こんにちは。酒量が増えすぎ、ついに業務用ペットボトルのウイスキーを買い出したくにぱぐです。今回は燻製メニューの中では極めてポピュラーな「ベーコン」を紹介します。ただし、燻製器は使わず、焚き火の煙で燻すという、いわゆる「吊るしベーコン」です。キャンプにおける最大の楽しみのひとつである焚き火。その焚き火を使ってどこまで美味しいベーコンが作れるか、挑戦してみました。なお、駆け足ではありますが、通常のベーコンの作り方も解説しています。

【吊るし燻製ベーコンの作り方】初心者が自作するならソミュール液不使用のレシピがおすすめ キャンプの焚き火で美味しく作れちゃう

【1】
豚バラブロックの下処理を行います。キャンプに行く1週間から2週間前には行いましょう。長期間の塩漬けになりますので、雑菌は大敵。まず、使うまな板などを熱湯でよく消毒し、手もしっかりと洗います。

画像4: 筆者撮影

筆者撮影

【2】
フォークで肉の全面に穴を開けます。裏表まんべんなく。ブスリとしっかり突き刺しましょう。

画像5: 筆者撮影

筆者撮影

【3】
塩、砂糖、各種スパイス、ウイスキー、ニンニク、ローレルを肉にまぶします。このようにジップロックに調味料と肉を入れて、もみ込むと簡単です。ちなみに通常、ベーコンにはソミュール液という濃い塩水を用いますが、ソミュール液を使ったベーコン作りは、塩抜きの段階で失敗する可能性が高く、初心者向きとは言えません。ですので、個人的にはこの塩をすり込む作り方を推奨しています。

画像6: 筆者撮影

筆者撮影

【4】
ジップロックからなるべく空気を抜いて密封します。これを冷蔵庫に入れ、一日一回程度ひっくり返しながら冷蔵保存してください。

画像7: 筆者撮影

筆者撮影

【5】
キャンプ前日になったら冷蔵庫から豚バラブロックを取り出します。普通のベーコンですと、この後すぐに【6】の工程なのですが、今回は吊るしベーコンということで、先に加熱を行います。なぜ加熱をするかというと、焚き火から出る煙だけでは肉に全然火が通らないからです。手間は増えるのですが、この加熱をすることで、失敗の確率がグンと下がりますよ。加熱方法は、炊飯器にジップロックごと肉を入れた後、湯温が70度になるよう、たっぷりとお湯を入れ「保温」を押して3時間待つだけです(間違って「炊飯」を押さないようにしてください)。なお、低温調理器があればこの工程がぐっと楽になります。

画像8: 筆者撮影

筆者撮影

【6】
加熱が終わった豚バラブロックはこんな感じです。このままでも食べられます。表面をよく流水で洗い流してから、タコ糸やネットで縛ります。タコ糸での縛り方は難しいようですが、実際適当でも構いません。このまま夜風に一晩晒して乾燥させます。夏場などは冷蔵庫で乾燥させましょう。これで下処理は終了です。

画像9: 筆者撮影

筆者撮影

【7】
いよいよキャンプ場で豚バラブロックを燻します。極力火に近づける位置に肉を吊るしますが、間違って肉を燃やさないぐらいの距離感でいきましょう。なお、この日は風が強かったため、炭火で行いました。もちろん焚き火でやるのが正解なのですが、半日ぐらい焚き火をし続けるのも大変なので、うまく炭火を併用するのはアリだと思います。

画像10: 筆者撮影

筆者撮影

【8】
より燻製らしくするため、たまにスモークチップを炭火にばらまいてやります。そのうち肉から脂がしたたり落ち、火に当たると煙が出てきます。煙に肉がよく当たるようにしましょう。

画像11: 筆者撮影

筆者撮影

【9】
風が強い場合、このように炭起こしなど筒状のものを被せてもいいでしょう。また、どこかで肉を上下ひっくり返しましょう。

画像12: 筆者撮影

筆者撮影

【10】
都合6時間ほど煙を当てれば完成です。結構色づきよく仕上がりました(元々加熱は済んでいるので、どこでやめても構わないのですが)。このままでも食べられますし、さらにスキレットなどで焼いても美味しく食べられます。

画像13: 筆者撮影

筆者撮影

「吊るし燻製ベーコン」は自作だからこそ自分好みの味にできる! 燻製器を使う作り方もサクッとご紹介

筆者撮影

燻製器を使う場合、工程の【5】を飛ばします。

乾燥などはレシピ通り進め、最終的には50~70度の温燻を2時間程度行います。このキープが結構難しいので、やるなら家でやったほうがいいと思います(キャンプ場まで行って燻製器の前から動けなくなります)。

このやり方でも実は中まで火が通るわけではないのですが、元来ベーコンはベーコンエッグなどを見ればわかるように、「食べる際に加熱する」ものなので、そのままは絶対に食さず、加熱して使ってください。味に関しては、吊るしベーコンより美味いです。

なお、塩漬け段階の味付けが結構シンプルで「あれ? リンゴやタマネギを使わないの?」と思った方もいるかもしれませんね。ニンニクとウイスキーだけというのは完全に私の好みなので、タマネギやリンゴ、野菜類やワインなどを使うのは自由です。

実は私も最初はいろいろと入れていたのですが、だんだん「ない方が肉の味がダイレクトに来て美味い」と感じるようになってきたという次第です。いろいろと試して、好みの味を探してみましょう。

自作ベーコンの作り方や燻製レシピをご紹介中! キャンプに行く前に他の記事もチェック

This article is a sponsored article by
''.