話題沸騰中のレトロギア『アイロンストーブ』を徹底解説!おすすめ6選も

キャンプギア

2025.06.18 更新

話題沸騰中のレトロギア『アイロンストーブ』を徹底解説!おすすめ6選も

金山ユミ

金山ユミ

『アイロンストーブ』はキャンプ業界でじわじわ人気を集めている注目アイテム。かつて加熱式アイロンをあたためるために使われていた家庭用品が、100年以上経った現代にキャンプギアとして蘇ったのです。レトロなルックスからSNSでも注目を集め、『キャンプ大賞2025』では3位にランクイン。話題性バツグンのギアを徹底解説します!

※本記事にはプロモーションが含まれます。

アイロンストーブってどんなギア?

3種類のアイロンストーブを並べた様子
Photographer 吉田 達史

アイロンストーブとは、もともとはキャンプ用品ではなく、100年以上前の電気が普及していなかった時代に、衣服用のアイロンをあたためるための道具でした。

家庭用品として使われていたアイロンストーブですが、近年「キャンプに使える!」と、ソロキャンパーを中心に徐々に注目されるように。

ヴィンテージが中心だったアイロンストーブですが、さまざまなブランドが取り扱うようになったことで人気が急上昇!

「キャンプ大賞2025」でも第3位にランクインするなど、話題沸騰中のギアなのです。

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キャンプでは一台三役!SNSでの使用シーンをチェック

見た目からは「ヴィンテージ感あふれるマニアックなギア」といった印象もうけるアイロンストーブですが、キャンプに持ち出すと一台で照明・調理・暖房の三役で活躍します。

ここでは、キャンプで使用しているキャンパーの実例とともに、アイロンストーブの使用シーンをご紹介します。

照明として

COLONISTA(コロニスタ)のアイロンストーブ『HOT NUMBER』
Photographer 吉田 達史

アイロンストーブの窓から見える炎は、やさしい光源となり手元を明るく照らします。

揺らめく炎は暖炉のような雰囲気もあり、サイトのおしゃれ度もグッと引き上げられます。

motocon_campさんインスタグラムより引用

調理の熱源として

VASTLAND(ヴァストランド)の『アイロンストーブ』の天板にシェラカップを載せた様子
Photographer 吉田 達史

アイロンストーブは簡単な調理にも使えます。

ケトルでコーヒー用のお湯を沸かしたり、鉄板を置いてお肉を焼いたりと、じっくり料理を楽しむのに最適です。

take.bamboo8さんインスタグラムより引用

暖房として

3種類のアイロンストーブに火を入れ並べた様子
Photographer 吉田 達史

もともとアイロンをあたためる道具だったアイロンストーブは、じんわりと周囲をあたためてくれます。

薪ストーブのような火力はありませんが、かじかむ手をあたためたり、ソロテントをあたためたりするのには十分なあたたかさです。

kaneko_244さんインスタグラムより引用

アイロンストーブの使い方はとってもカンタン

COLONISTA(コロニスタ)のアイロンストーブ『HOT NUMBER』の芯
Photographer 吉田 達史

アイロンストーブの使い方はとっても簡単。

燃料タンクにパラフィンオイルや灯油を入れて15分ほど待ち、灯芯にオイルが染み込んだらホヤを開けて灯芯に着火します。

COLONISTA(コロニスタ)のアイロンストーブ『HOT NUMBER』のツマミ
Photographer 吉田 達史

ホヤを閉じたら、本体横のツマミで芯の幅の出し入れをして火力を調整すれば完了。炎の高さは2/5ほどが推奨されています。

使い方はシンプルなので、初心者でも簡単に使いこなせるでしょう。

アイロンストーブの燃料はなに?

多くのアイロンストーブでは、燃料としてパラフィンオイルと灯油を使用できます。

ただし、灯油を使用すると煤(すす)が出やすくお手入れが大変になるため、パラフィンオイルがおすすめ

コスパは灯油にはかないませんが、窓にたくさん煤がついたら燃焼しているかどうかの確認したり、揺らめく炎を眺めたりできなくなってしまいます。

パラフィンオイルにはハーブなどを用いた虫除け効果のあるオイルもあるので、季節に合わせてうまく利用することができそうですね。

おすすめのアイロンストーブ6種

ここから、おすすめのアイロンストーブを6つご紹介します。

COLONISTA(コロニスタ)『HOT NUMBER』

COLONISTA(コロニスタ)のアイロンストーブ『HOT NUMBER』
Photographer 吉田 達史

COLONISTA(コロニスタ)の『HOT NUMBER(ホットナンバー)』は、100年以上前の製品の良さを活かしながらアレンジしたアイロンストーブです。

重厚感のある本体は、日本の高度な鋳物技術で丁寧に作られています。

COLONISTA(コロニスタ)のアイロンストーブ『HOT NUMBER』
Photographer 吉田 達史

使い続けることで味が出てくるのも鋳物の魅力のひとつ。

経年変化も楽しみながら、長く愛用したい人におすすめのアイテムです。

堅牢さとクラシカルなヴィンテージっぽさが魅力です!

COLONISTA『HOT NUMBER』

  • サイズ:17×12×23.5cm
  • 重量:約3.5kg
  • タンク容量:約400ml(300ml推奨)
  • 燃焼時間 :約7時間(鑑賞用程度の火力)
  • 使用燃料:パラフィンオイル(推奨)
  • 素材:鋳鉄、マイカ(窓)、真鍮
  • セット内容:本体、芯1本、取扱説明書

H7project『H7Stove』

H7projectのアイロンストーブ『H7Stove』
Photographer 吉田 達史

H7project『H7Stove』は、横長の窓が特徴的なアイロンストーブ。

大きな窓から見える炎を眺めながら、至福のキャンプ時間を過ごせるおしゃれなギアです。

H7projectのアイロンストーブ『H7Stove』にシェラカップを載せた様子
Photographer 吉田 達史

煤よけは天板としても使え、シェラカップやマグカップなどを載せるのに最適。天板を外せば大きめのクッカーも載せられます。

ホヤも外せるのでメンテナンスも容易。見た目のカッコ良さだけでなく、使いやすさも優れた逸品です。

こだわりの詰まったカッコいいアイロンストーブです!

H7project『H7Stove』

  • サイズ:20.5×14×20.4cm
  • 重量:2.45kg
  • タンク容量:1,200ml
  • 燃焼時間 :約24時間
  • 使用燃料:パラフィンオイル(推奨)、灯油
  • 素材:鉄、ステンレス(オイルタンク)、耐熱ガラス
  • セット内容:本体、専用ケース

VASTLAND(ヴァストランド)『アイロンストーブ』

VASTLAND(ヴァストランド)の『アイロンストーブ』
Photographer 吉田 達史

VASTLAND(ヴァストランド)の『アイロンストーブ』は、コストパフォーマンスに優れたアイロンストーブ。

替え芯や専用ケース、調理に使える天板、さらには燃料を注ぐための漏斗(ろうと)まで付いています。

VASTLAND(ヴァストランド)の『アイロンストーブ』の天板
Photographer 吉田 達史

芯の交換方法が簡単で、初心者でも手に取りやすい点も見逃せません。

タンク容量は小さめですが、初心者がはじめてのアイロンストーブをお迎えするのにおすすめです。

アイロンストーブに興味を持った人がまずチェックしたいアイテムです!

VASTLAND『アイロンストーブ』

  • サイズ
    • 本体:約17.5(天板装着時20)×12×24cm
    • 収納時:約23×16×25cm
  • 重量:約2.5kg
  • タンク容量:約300ml(※引火や燃料漏れを防ぐことを考慮した容量)
  • 燃焼時間 :6時間
  • 使用燃料:パラフィンオイル(推奨)/灯油
  • 素材
    • 本体:ステンレス鋼、耐熱ガラス
    • 天板:スチール
    • つまみ、開閉ロック、給油キャップ:アルミニウム
    • 収納袋:ポリエステル
    • 灯芯:綿
    • 漏斗:シリコンゴム
  • セット内容:アイロンストーブ本体、天板、六角レンチ(2.5mm)、本体固定用予備ネジ(M4)、漏斗、替え芯×2(予備1枚)、収納袋

Winnerwell(ウィンナーウェル)『アイロン キャンピング クッカー ストーブ』

Winnerwell(ウィンナーウェル)の『アイロン キャンピング クッカー ストーブ』は、クラシカルなデザインが絵になるアイロンストーブです。

鋳鉄製の五徳・フレーム・タンクに加え、真鍮製のロッドやキャップが雰囲気をグッと引き立て、眺めているだけで’’モノの良さ’’が伝わってくるようなデザインです。

また、五徳・フレーム・タンクには熱やサビに強い琺瑯塗装が施されており、メーカーの「長く使って欲しい」気持ちが伝わってきます。

付属の専用ケースには間仕切りが付いており、ストーブの転倒を防ぎつつ、専用のグリルプレートや燃料ボトルを収納できるなど利便性もバツグン。

琺瑯や真鍮など細かいところが渋い…ギアを愛でる系のキャンパーにイチオシです!

Winnerwell『アイロン キャンピング クッカー ストーブ』

  • サイズ:19.9×13x25cm(専用ケースサイズ:27.6×14.9×26.8cm)
  • 重量:2.4kg
  • タンク容量:600ml
  • 燃焼時間 :5時間
  • 使用燃料:パラフィンオイル(推奨)、灯油
  • 素材:鋳鉄、AISI304ステンレススチール、真鍮(フィラーキャップ、ロッド)、マイカ(窓)
  • セット内容:アイロンストーブ本体、芯1枚(本体セット済)、専用ケース、説明書

WAQ(ワック)『アイロンストーブ』

WAQ(ワック)の『アイロンストーブ』は、無骨なデザインが目を引く無骨なアイロンストーブです。

上部のゴトクの形状まで100年前からそのまま登場したような仕上がり。

厚みのあるスチールが重厚感を醸し出しているため、アンティークっぽさも楽しみたい人におすすめです。

各所に使われた真鍮製のパーツもいいアクセントになっています。

飽きが来ず長く愛用できるギアになりそう…!

WAQ『アイロンストーブ』

  • サイズ
    • 本体:約15.7×13.2×25.3cm
    • 専用収納ケース:約17×15×26cm
  • 重量:約2.65kg
  • タンク容量:400ml
  • 燃焼時間 :最大6時間
  • 使用燃料:パラフィンオイル(推奨)
  • 素材:スチール(耐熱塗装仕上げ)、真鍮パーツ、耐熱ガラスホヤ
  • セット内容:本体、灯芯、専用収納ケース、漏斗、取扱説明書

FUTURE FOX(フューチャーフォックス)『アイロンストーブ』

FUTURE FOX(フューチャーフォックス)の『アイロンストーブ』は、珍しいステンレス製のアイロンストーブ。

ステンレスはサビに強い金属のため、鋳鉄アイテムのメンテナンスが心配な人におすすめです。

また、ブラックとオリーブの2色展開なのもポイント。

やや角ばったフォルムや、フロントに配されたロゴなど、他と被らないデザインが魅力的です。

天板のゴトクは11×16cmと大きく、クッカーも載せやすい!

FUTURE FOX『アイロンストーブ』

  • サイズ:14.5×10×19.5cm
  • 重量:2kg
  • タンク容量:360ml
  • 燃焼時間 :6.5時間
  • 使用燃料:パラフィンオイル(推奨)、灯油
  • 素材
    • 本体:ステンレス(SUS304)
    • その他:銅、ガラス
  • セット内容:本体

アイロンストーブを使うときに注意したいこと

H7projectのアイロンストーブ『H7Stove』にシェラカップを載せた様子
Photographer 吉田 達史

「これからアイロンストーブを導入したい!」という人が、キャンプで使用する際に注意しておきたいことは4つです。

やけどに注意

アイロンストーブは手元をあたためたり、ソロテント内で暖房として使ったりできるほどなので、使用中の本体はとても熱くなります。

うっかり触ってしまったらやけどの恐れがあるので注意が必要です。

また、消火後も冷め切っていないケースも考えられるため、扱う際には耐熱グローブを着用すると安心ですよ。

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テント内で使用する際には定期的な換気が必要

気温の下がる夜間や冬キャンプなど、テント内でアイロンストーブを使用する際には、定期的に換気を行いましょう。

コンパクトなアイロンストーブですが燃焼を伴う道具でもあるため、一酸化炭素中毒には注意が必要です。

時間を決めて定期的に換気をしたりと、とくに小さな子供と一緒の人は注意深く使いましょう、

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火力に注意

使用する際には、火力を上げ過ぎないように注意しましょう。

火力が強すぎると窓が煤で汚れてしまったり、製品によっては変形につながったりします。

また、照明・暖房・調理の三役として使えるアイロンストーブですが、手元を明るくしたり、ソロテントなど狭い範囲をあたためたりするのに適しています。

そのため、つい火力を強くしてしまいがちですが、推奨されている火の高さを超えないよう注意してくださいね。

ソロやデュオなど、少人数でのキャンプで使いやすいイメージです。

持ち運ぶときはタンクを空に

アイロンストーブを持ち運ぶ際には、タンクのなかは空にしておきましょう。

タンクは密閉されているわけではないので、傾けるとオイルが漏れだしてしまいます。

撤収時にはオイルを抜くか、使い切ってしまうのがおすすめですよ。

正しい使い方を心がけて、長く愛用しましょう!

アイロンストーブでキャンプ時間を格上げ!ちょっとの手間を楽しもう

3種類のアイロンストーブに火を入れ並べた様子
Photographer 吉田 達史

今回は、キャンプ界隈で注目を集めている『アイロンストーブ』についてご紹介しました。

100年以上前の家庭用品がキャンプギアとして蘇ったとは、なんとも不思議な感じがしますよね。レトロなフォルムを眺めながら、当時に思いをはせるのもいいかもしれませんね。

本記事を参考に、お気に入りの一台をお迎えしてみてくださいね。

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