キャンプシーンを盛り上げてくれる!オイルランタンの魅力をチェック
「オイルランタンって上級者向けじゃない…?」と考える初心者キャンパーさんも少なくないはずですが、オイルランタンはコツさえ掴めば扱いがとっても簡単なギアです。
オイルランタンをまだ持っていない人もきっと欲しくなる、オイルランタンの魅力を紹介します。
キャンプで映えるオシャレなデザイン
オイルランタンはLEDランタンやガスランタンにはない、オシャレなデザイン性が魅力のひとつです。実際に明かりを灯すと、ホヤ(ガラス)の中の小さな火に癒やされます。
オイルランタンの中でも最もメジャーなものが「ハリケーンランタン」と呼ばれるタイプ。
ハリケーンランタンのレトロな見た目は無骨さがありつつも、どこかかわいい印象も受けますよね。
また、オイルランタンは使い込むほどに味が増すこともあり、キャンプの雰囲気も気分もグッと盛り上げてくれるアイテムです。
▼芸人のヒロシさん愛用の「フュアーハンド」社のハリケーンランタンはこちらで紹介しています!
【ハリケーンランタン(オイルランタン)の魅力と使い方を徹底解説!】 1つあればキャンプ映え間違いなし!
所有欲をくすぐる程よい手間感
オイルランタンはLEDランタンに比べると、点灯やメンテナンスに少し手間がかかります。しかし、芯を取り替えたり、煤(すす)の掃除をしていたりするうちに、どんどん愛着が湧いてきますよ。
使い込んだ愛用のランタンは、手放せない大切なキャンプギアのひとつになるはずです。
ギア好きの人なら、手間のかかるメンテナンスも込みで楽しめますよね。
▼ランタンのメンテナンス方法についてはこちらの記事もチェック!
【お家でメンテナンス】キャンプギアのお手入れを楽しもう! 製品別の方法を徹底解説
本体も燃料もお手頃価格なので高コスパ
オイルランタンは1,000円台で手に入るお手頃価格のものが多いうえに、燃料も安いのでランニングコストも抑えられます。
オイルランタンの燃料は、灯油とパラフィンオイルで、どちらもホワイトガソリンなどに比べると安価で手に入ります。
また、防虫ハーブオイルを使えば虫除けにもなる嬉しい効果があったり、程よい光量で常夜灯代わりに使えたりと活躍のシーンも幅広く、コストパフォーマンスが抜群です。
オイルランタンには種類がある!キャンプスタイルに合わせた選び方を解説
オイルランタンにはさまざまな製品があるため、「どんな製品を選べばいいのかわからない」という方も多いでしょう。
そこで、オイルランタンを選ぶときの基準となる4つのポイントを、オイルランタンの種類も交えながら解説していきます。
【1】形状
キャンプに最適なオイルランタンとして「ハリケーンランタン」と「テーブルランタン」があげられます。
屋外メインで使用するなら、ハリケーンランタンがおすすめです。
ハリケーンランタンの特徴
- 台風のような強風でも消えないといわれる高い防風性能
- 加圧式と非加圧式のものがある
- メンテナンスに手間がかかる
ハリケーンランタンがおすすめなシーン・スタイル
- 風が強い場所でのキャンプにぴったり
- ナチュラルや無骨なテイストのキャンプスタイルにピッタリ
ハリケーンランタンには、燃料に圧力を加える加圧式のものもありますが、加圧式のものは非常に明るく、メインランタンとして活躍します。
マントルの「空焼き」や、燃料を気化させる「ポンピング」といった手間がかかりますが、これらを楽しめる人にはぴったりなランタンです。
また非加圧式のものは加圧式に比べると明るさは控えめですが、初心者さんでも扱いやすく、セカンド照明として最もおすすめのアイテムです。
一方で、テーブルランタンはハリケーンランタンに比べて耐風性や明るさが劣るものの、デザイン性の高さと穏やかな光でテント内や室内での使用に向いています。
テーブルランタンの特徴
- ガラスや真鍮などを用いたおしゃれなデザインのものが多い
- 燃料に加圧しない非加圧式で手間がかからない
- デリケートで持ち運びに気を使う
テーブルランタンがおすすめなシーン・スタイル
- 室内でも使用したいなら「テーブルランタン」
- 落ち着いた雰囲気のキャンプスタイルにおすすめ
その名のとおり「テーブルを照らすための照明」に最適なので、明るさよりもデザイン性や雰囲気重視で選んでいる方におすすめできます。
【2】燃料
オイルランタンに使える燃料には、灯油とパラフィンオイルがあります。
灯油はランニングコストが低く、購入しやすいのがメリットです。
灯油の特徴
- パラフィンオイルの約10分の1の価格で入手が容易
- 独特の臭いがあり、燃焼時には煤(すす)が発生するのがデメリット
灯油がおすすめなシーン・スタイル
- ランニングコストを重視したいとき
パラフィンオイルは手入れの手間が少ない上に、香りや色なども楽しめるので、初心者の方にはパラフィンオイルがおすすめです。
パラフィンオイルの特徴
- 煤がほとんど発生しないため、手入れの手間がかからない
- 引火点が95℃以上と灯油(引火点40℃)よりも高く、揮発性も低いことから、初心者の人でも使いやすい
パラフィンオイルがおすすめなシーン・スタイル
- 手入れのしやすさ重視ならパラフィンオイル
- 燃焼時に色がつくタイプやアロマの香りなどのバリエーションで楽しめます
- 虫除け成分が入っているものであれば、蚊や虻に悩まされがちな夏場のキャンプで重宝します
なお、燃料がガソリンを使うランタンは「ガソリンランタン」と呼ばれ、オイルランタンとは別の種類になります。
▼オイルランタンとガソリンランタンの違いについてはこちらの記事で解説しています!
【キャンプ用ランタン】4つの種類の解説&シーン別ランタンの選び方を紹介! LED・ガソリン・ガス・オイル
【3】容量
オイルランタンはタンクの容量で燃焼時間に違いがあり、タンク容量による大まかな燃焼時間の違いは以下のとおりです。
- 300ml(約20時間程度)
- 500ml(約24時間程度)
- 900ml(約25時間程度)
1泊2日のキャンプであれば、300mlの製品で燃料切れの心配もなく対応できるでしょう。
また、基本的には容量に比例して芯も太さもアップし、容量が大きいものほど明るいランタンになります。燃焼時間はもちろん、求める明るさにあわせて選んでみましょう。
【4】芯
オイルランタンの芯には「平芯」「巻き芯」「棒芯」の3種類があります。また、それぞれ芯に太さのバリエーションがあり、太くなるほど明るくなります。
平芯がもっともポピュラーであり、こだわりがなければ平芯を選んでおけば間違いありません。また、芯の太さは4分芯(12mm)・5分芯(15mm)・7分芯(21mm)がメジャーなので、このあたり使い比べてみて、好みの明るさになる芯を選んでくださいね。
▼こちらの記事ではオイルランタンの選び方をもっと詳しく解説しています!
オイルランタンでムーディーなキャンプナイトを! 初心者におすすめの商品・燃料は?
おすすめのオイルランタン10選!定番人気から個性派デザインまで厳選
ここからは、定番人気のオイルランタンから、人と被らない個性派オイルランタンまで、おすすめの製品を厳選して10個ご紹介します。
【1】雰囲気抜群の定番アイテム!フュアハンド(Feuerhand)「BABY SPECIAL 276」
オイルランタンの中でも特に高い人気を誇るのが、ドイツの老舗メーカー「フュアハンド」から発売されている「BABY SPECIAL 276」です。
オイルタンクのパッキンが紙製という弱点はあるものの、初心者でも扱いやすく、長く愛用できるキャンプギアになるでしょう。
フュアーハンド/BABY SPECIAL 276
- サイズ:15cm×26cm
- 重量:480g
- タンク容量:340ml
- 燃焼時間:燃焼時間:約20時間(灯油使用時)
- 明るさ:5W
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 材質:ガルバナイズドスチール
- 芯の種類:平芯
▼BABY SPECIAL 276の詳しいレビューはこちら!
フュアーハンドランタンを徹底レビュー!昔ながらのオイルランタンはソロキャンプにもおすすめ!
【2】 レトロかわいいビンテージ風ランタン!デイツ(DIETZ)「デイツ D78」
アメリカのニューヨーク州で生まれた「デイツ」も、ハリケーンランタンの定番として名高いブランドのひとつです。
同社の「デイツ80」も人気ですが、1泊のキャンプには「デイツ D78」のサイズ感が最適!
価格のお手頃さでは前で紹介したのオイルランタンに軍配があがります。ただ、シンプルなデザインの中に光る「DIETZ」のロゴが特徴的で、洗練されたおしゃれなオイルランタンがほしい方におすすめですよ。
デイツ/DIETZ D78
- サイズ:15×13×26.5cm
- 重量:約 470g
- タンク容量:340ml
- 燃焼時間:20時間
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 明るさ:約 7CP
- 材質:鉄・ガラス
- 芯の種類:平芯
▼デイツのオイルランタンについてはこちらの記事で詳しく紹介しています!
【動画で解説】デイツ製オイルランタンは低価格で初心者におすすめ! 点火方法も紹介
【3】付属品が充実して使いやすい!CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)「オイルランタン(中)」
低価格でありながらも、機能に優れた製品で人気のキャプテンスタッグからも、オイルランタンが発売されています。
キャプテンスタッグらしく、消耗品やシェード、ケースなど、アクセサリーのバリエーションも充実しています。「アクセサリーもすべて同じメーカーで揃えたい」という方であれば、キャプテンスタッグのオイルランタンで決まりでしょう!
大・中・小の3サイズ展開になっていますが、1泊のキャンプであれば安定的な明るさが得られる中サイズがおすすめです。
キャプテンスタッグ/オイルランタン(中)
- サイズ:160×120×250mm
- 重量:370g
- タンク容量:200ml
- 燃焼時間:14時間 ※燃焼条件により異なります。
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 材質:本体 鉄(銅めっき)、ホヤ ガラス
- 芯の種類:平芯
▼キャプテンスタッグのオイルランタンの詳しいレビューはこちらの記事でチェック!
【キャプテンスタッグのキャンプギア10選】オイルランタン,テーブル,ラックなどをご紹介
【4】コンパクトなのにしっかり明るい!BUNDOK(バンドック)「オイルランタン」
機能やデザイン性に優れていながら、初心者でも購入しやすい低価格でギアを販売しているとして人気のバンドック。そんなバンドックが販売するオイルランタンは、光沢のあるメッキが美しい製品です。
タンク容量が200mlと小ぶりですが、しっかりとした明るさがあります。容量が小さい分コンパクトなので、ソロキャンプやツーリングキャンプでオイルランタンを使いたい方におすすめです。
バンドック/オイルランタンBD-277
- サイズ:/W16x12xH25cm
- 重量:約400g
- タンク容量:200ml
- 燃焼時間:約14時間
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 材質:スチール(クロムメッキ)・ガラス
- 芯の種類:平芯
【5】日本メーカーが誇るシンプルイズベスト!カメヤマキャンドル「オイルランタン」
「カメヤマローソク」でおなじみの日本の老舗メーカー「カメヤマ」のオイルランタンです。
ロゴの入っていないシンプルなデザインで、どんなキャンプスタイルやギアにもマッチしてくれるオイルランタンとなっています。
低価格でありながら、日本メーカーという安心感もあり、シンプルイズベストといえるオイルランタンでしょう。
カメヤマキャンドル/オイルランタン
- サイズ: W150×L115×H270mm(フック含む)
- 重量:340g
- タンク容量:200ml
- 燃焼時間:約15時間
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 材質:鉄・ガラス
- 芯の種類:平芯
▼カメヤマキャンドル「オイルランタン」の詳しいレビューはこちらの記事でチェック!
オイルランタンデビューにおすすめ! カメヤマの格安ランタンとダイソー&セリアの厳選アイテムを紹介
【6】加圧式でメインランタンにもなるパワフルさ!ペトロマックス(Petromax)「HK500」
ドイツのランタンブランド「ペトロマックス」のオイルランタンです。
加圧式なので約400W相当の明るさがあり、メインランタンとしても活躍してくれるパワフルな製品。事前準備やメンテナンスに手間はかかりますが、手間があるぶん愛着が枠として、キャンパーから根強い人気を誇っています。
高級感のあるクラシカルな風合いも所有欲をくすぐるデザインで、長く使い続けられるオイルランタンを探している方におすすめです。
ペトロマックス/HK500
- サイズ:φ 17 × 40cm
- 重量:2.4kg
- タンク容量:1L
- 燃焼時間:約8時間
- 使用燃料:灯油・スターケロシン
- 材質:真鍮
- 芯の種類:マントル
▼HK500の詳しいレビューはこちらの記事でチェック!
ペトロマックス『HK500』はキャンプの相棒! メンテナンス・点検と調整の方法・点火の手順を詳しく解説
【7】他にはない個性的なデザイン!ホルムガード(HOLMEGAARD)「ハリケーンランタン」
1825年にデンマークで創業した「ホルムガード」は、王室御用達のガラスブランドとしても知られています。
そんなホルムガードの「ハリケーンランタン」はガラスの美しさが際立つデザインと、高級感を感じる洗練された雰囲気が特徴のオイルランタン。他にはないデザインのため、人と被らないオイルランタンがほしい方にもおすすめです。
ホルムガード/Hurricane lantern
- サイズ:H33.1cm
- 燃焼時間:約5,000時間
- 使用燃料:リキッドキャンドル・灯油・パラフィンオイル
- 材質:ガラス・天然皮革、ステンレス
- 芯の種類:棒芯(グラスファイバー)
【8】インテリアとしても映えるデザイン!スタガー「クラシック・アンティーク」
ポーランドのオイルランプ工房「スタガー」のアンティークランプは、ころんとしたコンパクトなデザインに、レトロな雰囲気が特徴的のオイルランタン。
テーブルランタンに分類される種類のため、テント内や室内で活躍するおしゃれなオイルランタンを求めている方に最適です。
テーブルの上でもジャマにならないサイズ感で、食卓をパッと華やかにしてくれるほか、使わないときはインテリアとしても映える一品です。
スタガー/クラシック・アンティーク
- サイズ:7×7×14cm
- タンク容量:80ml
- 燃焼時間:約16時間
- 使用燃料:レインボーオイル
- 材質:真鍮・ガラス
- 芯の種類:棒芯
【9】経年劣化も楽しめる!イートーマス&ウィリアムズ「GOLD Miners Lamp」
イートーマス&ウィリアムズの「GOLD Miners Lamp」は、マイナーズランプ(別名:カンブリアンランタン)と呼ばれる、水筒のような形が特徴的なランタンです。
本体が真鍮でできているため、頑丈で経年劣化も楽しめるのが魅力。メンテナンスに手間がかかったり、明るさが控えめだったりという弱点もありますが、玄人感もあり、所有欲が満たされるアイテムです。
イートーマス&ウィリアムズ/GOLD Miners Lamp
- サイズ:26×12cm
- 重量:1300g
- タンク容量:150ml
- 燃焼時間:10時間
- 使用燃料:灯油・パラフィンオイル
- 材質:真鍮・ガラス
- 芯の種類:平芯
▼GOLD Miners Lampの詳しいレビューはこちらの記事でチェック!
炭鉱用ランタン!? E.Thomas&Williams(イートーマス&ウィリアムス)「マイナーズランプ」を徹底レビュー
【10】オイル・キャンドル・LEDの3WAY仕様!テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS)「クラシックランタン ミニ」
テンマクデザインの「クラシックランタン ミニ」は、オイル・キャンドル・LEDの3通りの使い方ができるランタンです。
カメヤマキャンドルとコラボして生まれた製品ということもあり、性能もバッチリ。小型でありながら使い勝手がよく、サブのランタンとして最適です。
ユーコ/キャンドルランタン(ブラス)
- サイズ:9×8.5×20.5cm
- 重量:245g
- 使用燃料:灯油、パラフィンオイル、キャンドル、LEDライト
- 材質:鉄・ガラス
▼クラシックランタン ミニの詳細なレビューはこちらの記事でチェック!
テンマクデザイン『クラシックランタンミニ』は3WAYで使える!オイル・キャンドル・ゴールゼロ・レッドレンザーとの相性が秀逸
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子供でも簡単! オイルランタンのおすすめ3選と使い方 デイツやホルムガードを紹介
購入前にチェック!オイルランタンの基本的な使い方
オイルランタンはコツさえ掴めば初心者でも簡単に扱えるアイテムですが、燃料を投入したり、光量を調整したりといった手順も必要です。
そこでここからは、オイルランタンの基本的な使い方を解説していきます。
【1】ランタンの準備
オイルランタンを使用する前に、必ず「安定した状態で作業できること」を確認しましょう。
不安定な場所だとランタンが転倒して、やけどや火事などの危険性があります。安定感のあるテーブルの上や、平行な床など、安定しておける場所で作業しましょう。
【2】燃料の注入
オイルランタンの燃料タンクのキャップを外し、推奨される燃料をタンクに注ぎます。
適切な量を確認して、溢れないように注意しながらゆっくりと注ぎましょう。溢れたりこぼしたりしてしまった場合は、布やペーパーでしっかりと拭き取ってください。
【3】芯の調整
芯は長すぎると煙が多くなり、短すぎると光が弱くなるので、ランタンの芯の長さを調整します。
芯の調整ダイヤルを回して、芯をわずかに露出させる程度に設定しましょう。
【4】点火
ホヤ(ガラスカバー)を外した状態で、マッチやライターを使って、露出した芯に火をつけます。火がついたら、ガラスカバーを閉め、炎が安定するまで少し待ちましょう。
やけどしないように、耐熱グローブを着用すると安全です。また、慣れないうちはチャッカマンのように着火口までの長さがある着火器具を使うと安心ですよ。
【5】光の調整
ランタンの明るさは芯の長さで調整可能です。明るさを変えたい場合は、調整ダイヤルを回して芯の露出量を増減させましょう。
芯を長くすると明るく、短くすると暗くなりますので、好みの明るさに調整してくださいね。
【6】使用後の消火
使用後は「芯を引っ込める」か「息を吹きかける」のいずれかで消火してください。
芯を引っ込める場合は、調整ダイヤルを完全に回して芯の長さを調整し、炎を消します。息を吹きかける場合には、ホヤをあげてそっと息を吹きかけましょう。
ホヤ(ガラスカバー)は熱くなっているので触らないようにして、完全に冷えてからケースなどに収納してくださいね。
また、タンク内にオイルが残っていると持ち運び中に漏れてしまうことがあるので、燃料を完全に使い切ってから消火するのがベストです。
メンテナンスすれば長く愛用できる!オイルランタンのお手入れ方法
オイルランタンは適切な手入れを行うことで、長く愛用することができます。ここでは、いくつかのポイントに分けて、基本的なお手入れ方法を詳しく解説します。
燃料は抜いておく
使用する燃料は清潔で新鮮なものを選び、使用後はタンクから燃料を抜きましょう。古い燃料や汚れた燃料は本体を劣化させることや、燃焼効率を下げる原因にもなります。
芯はこまめに交換する
芯が短くなったり、黒く炭化したりした場合には、新しいものに交換しましょう。
芯の状態が悪いと不完全燃焼を起こし、ホヤ(ガラスカバー)が煤で汚れやすくなります。また、不完全燃焼による思わぬ事故につながる恐れもあるため、使用前後には芯の状態をチェックしてください。
ホヤ(ガラスカバー)をきれいにする
ホヤ(ガラスカバー)は煤で汚れやすいため、使用後は必ず柔らかい布で内外をきれいに拭き取ってください。
もし水洗いが可能な場合は、温水と中性洗剤を使い、柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。
錆びないように保管する
オイルランタンは「しばらく使わないうちに錆びてしまった」というケースが少なくありません。使用後は乾燥した布で拭き、定期的に防錆オイルを薄く塗ることで錆びを防げます。
また、ランタンを長期間使用しない場合は、カバーをかけてホコリが入らないようにするのがおすすめです。
安全に使おう!オイルランタンを使用する時の注意点
キャンプのムードを盛り上げてくれるオイルランタンですが、火を使う分、LEDランタンに比べるとけがや事故の危険性があります。
安全に使用するためにも、ここからご紹介するいくつかの注意点をしっかり確認しておきましょう。
推奨される燃料以外は使わない
オイルランタンは、製品によって使用できる燃料が決まっています。推奨されていない燃料を使用すると、製品の破損だけでなく、やけどや火事のリスクが高まるので注意しましょう。
基本的には灯油・パラフィンオイルが使用可能ですが、使用前にはしっかりと「なんの燃料が使えるのか」を確認してくださいね。
燃えやすいものがない安定した場所で使う
不安定な場所で使うと、ランタンが転倒したり落下したりして、けがや事故につながる恐れがあります。また、周囲に燃えやすいものがあると、火災のリスクがあがってしまうため、必ず「周囲に燃えやすいものがないか」「安定した場所であるか」を確かめて使いましょう。
ランタンのホヤ(ガラスカバー)や上部は特に高温になるため、触らないように気をつけてくださいね。
十分に換気しながら使う
テント内や室内で使用する際には、一酸化炭素中毒を防ぐために十分に換気をしながら使いましょう。
一酸化炭素中毒は気づかぬうちに起こることが多いので、ベンチレーションや窓が開いていて、新鮮な空気が循環している状態であることを確認してからオイルランタンを点灯するようにしてください。
燃料は適切に処理する
メンテナンスの部分でも紹介しましたが、オイルランタンの燃料は使い切ってから消火するのがベストです。もし使い切れなかった場合には、新聞紙やキッチンペーパーに吸収させて処理しましょう。
また、オイルランタンを使用する前には必ず点検を行い、タンクの中に古い燃料が入っていないか確認するのも大切です。
オイルランタンは初心者でも扱いやすい!ポイントを押さえてムードのある灯りを楽しもう
オイルランタンがあると、テントサイトの雰囲気がグッとよくなります。
非加圧式のハリケーンランタンは、LEDランタンに比べ光量は落ちますが、温かな灯りが心地よく、サブランタンにおすすめです。また、低コストで導入できることもあり、ひとつあればキャンプの楽しみが広がりますよ。
ポイントさえ分かれば扱いも簡単なうえに、見た目以上にしっかりしているので、初心者さんでも気負わずに使えるはずです。
筆者は、初心者の頃に蚤の市で見つけたオイルランタンを使用していますが、焚き火をするには暑い夏のキャンプに持ち出しています。
ぜひ今回の記事を参考に、お気に入りの製品を見つけて下さいね。