常温で長期間の保存が可能な缶詰は、常備品や非常食などに便利。持ち運びもしやすく、キャンプ飯でも活躍してくれます。近年は缶切りを使わずに開けられるプルトップ型が主流ですが、プルトップが取れてしまったときや、プルトップなしの缶詰は缶切りがないと開けられません。ただ、じつは缶切りがなくても代用品を使って開ける方法があるのを知っていますか?今回は、缶切りを使わずに開ける方法を解説します。

缶切りを代用品で安全に開けるには?

画像1: ライター撮影

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プルトップの付いてないタイプの缶詰は缶切りを使って開けるのが一般的ですが、ほかの道具を使って開缶することもできます。缶切りの代用品として使えるのは、主に以下のアイテムです。

  • スプーン
  • ナイフ
  • マイナスドライバー

特にスプーンは、缶を開けている途中で指を切る心配が少なく、比較的安全に開缶できます。

なお、缶切りはもちろん、代用品となるスプーンやナイフもないという状況でも、工夫次第で缶詰を開けることが可能です。道具を使わずに缶詰を開ける方法についても後ほど解説しますので、ぜひチェックしてくださいね。

スプーンを使った缶詰開けの具体的手順

画像2: ライター撮影

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まずはスプーンを使って缶詰を開ける方法を紹介します。以下の手順を参考にしてください。

【スプーンを使って缶を開ける手順1】作業用手袋を着用する

画像1: Snapmart

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スプーンを使って缶詰を開けるときは、まず作業用手袋を着用しましょう。手袋はすべり止めがほどこされているタイプを使用するのがベストです。

スプーンは比較的安全に使えるものの、力を入れて握ると手を傷めたり、缶の切り口でケガをしたりなどのリスクがあるため必ず手袋を着用してください。

手袋を着用したら、スプーンのネック(くびれた部分)をしっかりとホールドします。

なお、缶詰を開けるときは、強度のある金属製のスプーンを使用しましょう。プラスチック製や木製のスプーンは力を入れると破損する恐れがあるので缶切りの代用には不向きです。

【スプーンを使って缶を開ける手順2】缶詰の縁の内側に穴を開ける

画像3: ライター撮影

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作業用手袋を着用したら、缶詰の縁の内側に穴を開ける作業をします。

まずスプーンを持っていない方の手で缶詰をしっかり固定します。その上で、缶詰の縁にスプーンのヘッドを押し当てて、力を入れてこすりつけるように動かしましょう。力を入れやすい部分に集中してこすりつけるのがポイントです。

縁にスプーンを押し当てて固定し、そのまま缶詰の方をぐりぐり回してもOKです。どちらでも、自分のやりやすい方法を選んで作業しましょう。この作業を缶に穴が開くまで続けます。

缶詰の強度や力の入れ加減などにより、穴が開くまで時間がかかる場合がありますが、辛抱強くがんばりましょう。

【スプーンを使って缶を開ける手順3】開いた穴を広げる

画像2: Snapmart

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缶詰に穴が開いたら、そのままどんどん広げていきましょう。穴がある程度の大きさになったら、スプーンのヘッドを使って動かしながら、さらに穴を広げます。

缶詰が開けづらい場合は、数カ所に穴を開けて広げていくのがおすすめです。

また、缶詰に開いた穴を広げる際は、切り口が鋭利になっているため、手を傷めないように注意してください。

スプーンでの開缶はかなり力を使うものの、缶切りがないときには有効な方法ですので、ぜひ活用してみましょう。

ナイフを使った缶詰開けの具体的手順

画像4: ライター撮影

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ナイフがあると、比較的簡単に缶詰を開けられます。

缶詰を平らな場所に置き、縁の内側にナイフを垂直に突き立てて、ナイフを持っていない方の手でナイフの柄をたたいて穴を開けます。このとき、ナイフがまっすぐ下に向いていないと缶詰が動いてしまうので、角度に注意しましょう。

同様の作業を繰り返して穴を広げていき、穴がある程度の大きさになったら蓋を開けます。

刃が鋭利なナイフは、家庭にある道具の中でも缶詰を開けやすい道具ですが、作業中に手を滑らせるとケガをするので注意が必要です。

なお、使用するナイフは小型で頑丈なものがおすすめ。特に、切れ味の良いサバイバルナイフは缶切りの代用にピッタリです。小型のナイフがなければ、包丁やカッターナイフでもOKですが、ナイフと同様にケガの恐れもあるので取り扱いに気を付けましょう。

マイナスドライバーを使った缶詰開けの具体的手順

画像3: Snapmart

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スプーンやナイフ以外では、マイナスドライバーを使って缶詰を開ける方法もあります。

ドライバーの先を使い、缶詰の縁の内側に沿って、力を入れてこすります。しばらくこすったら、マイナスドライバーを上から叩いて、缶の縁に沿って穴を開けましょう。このとき、ハンマーを使うとスムーズに穴が開けられますよ。

ちなみに、ドライバーを使ってプルトップの付いていない昔ながらの缶詰を開けるのは、けっこうな重労働です。そのため、プルトップ型缶詰のプルタブが取れてしまい、そのままでは開けられないときの開缶手段として活用するのがおすすめですよ。

また、ドライバーは調理道具ではないため、衛生面には要注意。開缶作業中に中身に触れることもあるので、作業前にきれいにしておきましょう。

缶切りも代用品もないときの開缶方法

画像5: ライター撮影

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缶切りがない、スプーンもナイフもドライバーもないという状況でも、岩、アスファルト、コンクリート、紙やすりなど、表面がザラザラしたものに缶詰の上部をこすりつけて開ける方法があります。

やり方は簡単で、缶詰をひっくり返して逆さまにし、上部をアスファルトやコンクリート面に置いて、勢いよくこすりつけるだけでOK。こすりつけるときに、円を描くようにするのがポイントです。しばらくすると缶詰の接合部分の金属が摩擦で削れ、封の部分が取れるので、短時間で缶詰を開けられます。

ただし、注意しなければならないのは、缶のフタを取るときに細かいゴミや砂などの汚れが中に混入しやすい点です。開缶時は十分注意しましょう。

缶切りがなくても缶詰を開けられる!キャンプや非常時にも役立つライフハック

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保存や携帯しやすい缶詰はキャンプでも活躍するアイテムのひとつ。缶切りを使わずに開けられるタイプが主流になり、ますます便利になりました。

ただ、プルトップ型であっても、プルタブが取れてしまうと開けることができません。そんなときに、家庭にある道具で缶詰を開けられる方法を知っておくと、あせらず冷静に対処できます。

また、昔ながらの缶詰はプルトップがついていないことも。プルトップ型の缶詰の普及に伴い、缶切りを持っていない人も増えているはずなので、缶切りの代用品を使った方法を覚えておいて損はないでしょう。

本記事で紹介した缶切りの代用品を覚えておいて、いざというときに役立ててくださいね。

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