ツーバーナー」があります。

シングルバーナーは、軽量かつコンパクトで、収納性や携帯性に優れているのが魅力です。ただし、ツーバーナーに比べると簡易的なコンロであるため、本格的な調理や大人数での使用には向いていません。

画像: ライター撮影:SOTOのシングルバーナー『レギュレーターストーブ ST-310』 happycamper.jp

ライター撮影:SOTOのシングルバーナー『レギュレーターストーブ ST-310』

happycamper.jp

対してツーバーナーは本格的な調理が可能で、ファミリーキャンプやグループキャンプでも活躍してくれます。しかし、サイズが大きかったり重さがあったりして、収納や持ち運びがしづらいのが難点です。

画像: ライター撮影:SOTOのツーバーナー『レギュレーター2バーナー GRID ST-526』  happycamper.jp

ライター撮影:SOTOのツーバーナー『レギュレーター2バーナー GRID ST-526』

happycamper.jp

同じシングルバーナー・ツーバーナーでも、燃料やタイプによっても細かい特徴が変わってくるため、複数台揃えて目的やシーンにあわせて使い分けるのもおすすめですよ。

【4】収納性や携帯性

画像1: ライター撮影 happycamper.jp

ライター撮影

happycamper.jp

アウトドアでバーナーを使うのであれば、収納性や携帯性も大切なポイントです。特に、ツーリングキャンプや登山などで持ち運べる荷物に限りがある場合には、収納も持ち運びもしやすいものを選ぶ必要があります。

収納性や携帯性を判断する際には、以下のポイントに注目しましょう。

  • 折りたたみ式など、コンパクトに収納しやすい形状であるか
  • 重量は軽いか
  • スタッキングが可能であるか

一番大切なのは、本体・燃料ともに「コンパクトに収納できる形状であり、重量も軽い」という点です。

ツーバーナーはシングルバーナーに比べて大きく、重たい傾向にあります。ただ、折りたたみ式であったり軽量性に優れていたりするツーバーナーも多いので、なるべく収納性・携帯性に優れたものを選んでくださいね。

また「スタッキング(ギアを積み重ねて収納すること)」ができるかどうかで、収納性や携帯性は大きく変わります。たとえば、クッカーの中にガス缶やバーナーをスタッキングできると、荷物をコンパクトにまとめられるでしょう。

▼SOTOのバーナーの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック

https://happycamper.jp/_ct/17357410/

SOTOのバーナーを一覧で比較

SOTOでは、燃料やタイプの異なるシングルバーナー・ツーバーナーがラインアップされています。ここでは、シングルバーナー・ツーバーナーに分けて、バーナーの特徴を一覧で比較してみましょう。

1.シングルバーナー

ST-310ST-340ST-320ST-330SOD-310SOD-300SSOD-320SOD-331SOD-371SOD-372
ST-310
ST-310|楽天市場
ST-340
ST-340|楽天市場
ST-320
ST-320|楽天市場
ST-330
ST-330|楽天市場
ST-310
ST-310|楽天市場
SOD-300S
SOD-300S|楽天市場
SOD-320
SOD-320|楽天市場
SOD-331
SOD-331|楽天市場
SOD-371
SOD-371|楽天市場
SOD-372
SOD-372|楽天市場
燃料CB缶CB缶CB缶CB缶OD缶OD缶OD缶OD缶ガソリンOD缶orガソリン
タイプ直結型直結型直結型分離型直結型直結型直結型分離型分離型分離型
使用サイズ166×142×高さ110mm166×142×高さ110mm153×195×高さ77mm350×120×高さ90mm90×117×100mm96×94×高さ86mm76×100×高さ86mm430×140×高さ100mm135×135×高さ80mm150×130×高さ90mm
重量330g360g380g250g67g73g81g182g333g225g
発熱量(※1)2.9kW3.3kW1.7kw~2.1kW2.6kW2.8kW3.3kW3.0kW3.5kW4.7kW3.5kW
使用時間(※2)約1.5時間約1.4時間約2.1時間~2.6時間約1.5時間約1.5時間約0.68時間~約1.5時間約1.5時間約1.3時間約1.0時間~1.5時間約0.8時間~約1.6時間
マイクロレギュレーターの有無無 --
※1:気温25℃の無風状態下で、点火してから30分間の燃焼データより計算したもの
※2:気温25℃の無風状態下で、点火してから30分間の燃焼データより計算したもの。ガス缶1本使用時、またはガソリン満タン時のデータ

2.ツーバーナー

ST-526ST-527
ST-526
ST-526|楽天市場
ST-527
ST-527|楽天市場
燃料CB缶CB缶
タイプ直結型直結型
使用サイズ473×252×高さ145mm545×330×高さ540mm
重量2.25kg約5.1kg
発熱量(※1)2.9kW3.0kW~3.3kW
使用時間(※2)約1.5時間-(未公表)
マイクロレギュレーターの有無
※1:気温25℃の無風状態下で、点火してから30分間の燃焼データより計算したもの
※2:気温25℃の無風状態下で、点火してから30分間の燃焼データより計算したもの。CB缶1本使用時のデータ

This article is a sponsored article by
''.