キャンプで【ペグ用ハンマー】は軽視されがち!? 実はこだわりのハンマーで、設営がスムーズになり快適に!
今回取り上げるのは「ハンマー」です。地味ですね!ちょっとだけ、なぜこのテーマの記事を書こうと思ったか? について触れてみます。
それは、「地面が硬いサイトには鍛造ペグが間違いない」という記事があまりに多く世にあるからです。とはいえ、これは間違った内容の記事ではないですし、ハードなサイトに対して鍛造ペグが有効であることを知っておくのは、キャンパーとして大切なことだと私も思います。
ただ、一方でその点だけがフューチャーされてしまっており、もう一つのペグダウンの主役、つまり「ハンマー」に関して触れている記事がそれほど多くなく、実際にキャンプ場でハンマーを軽視しているキャンパーさんが苦しんでいるケースを何度も目撃しているため、一度この点はスッキリと整理しておこうと考えた、という次第です。
前置きが長くなりましたが、今回はそういうわけで「ハンマーを重視しよう」という記事になります。
【ペグ用ハンマー】鍛造ペグだけでは効果なし!? ペグ付属のハンマーでペグダウンできないことも

ここまで「鍛造ペグ」という言葉を何回か書いてきました。
一応これについて触れておきますと、鍛造とは高圧で金属を押し潰すことで金属の密度を上げ、それによって硬度を上げる、という金属加工の手法のひとつです。日本刀などもこの製法で作られていますが、この技術を活かして作られたペグが鍛造ペグというわけです。
商品として有名なのはスノーピークのソリッドステーク、また、村の鍛冶屋のエリッゼステークの2種類です。
【鍛造ペグ】①:ソリッドステーク
【鍛造ペグ】②:エリッゼステーク
鍛造ペグは確かに硬さも鋭さも申し分ないため、多くのキャンパーが保有をしています。
ところが実際に硬いサイトに鍛造ペグを突き刺しても、テントに付属しているハンマーでは、ほとんどペグは地面に潜っていってくれません。それどころか、ペグが跳ね返って地面から飛び出てくることもあります。
テントに付属しているハンマーは、軽い金属製やプラスチック製で、重みがなく、ペグを押し込む力が圧倒的に不足しているのです。また、軽い分バランスが悪くて取り回しがよくなく、体重を乗せにくいという問題もあります。
過去、私が知人である本職の大工さんに、テント付属の金属製ハンマーでペグ打ちをさせてみたところ、きちんと体重を乗せて打ってくれたのですが、結果一発でハンマーのヘッド(ペグを打つ部分)が数メートル先まで飛んでいってしまいました。そのぐらいテント付属のハンマーでは厳しいと言えます。