2025年も大きな盛り上がりを見せた「キャンプ大賞」。おぎやはぎの二人も思わず目を輝かせた、注目のキャンプギア&トレンドTOP20の中から、今回はついにTOP5を発表! 数あるプロダクトの中で、頂点に立ったのは一体何?そしてその理由は? 本記事では、選考に関わった実行委員メンバーが、ランキングの詳細を解説します。
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キャンプ業界のあれこれを一つのランキングに!リニューアルしたキャンプ大賞

2022年から2024年までの3年間にわたり、キャンプ業界最大級のアワード企画として開催されてきた「キャンプ大賞」。これまではテントやファニチャーなど、ジャンルごとに部門を設けてランキングを発表してきましたが、2025年は大胆にリニューアル。

部門別のカテゴリーを撤廃し、ギアに限らず最新のトレンドまでを含めた総合TOP20ランキングとして新たに生まれ変わりました。
このリニューアルにより、従来は紹介しきれなかった事柄にもスポットライトを当てることが可能になり、昨年1年間でキャンプ業界を大いに賑わせたあらゆる出来事がノミネートの対象となりました。
1位〜5位にランクインした見逃し厳禁ギア&トレンドを実行委員メンバーが徹底解説!

すべての出来事を一つのランキングに集約したことで、キャンプ業界の「今」がひと目で分かるようになった「キャンプ大賞2025」。一方で、ノミネートの対象範囲が広がったことで評価軸が多様化し、ランキングの選定作業はこれまで以上に難易度を増しました。

シリーズ最終回となる今回は、TOP5にノミネートされたキャンプギア&トピックをご紹介。
いずれも2025年を象徴する注目のアイテムばかりです。さっそくひとつずつ見ていきましょう。
【1位】グラハス/TOKYO CRAFTS

キャンプ大賞2025の頂点に輝いたのは、日本発のアウトドアブランドTOKYO CRAFTSの「グラハス」。非常に広々とした室内空間を誇るシェルターテントです。
その快適性もさることながら、独創的なシルエットが好評を博し、堂々の1位に。
番組内でも、居室の広さや、洗練されたフォルムを目の当たりにした出演者一同。この製品が1位になったことに納得のご様子でした。

- 組み立てサイズ:約540㎝×470㎝×260㎝
- 収納サイズ:約30㎝×30㎝×80㎝
- 総重量:約20kg
- 価格:¥119,800(税込)

天井が高いだけでなく、側面が外に張り出しているから、居住空間がとても広いね。端っこまで大人が立って歩けるテントやシェルターってあまりないですから。大人数が集まって、ワイワイ食べたり飲んだりする宴会用の幕としても最適ですね。



天井が二重になっていたり、細部にも抜かりがないですね。日差しを防いで、結露対策にもなっています。大きいだけでなく、室内の快適性も考えられている点はさすがだと思いました。


全面メッシュ窓というのも嬉しいポイントですよね。通気性も抜群で、夏場も快適そう。室内にいながら、外の景色を存分に楽しめる設計になっている点も好印象ですよね。
窓を開けた状態で外から幕体を眺めると、洗練されたフォルムが際立つので、これを持っている人は毎回写真を撮りたくなるんじゃないですか?



シェルター=タープの延長線上という認識でいうと、自然と立ち上がる構造になっているのはすごいですよね。これまでになかったロボット感あるシルエットにも心が揺さぶられます。
ただ、壁面が垂直なので、方向の定まらない強風が吹いている状況では安定感に不安がありそうですね。


【2位】テントサウナシリーズ/DOD

第2位に輝いたのは、DODのテントサウナシリーズ。サウナテントをはじめとして、ストーブ、ととのい用のチェア&オットマン、ベンチ、サウナハット&ウエアと、DODが本気でテントサウナをプロデュースしたことが話題を呼んでランクイン。オリジナリティあるサウナテント、DODらしい可愛らしさなども大きな魅力です。

- 使用時サイズ
- テント:(約)W340×D220×H175cm(天井生地の高さ)
- ストーブ:(約)W31×D36×H76cm(※ストーンバスケットまでの高さ。煙突と吸気ダクトの長さは含まず。)
- 収納サイズ
- テント:(約)W33×D64×H33cm
- ストーブ:(約)W36×D36×H60cm
- ストーンバスケット:(約)W30×D30×H30cm
- 総重量
- テント:(約)11kg(キャリーバッグを含めた総重量)
- ストーブ:(約)16kg
- ストーンバスケット:(約)2kg
- 価格:148,500円(税込)
- 使用時サイズ :(約)W140×D61×H21/39cm
- 収納サイズ:(約)W47×D18×H18cm
- 総重量 :(約)3.4kg
- 価格:19,800円(税込)
- 組み立てサイズ:
- チェア本体:(約)W58×D97×H86/95/101cm
- オットマン:(約)W61×D46×H43/47/51cm
- 収納サイズ :(約)W61×D46×H11cm
- 総重量:(約)3.1kg
- 価格:17,600円(税込)
- カラー:オレンジ、グレー
- サイズ:丈/25cm、頭口/43cm、ループ長さ/7cm
- 材質:コットン100%
- 価格:3,300円(税込)
- カラー:グレー
- フリーサイズ:着丈112㎝、身幅68㎝、肩幅66㎝、袖丈40cm、ゆき丈73㎝
- 材質:レーヨン41%、コットン39%、ポリエステル20%
- 価格:6,930円(税込)
- カラー:グレー
- フリーサイズ:着丈78㎝、身幅66㎝、肩幅66㎝、袖丈20cm、ゆき丈53㎝
- 材質:レーヨン41%、コットン39%、ポリエステル20%
- 価格:4,510円(税込)

サウナテントは、安心してストーブを入れられるしっかりとした作りですね。吸気口と排気口が設けられていて、煙突の出口もしっかり補強してあります。ヘリノックスのテントやチェアでもお馴染みのDAC社のアルミポールを使っているので、強度や剛性に加えて携帯性も高いですよ。
他にも「熱を反射しやすい生地を使っているから温度が上がりやすい」「スカートの幅が広くて熱気を逃がしにくい」「ベルクロの窓で外も見られる」などなど、サウナテントとしてのクオリティは申し分ないですね。



既存のサウナテントは、大きすぎるな…と感じることもあるんですが、こちらは汎用性の高いサイズ感ですね。仲間内や家族だけでサウナを楽しんでいる人に、ぜひおすすめしたいです。居住空間を圧迫しない縦型の薪ストーブも、ユーザーフレンドリーで好印象です。
ディテールを見ると、室内を短時間で温めるための工夫が多数施されていますよね。



テント以外のサウナ用ギアもとてもよく考えられています。チェアやオットマンはメッシュだから濡れてもすぐ乾くし、普通に使っても夏場は涼しそうでいいですよね。
サイドポケットの位置は的確だし、背もたれはくつろぐのに最適なアングル。それにフレームの軸がしっかりしてるから、ドカっと倒れ込む様に座っても前後に倒れにくいんですよね。


ギアだけでなくサウナウエアまで揃えたところにも、本気度を感じました。タオル地でとても気持ちよさそうだし、胸のカタカナロゴデザインも心をくすぐられます。ブランドの術中にハマって、フルセットで揃えたくなりますよね。


【3位】アイロンストーブ

3位にランクインしたのは「アイロンストーブ」。複数の製品に注目が集まり、「アイロンストーブ」というワード自体がトレンドになったことから、ひとつのジャンルとしてノミネートされました。
もともとは服のシワを伸ばすアイロンを温めるための道具で、100年以上前から存在していたと言われるアイロンストーブ。それが「キャンプでも使える」とヴィンテージギア好きの間で噂になり、現在はさまざまなブランドからリプロダクト品が発表されています。

- サイズ:17×12×23.5cm
- 重量:約3.5kg
- タンク容量:約400ml(300ml推奨)
- 使用燃料:パラフィンオイル(推奨)
- 価格:69,850円(税込)
- サイズ:17×12×23.5cm
- 重量:約3.5kg
- タンク容量:約400ml(300ml推奨)
- 使用燃料:パラフィンオイル(推奨)
- 価格:34,000円(税込)

- サイズ:約17.5(天板装着時20)×12×24cm
- 収納サイズ:約23×16×25cm
- 重量:約2.5kg
- タンク容量:約300ml(※引火や燃料漏れを防ぐことを考慮した容量)
- 燃焼時間 :6時間
- 使用燃料:パラフィンオイル(推奨)/灯油
- 価格:17,980円(税込)

コロニスタのアイロンストーブは、本体サイドにあしらわれた真鍮のアクセントや、細部までこだわった鋳造のディテールが、その無骨な魅力を際立たせています。
広めの五徳は、大きめの鍋もしっかりと受け止めてくれるため、見た目のかっこよさだけでなく、実用性という“地肩の強さ”も感じさせてくれますよね。



H7 projectは芯の面積が広くて暖かいですね。その分大きくなってしまいますが、暖炉のような感じで使えそうです。ガラス面が広く、火の様子を楽しめるのも嬉しいポイント。燃料もいっぱい入るので長時間使用もOK。冬キャンプではかなり活躍するでしょうね。



VASTLANDはお手頃価格でお得感がありますよね。ガラス面が広くてかっこいいし、スタイリッシュな印象です。アイロンストーブは機能面を追求するアイテムではないので、値段が高ければよいというものでもないし、入門編としてこの製品を選ぶのは大アリだと思います。小さいやかんなら問題なく置けそうですし。



オイルランタンとはまた異なる趣がありますよね。癒やしの灯りとしてだけでなく、調理にも使える点が、ソロキャンパーに支持されているのも納得です。
3種類を見比べた印象としては、価格の高いモデルほど構造がしっかりしているように感じました。タンク容量が大小さまざまなので、キャンプスタイルに合わせて選んでもよさそうです。


【4位】アルミユニットテーブル110/アルペン アウトドアーズ

アルペン アウトドアーズ発の「アルミユニットテーブル」はその使い道の広さが評価され4位にランクイン。手を出しやすい価格感でありながら、バーナーやラックを組み合わせることができる機能性は大きな支持を得ました。
新しいオプションも続々登場しており、さらに便利に進化する可能性も秘めたアルミユニットテーブルは引き続き目を離せない存在です。
- 使用時サイズ:W110×D60×H39.5~61cm
- 収納時サイズ:W110×D16×H12cm
- 重量:7.5kg(本体/6.7kg コンロラック/0.8kg)
- 耐荷重:60kg(コンロラックは25kgまで)
- 価格:14,990円(税込)

これまで、多くのマルチテーブルが登場してきましたが、アルペン アウトドアーズの「アルミユニットテーブル」は、さまざまなテーブルをいいとこ取りしたような逸品です。キャンプを始める方に「最初に買うテーブルは何がよいか?」と相談されたら、これをおすすめしたくなりますよね。


高さは無段階調整可能でどんなチェアにもマッチするし、天板はアルミで軽く、パーツが分かれてるからアレンジの幅も広い。
バーナーを置くための受け皿も高さ調整ができるから、どんなバーナーでもインストールできますね。



別売りのオプションを組み合わせれば、どんどん便利にカスタムできます。
別売りオプションのラックの設計はとくに秀逸で、たとえばポールの先端から1/4インチネジが顔を出しているんです。クレイモアやルーメナーといった、三脚対応のLEDランタンはここに美しく固定できそうですよ。



アイデア満載の別売りオプションは、たしかにこのテーブルの人気を支えている理由のひとつだと思います。個人的には、お布団と専用天板で構成されるこたつオプションがツボ。
手持ちのテーブルを、こたつ用にDIYしているキャンパーさんをときどき見かけますが、やっぱり商品として完成されたものの方が安心して使えますよね。


【5位】ラジキャン

5位にランクインしたのは、キャンプでラジコンで遊ぶ新たなムーブメント「ラジキャン」。オフロード走行が可能なラジコンを、広大なキャンプ場のリアルなオフロードで走らせて遊ぶことが人気を博しています。
特に、キャンパーにも人気のSUV系車種のラジコンが続々と登場し人気が加速しました。


もともと、キャンプでラジコンは敬遠される存在でしたが、WPLがその殻を破ったイメージです。流行のSUVなどをラジコンにしたことで、大人も遊べる、自分の車をミニチュアで動かせるという喜びを味わえるようになりました。
WPLが推している4WDという性能は、他社製品になかなかない魅力。オプションパーツが豊富で、好みのエクステリアにカスタムできる点も男心をくすぐられますよ。


細かいところまで再現されていますよね。かっこいいいから、走らせるだけでなくキャンプサイトや部屋に置いておくだけでも気分がアガりそう。
ちょっと手の届かない憧れの車を、まずはラジコンで…みたいな考えもアリかもしれません。


「キャンプに行って何するの?」っていう問題で、頭を悩ませてる人って意外と多いんですよね。そんな時にも、こういうアクティビティがあると、子どもも大人も楽しめますよね。
薪でコースを作ってみたり、独自のルールでラップタイムを競っても盛り上がりそうですね。


思い通りにコントロールするまでには、少し時間がかかりそうだけど、操作はシンプルだし走らせてみると楽しいですね。周囲の方に気をつけながら…というのは前提ですが、広大なキャンプ場で縦横無尽に走らせるのは、街中では決してできない貴重な体験になりそうですね。

来年のキャンプ大賞にも乞うご期待!

全4回にわたって紹介してきた、キャンプ大賞2025のランキングTOP20のギア解説。従来とは趣の異なるランキングになっても、そのノミネートの理由は納得でした!
今年もすでに多くのキャンプギアが誕生し、注目のムーブメントも起こっています。次回のキャンプ大賞もぜひご期待ください!