静岡県の「宇佐美城山公園キャンプ場」は、平安末期の城跡に作られた、伊東の街を一望できる位置にあるキャンプ場です。海側サイトからの眺望は抜群で、フリーWi-Fiも完備されておりとても便利です。施設内には源泉掛け流しの温泉もあり、小旅行気分でのんびり楽しめますよ。筆者が、2020年8月に静岡県伊東市の「宇佐美城山公園キャンプ場」へ行ってきたので、レビューします。
宇佐美城山公園キャンプ場は設備充実の新キャンプ場! フリーWi-Fiも完備!?
本丸・二の丸・三の丸と3段に分かれているこのキャンプ場は、どのサイトも電源付き。ウッドチップのオートサイトやフェイクグラスのサイト、デッキサイトなど、広さも形も地面の種類もいろいろなタイプがあります。
テントなどのレンタル品も充実しており、オープンしたてなのでまだ新品同様!ランドリースペースなども設けられています。
我が家は2泊でしたので、本丸エリアの3番サイトを利用。ランドロックと車を入れてもまだ余裕があり、木々の間から海も伊東の街も見下ろせる、使いやすいサイトでした。
キャンプ場内は、本丸・三の丸エリアの炊事場に電気温水器がついているのでお湯が使えます。一番広い本丸エリアは、20サイトに対して4口の水道があるので混雑は少なく、お互いに譲り合って快適に使用できる状況でした。
炊事場の利用が立て込む時間帯には、電気温水器の湯量を超えてしまい、お湯が止まってしまう事がありますので、ピークをずらして利用するのがオススメです。(お湯が沸けばすぐに出るようになります。)
炊事場とセットで設置されているトイレも綺麗で、キャンプ場内にはフリーWi-Fiも完備。ホテルのようにアメニティグッズなどを販売する自動販売機もあり、さすがNEWオープンのキャンプ場!といった感じ。
キャンプ場内に温泉! 自家源泉掛け流しの家族風呂・展望風呂とドラム缶風呂
三の丸エリアには、自家源泉掛け流しの家族風呂・展望風呂(有料)とドラム缶風呂(無料)があります。どちらも時間予約制で、チェックイン時及び利用日の朝に希望の枠を押さえる方式です。
チェックイン後に車を出す必要がないので、より長く、ゆっくりとキャンプを楽しむ事ができますね。
2ヶ所あるお風呂にもドラム缶風呂にもシャワースペースがありますが、このシャワーも自家源泉を利用しているため、温水に塩分が含まれているようです。美肌効果もあり、地元で愛されている温泉の1つだとか。
冬季期間は源泉量が下がる傾向があるため、展望風呂はお休みとなり、家族風呂とドラム缶風呂+系列店「海ホテル」の温泉が利用できるようになっているそうです。
今の季節に利用するのなら、家族風呂がオススメです。内風呂なので暖かく、脱衣所にエアコンも完備されているので快適でした。展望風呂と迷った場合には、天候に合わせて選ぶのもいいかもしれません。
サイト指定の予約も可能◎ 開放感重視なら海側がオススメ!日の出も楽しめる
キャンプ場は城山の東側から山頂に作られているので、午前中から日当たりも良好です。特に、本丸・二の丸エリアの海側サイトや三の丸エリアからは、日の出も楽しむ事ができます。
夏場は朝早くからテントが暑くなってしまそうですが、朝の海は趣があって、とっても綺麗でしたよ。
ただし、海側は風が強い日もありそうです。キャンプ前に予報を確認し、装備を選んで安全に楽しんでくださいね。
本丸・二の丸エリアのサイトにはヒバのウッドチップが敷かれています。ヒバの木は香りも良く、リラックス効果や抗菌効果などもあるとか。水捌けも良好で、私が行った時も1日目の夜から雨が降ってしまったのですが、水溜りができることもなく、快適に過ごす事ができました。
<注意>ウッドチップの下の土には砂利が多く入れられているようで、ソリステなどの丈夫なペグでないと刺さりません。
宇佐美城山公園は周囲をかこむように国道が走っているので、サイトの位置や時間帯によっては車の音が気になる場合があります。夫や子ども達は全く気にならず爆睡できたそうですが、眠りの浅い私は何度か起きてしまって…。
本丸エリアの方が比較的国道からの距離は取れますが、不安な場合は、念の為耳栓のご準備を。
海まで徒歩圏:海岸沿いにはしらすで有名な「美吉丸」が!無添加の釜揚げしらす・生しらすを販売
キャンプ場から海までは、整備された木の階段を降りていくと、数分で宇佐美海水浴場の砂浜にたどり着きます。私たちがキャンプに行った日にも、他に数組の家族がバドミントンやボールで遊んでおり、湾の奥の方にはサーフィンを楽しむ人の姿も見られました。
小さな川も流れ込んでいるので、トイレもあるし、暖かくなったら水遊びで1日楽しめそうなロケーションです。
海岸線を30分ほど散策すると、約10枚ほどの桜貝をゲット!冬の海に潜って魚を獲る野鳥の姿が見られたり、二枚貝を観察したり。比較的暖かい日でしたので、オヤツとお茶も持参して、日が傾き始める15時頃まで、ゆっくりと家族の時間を楽しみました。
海沿いを港の方に歩いていくと、しらすで有名な「美吉丸」があります。無添加の釜揚げしらす・生しらすを販売していて、朝9時から毎日営業中。1月15日〜3月20日までは禁漁期間との事ですので、3月の解禁が楽しみですね。
私達がキャンプに行った時には、まだ解禁期間中でしたが、あいにく不良続きとのことで、生しらすの入荷はなく、釜揚げも冷凍のものしか購入できませんでした。
冷凍といえども身は大きめで味も濃く、香りも抜群♪ 子ども達もとても気に入り、自宅へのお土産に購入して帰るほど美味しかったです。
キャンプ場までの帰り道は、ちょっとした山登りコース。小学生の足で5〜10分程度の道のりですが、荷物が多いと大変です。海水浴場に駐車場もあるようでしたので、幼児も一緒の場合には、車で遊びにいくのも有りかもしれませんね。
宇佐美城山公園キャンプ場を予約する前に注意したい2つのポイント!
<その1>車のサイズに注意!城跡だからこその細い道
受付の建物がある海岸線から城山の本丸エリアへ上がる道路は、細い1本道。車のすれ違いができないため、上下の信号機で管理されています。
勾配もあり道幅も狭いため、キャンピングカーユーザーなどは、事前にご確認を!
<その2>20時から6時までの静粛タイム(クワイエットタイム)
宇佐美城山公園キャンプ場は、民家が近くにあるため、一般的なキャンプ場よりも早めの時間帯から静粛タイムが設定されています。午後8時以降は「照明オフか極小」「周囲に迷惑になる談笑や早朝の物音などもお控えください」とされてる静粛タイムは、小さい子連れのファミリー以外には少々厳しいルール。
キャンプ場さんに確認したところ、一般的な「クワイエットタイム」「消灯時間」などに値する静粛状態が必要なのは、炊事場の明かりが消える午後10時〜とのこと。午後8時から10時までの時間は、カーンカーンとペグ打ちしたり、薪割りしたり、大声で騒いだりしなければ、通常通り食事を楽しむなどして過ごして良いそうです。
もう少しゆっくりと、遅くまで会話を楽しみたい場合には、思い切って、受付のあるアンカーテラスへ出かけてしまいましょう。外には足湯や休憩スペースもありますので、チェックインの際に下調べしておくと良いかもしれませんね。
宇佐美城山公園キャンプ場で連泊をして伊東の自然を存分に楽しもう!
まだオープンして日が浅いため、ちょっとずつ施設やルールをアップデートしている途中のようですが、新しくて綺麗な施設はやっぱり魅力的!お昼チェックイン・アウトですので、連泊しながら余裕のあるスケジュールで楽しみたいキャンプ場だと思います。
このキャンプ場は熱海からも程近く、首都圏(特に神奈川や東京西部)からのアクセスも良いため、周辺の観光施設を回りながらキャンプされている方も多いようでした。春になって、海遊びやしらす漁が解禁になる頃に、ぜひ訪れてみてください。
宇佐美城山公園キャンプ場 USAMI SHIROYAMA CAMP FIELD
静岡県伊東市宇佐美城山396
tel:0557-48-6688
https://tabinoya.net/blog/entry-182.html
宇佐美城山公園キャンプ場 USAMI SHIROYAMA CAMP FIELD
静岡県伊東市宇佐美城山396
tel:0557-48-6688
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