今年も大きな盛り上がりを見せた「キャンプ大賞2025」。おぎやはぎの二人も目を輝かせた、キャンプ業界の注目ギア&トレンドTOP20ですが、本記事では実行委員メンバーがランキングを振り返り!ランクインしたひとつひとつのギアやトレンドについて、その注目ポイントを解説します。今回は第2弾。10位〜15位を発表します。
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キャンプ業界のあれこれを一つのランキングに!リニューアルしたキャンプ大賞

2022年から2024年までの3年間にわたり、キャンプ業界最大級のアワード企画として開催されてきた「キャンプ大賞」。これまではテントやファニチャーなど、ジャンルごとに部門を設けてランキングを発表してきましたが、2025年は大胆にリニューアル。
部門別のカテゴリーを撤廃し、ギアに限らず最新のトレンドまでを含めた総合TOP20ランキングとして新たに生まれ変わりました。

このリニューアルにより、従来は紹介しきれなかった事柄にもスポットライトを当てることが可能になり、この1年間でキャンプ業界を大いに賑わせたあらゆる出来事がノミネートの対象となります。
11位〜15位にランクインした見逃し厳禁ギア&トレンドを実行委員メンバーが徹底解説!

すべての出来事を一つのランキングに集約したことで、キャンプ業界の「今」がひと目で分かるようになった「キャンプ大賞2025」。一方で、ノミネートの対象範囲が広がったことで評価軸が多様化し、ランキングの選定作業はこれまで以上に難易度を増しました。
そんななか、惜しくもトップ10入りは逃したものの、多くの注目を集めたのが、11位〜15位にランクインしたこちらの製品です。ひとつひとつ見ていきましょう。
【11位】YK02 FOLDING CHAIR/muraco

- サイズ:W50×D39×H71cm (座面高40cm)
- 収納サイズ:W14×D39×H62cm
- 重さ:3.0kg
- 価格:59,400円 (税込)
モノトーンカラーでスタイリッシュなギアを展開している人気アウトドアブランドmuracoから登場したチェア「YK02 FOLDING CHAIR」が11位に。これまでのアウトドアチェアとは一線を画す高級感で話題を呼びました。またその魅力は見た目だけに留まらず、座り心地も快適。番組内ではおぎやはぎさんもなかしーさんも、座り心地を絶賛していました。


このmuracoのチェアは、高級感がずば抜けていましたよね。キャンプギアとしてはもちろん、インテリアとしても見てもかなりスタイリッシュなアイテムです。その分金額もハイレベルですが…。



最近、金属の価格が高騰している中、アルミを贅沢に使っていて、見た目の割に軽量で持ち運びもしやすくなっている。使っているアルミの量や商品のクオリティを見れば、高めな価格設定も納得です。
座ってみると座面の張りはちょうどいいし、奥行きがない分、太ももの裏に当たりがなく、快適性が保たれていますね。



とてもmuracoらしいチェアですよね。ブランドが得意としている質実剛健な金属加工技術、ブラックを基調とした、シンプルながらも洗練されたデザインを両立したアイテムだと思います。細かく見てみると、不安に感じるパーツも見受けられますが、座ると安定感があって、さすがmuracoと思えます。



いろんなアウトドアブランドが、独自にチェアを開発しているなかで、個性を出していくのは非常に難しい状況ですよね。でもこのチェアは、リリース時点で業界内にしっかりインパクトを与えていましたよね。muracoがこの先手掛けるファニチャーにも期待してしまいます。

【12位】ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1/SPICERR

- サイズ:約W176 × H181 × D68mm
- 重量:800g
- 価格:12,980円(税込)

12位にランクインしたのは、折りたたみ式&コードレス&水栓不要でキャンプ場でも使える高圧洗浄機「SPICERR SWU-1」。圧倒的に手軽でどこでも使えるという点で、キャンプ好きをはじめ、外遊び好きの注目を集めたアイテムです。番組内では、実際に泥がついたコンテナを洗い、洗浄力を検証。小木さんが大きな関心を寄せていました。


高圧洗浄機はボディが大きくて、水道と電源が必要なのが一般的。いくら洗浄力が高いとはいえ、外に持ち出して使うのは大変ですが、この「SPICERR SWU-1」は気軽に使えていいですね。もちろん、洗浄力は弱まりますし、一般的な高圧洗浄機と同様に扱うことはできませんが、このくらいの方が出番が多い気がしますよ。


キャンプ場には水道やシンクが用意されていることが多いので、水道の代わりに使ったりするようなことはないと思いますが、どろどろのペグを並べて洗ったり、PVCのシートを洗うのにはいいかもしれないですね。
水勢はそんなに強くないので、水が人に当たっても問題なさそうです。自己責任ですが、頭や洗体にも使えそうですね。


水圧は強力な水鉄砲以上、高圧洗浄機以下といった所でしょうか。このサイズ、この金額でこのくらいのパワーなら妥当な気がします。
キャンプ以外のアウトドアでも使い道は多そう。山登りの後に靴を洗ったり、釣りの後に釣具やウェアを流したり、外遊び好きなら一つ持っていても良さそうです。


ペットボトルがタンクになるのは嬉しいですよね。ここが自由な持ち運びと、使い道の幅を広げる肝だと思います。
装着の方法も極めて簡単ですし、用途によって0.5Lとか2Lとか、ペットボトルのサイズを変えたりするのもいいんじゃないでしょうか。

【13位】山箸/belmont

- サイズ:使用時:約172mm、収納時:約75mm
- 重量:約19g
- 価格:2,300円(税込)

13位に選ばれたのは、ベルモントから発売中のアウトドア用のお箸「山箸」。あまりに小さすぎる収納サイズは、おぎやはぎさん、なかしーさんともに、一目見ただけではお箸と気付かなかったほど。


アウトドア用のお箸はいろんなブランドから出ていますけど、山箸のコンパクトさは圧倒的。あらゆるアウトドアカトラリーの中でも、もっとも収納がコンパクトと言っても過言ではないですね。


コンパクトさを求めた結果、短くて使いにくかった…なんてこともありそうですが、山箸は組み立てたらしっかり長さがあって、実用性も申し分ありませんね。



やはりアウトドアで使うギアは収納第一。持ち運びが楽になるのはもちろん、違うギアをプラスする余裕にも繋がりますよね。


実はこの製品、開発時にメーカーの方からコンセプトなどを相談されたんです。僕はその時「110サイズのOD缶の底に収まるように設計したら、アウトドア好きが喜ぶと思う」と無茶なアイデアを提案したんですが、それをしっかり形にしてくれたメーカーに賛辞を送りたいです。
アウトドアだけでなく、日常使いもあり。毎日カバンに忍ばせておいても、全然気になりません。

【14位】ログバムキャンプ

「ログバムキャンプ」は2024年にリリースされた、キャンプ専用WEBサービス。自分のキャンプについて、訪れたキャンプ場、作った料理、使った道具、前後に立ち寄った場所など、事細かに記録して投稿することができます。また、他人の投稿を見て、スタイリングやギア選びの情報を収集できたりもする、次世代のキャンプサービスです。


近年、キャンプにまつわるWEBサービスもいろいろ登場していますが、「ログバムキャンプ」は目から鱗でした。自分のキャンプをここまで詳細に残しておけるサービスは今までなかったし、憧れの人のスタイルを真似できるというのも、マンネリ化したキャンプを刷新する良いきっかけになりそうです。


有名人のプライベートなキャンプの様子を覗き見できちゃうのはすごい。「おぎやはぎのハピキャン」に、プレゼンキャンパーとして登場してくれたことのある方も大勢いますね!



一般的なSNSで得られるキャンプの情報はほんの一部分だけ。どれだけ素敵なキャンプの写真を見つけても、「このキャンプ場はどこだろう?」とか、「何を持って行っているんだろう」って感じで、細かい疑問が湧いてきますよね。
そんなとき、コメント欄で聞くのも勇気がいるし、ひと目で全部把握できるのは嬉しいですよね。


「ログバムキャンプ」を少し覗いただけで、あらゆる情報を体系的に見られるのはいいですよね。「行きたいな~!」「欲しいな~!」という漠然とした欲求を実現に導いてくれるサービスだと思います。
いろんなキャンプの情報があふれるなか、何を信用していいのか、わからなくなることもありますが、個人のリアルな体験は信用に足る貴重な情報源だと思いますから。


【15位】フェーズフリーギア

15位にランクインしたのは「フェーズフリー」。日常と非常時を区別せず、普段の生活で活用できるものを、災害時にも役立てる考え方です。実行委員メンバーもキャンプがただのレジャーに留まらず、災害への備えとして注目されていることを感じているそう。
番組内では±0のおしゃれな「防災ラジオ」、タイガー魔法瓶の「魔法のかまどごはん」、KOBANの「防災用ワンセグテレビ」の3つが登場。
- サイズ:約H195×W65×D65mm
- 重量:約350g
- 価格:14,300円(税込)

- サイズ:25×25×23.3cm
- 重量:3.1kg
- 価格:19,800円(税込)

- サイズ:143 x 奥行40 x 高さ85mm
- 重量:約300g
- 価格:17,600円(税込)


災害大国と言われる日本に住む我々にとって、災害への備えは非常に重要です。特に最近は各家庭における防災備蓄の考え方が浸透してきましたよね。
僕たちハピキャンも、「もしもFES」という「防災・減災」を普及啓発するイベントに参加し、防災×キャンプを提案してきましたが、回を重ねるごとに注目度が増している気がします。ある意味、キャンプギアはすべて、日常(キャンプ)と災害時の両方で使えるフェーズフリーギアと捉えることができるかと。


今回フェーズフリーギアとしてピックアップしたアイテムは、どれもおしゃれですよね。個人的に、防災備蓄アイテムは見た目も大事だと思っています。見た目がイケてないと、物置や納戸の奥に押し込んじゃって、いざという時に取り出せない…なんてことが起こってしまいそうなので。
見た目がいいと、普段から目につく所にポンっと置いておけるし、急いで避難するときもパッと手に取れて安心です。


フェーズフリーギアを用意したら、ぜひキャンプに持って行ってみてほしいですね。キャンプを通して使い方を理解したり、家で持ち出す際に重さを想定出来たりと、あらゆるシミュレーションができます。
タイガー魔法瓶の「魔法のかまどごはん」なんて「本当にご飯が炊けるのか」「おいしいのか」、実際に使ってみたくなりますよね。本番前に失敗しておくことも大事かと。


キャンプは避難訓練の一面もあります。フェーズフリーギアをキャンプで使って練習しておくことはもちろんのこと、災害はいつ起こるかわからないわけですから、ぜひいろんな季節、いろんな場所、あらゆる環境下でキャンプを体験してみてほしいです。ギアだけでなく、「経験値」という災害への備えが身につきます。

次回は「キャンプ大賞2025」6位〜10位にランクインした製品を解説!乞うご期待!

今回はキャンプ大賞2025から11位〜15位について、実行委員の解説をお届けしました。アウトドアブランド以外のアイテムや、WEBサービスまで、今後も注目したいトピックスばかり。次回は6位〜10位を解説するのでお見逃しなく!