【寝袋のお手入れ】洗い方はダウン(羽毛)と化繊で異なる! 素材を確認してメンテナンスを行おう
寝袋の中綿の素材は大きく分けて「ダウン(羽毛)」と「化繊」の2種類があり、洗い方も異なってくるためそれぞれについて解説します。
ダウン素材は手洗いが基本
化繊と比べ、ダウン(羽毛)は繊細な素材なので洗濯機で洗うのは控えましょう。基本的には手洗いでメンテナンスをします。※洗濯表示を良く確認してから行なってください。
【ダウン素材の洗い方】
1.ジッパーは全て閉める
2.浴槽にぬるま湯を溜めて、ダウン用の洗剤を入れる(中性洗剤でも可)
3.浴槽に寝袋を入れ、手で押し洗いまたは足で軽く踏み踏みしながら汚れを浮かす
4.水が濁って汚れが落ちたら、水を交換する
5.水が汚れなくなるまで繰り返す
6.ダウン専用の撥水剤を入れ、全体になじませる
7.すすぎが終わったら水気をしっかりきり、バスタオルなどでさらに水分を取る
8.撥水スプレーを全体にふりかける
9.両面を乾かしたいため、平干しできる「ネットまたは物干し」を利用し、広げて形を整えて陰干しする
10.定期的に寝袋を叩きながら、中綿が偏らないようにする
化繊素材は洗濯機使用できる製品も多い
化繊はポリエステルやナイロンのような素材で、ダウン(羽毛)と比較すると強いので、洗濯機を使っても大丈夫な場合が多いです。しかし、こちらも洗濯表示を確認してから行ってください
【化繊素材の洗い方】
1.ジッパーは全て閉める
2.通常の洗濯する時と同じように洗濯・すすぎ・脱水を行う
3.撥水スプレーを全体にふりかける
4.両面を乾かしたいため、平干しできる「ネットまたは物干し」を利用し、広げて形を整えて陰干しする
ダウン専用洗剤 ニクワックス ダウンウォッシュダイレクト EBE1K3
ダウン素材専用の洗剤になります。圧倒的な洗浄力が売りですが、撥水効果を回復させる効果もあります。ダウンジャケットやダウン寝袋を自分で洗濯する人にオススメです。
ダウン専用撥水剤 ニクワックス ダウンプルーフ EBE241
ダウン製品専用の撥水剤になります。表生地だけではなく、羽毛も同時に撥水処理してくれます。
先述した「ダウンウォッシュダイレクト」で洗濯後、完全に乾燥させる前の濡れたままの状態でこちらの「ダウンプルーフ」で撥水処理をしてください。1度使えばしばらく効果が続きますよ。
1点だけ注意点として、しっかりとすすぎをしないと白いシミができてしまう可能性があります。そのため、すすぎは多めにやってください。
セーター干しネット 2台セット SW-1
あると大変便利なのが、型崩れしやすいダウンやニットを「平干しできる」洗濯物干し。特に中綿がある製品やニットなどの場合、洗濯ハンガーやロープですと型崩れを起こしてしまいます。
72cm角と大きなサイズで、使うときだけ広げあとはコンパクトに折りたたんで収納できます。複数あれば2段、3段と積み重ねでき、平干ししたいものが同時干せるため重宝しますよ。
登山・キャンプで使うマット・バックパック・寝袋の手入れを忘れずに! ギアを長持ちさせよう
マット・バックパック・寝袋のメンテナンス方法について紹介しましたが、「アウトドアで使うギアなのでどうせ汚れるし…もともと丈夫だからそのままでもOKじゃないの?…」と思ってしまう気持ちもわかります。
しかし、きちんとメンテナンスを心がけて長く使用することによって愛着もわいてきますし、何よりも、安全快適に楽しめることにもつながりますので、日頃から道具を大切にしましょう。