オピネルナイフをお手入れする時は濡らさないこと! 木製ハンドルが水分を吸って膨張するのを防ぐ!
天然木のハンドルは水分を吸って膨張すると、刃の出し入れがしにくくなってしまいます。極力濡らさないように、洗う時は刃を下に向けて洗いましょう。
使用後はすぐ洗い、水分もキッチンペーパーなどですぐに拭き取ります。特に錆びやすいカーボンブレードの場合、徹底してください。
オピネルナイフの刃が出せない・畳めない時の対処法 特に畳む時は指を切らないよう持ち方に注意!
根本的にはハンドルが水分で膨張している可能性があるのですが、キャンプ中に使おうとして発覚すると、急に乾燥できるわけでもありませんし動きを良くする油もありませんよね。
そういったトラブルの回避方法になります。
刃が出ない時は、柄のお尻を打ち付ける
テーブルの角などに、ハンドルの末端をコンコンと打ち付けましょう。少しずつブレードが出てきまして、つかみやすくなります。
ハンドルが割れるほど強く打ち付けすぎないように注意です。
ハンドルが畳めない時は、台などを使う
新品のナイフは、湿気などと無関係に固いです。安易に分解して隙間を削ってしまうと、後々ゆるくなりすぎてしまいます。根気強く使って育てましょう。
どうしても固くて畳めない時。まず基本的なことですが、ロックがかかりっぱなしになっていないか確認しましょう。
ブレードの背をテーブルなどに当てて、ハンドルを持ち上げるとテコの原理で小さい力で畳めます。ハンドルを持つ手は、絶対にブレードが畳まれる溝の上には置かないように気をつけます。
これでも全く動かない時は、ブレードの背をテーブルなどにコンコンと打ち付けてみてください。少し動けば、あとはテコの原理でも畳めるようになるはずです。
こちらは悪い例。ブレードが畳まれる方向に指があるので、このまま畳むと指が切れます。使用中は皆さん割と気をつけて使うと思うのですが、開く時と畳む時も怪我をしないよう注意してください。
オピネルナイフの研ぎ方 1000番と4000番の砥石でお手入れしよう! 砥石は水で濡らすのがおすすめ
購入したばかりのオピネルナイフはそれほど切れませんので、研ぐことで切れ味を増します。この記事では砥石を使った研ぎ方をご紹介します。カーボンブレードはもちろん、ステンレスも同じ研ぎ方です。
研ぎ方はネットで見られるだけでも色々ありますし、私は決してプロの研ぎ師ではありません。一つの例として、ご覧ください。
【両面砥石】文字通り両面が使える砥石です。1000の文字が入った赤い面では、サビを落としたり、切れ味を上げたりします。4000の文字が入った白い面ではで表面をならしたり、光らせたりします。4000の面で研げば切れ味が抜群となります。
【使用感】底面にあるゴム足は滑り止めゴムで着脱可能です。収納はもちろん滑り止めですので非常に快適に包丁を研ぐことが可能です。
【サイズ】サイズは180x60x30mmです。 コンパクトな...
砥石はAmazonなどで1,000円~2,000円ほどで購入できます。
まずは砥石に、たっぷり水を吸わせます。水を張った洗面器にでも沈めてください。
この砥石は1000番と4000番の面がありますので、1000番の方を使います。4000番は目が細かい仕上げ用です。
刃を少し起こして、一定の角度を保ちます。反対の指でブレードを砥石に押し付けるようにして、往復させて研ぎます。おおよそ砥石表面から15~20度、持ち上げる感覚です。
刃は砥石に対して一定の角度を保つことが重要です。この角度を維持したまま、刃を砥石にこすりつけて研ぎます。砥石が削れてカスが出てきますので、水で洗い流しながら研ぎます。
上の図は極端に書いていますが、研いでいるうちに刃がめくれて「かえり」ができます。これができるまで、繰り返します。
かえりの有無は指で刃の背中方向、上の写真ですと上から下へ撫でると、ひっかかる感覚がありますので分かります。逆向きに撫でると手が切れますので、注意しましょう。
場所をずらしながら、先端の方も研いでいきます。先端や刃がカーブしているところは研ぎにくいですが、頑張りましょう。
片側全体にかえりが付きましたら、ナイフを裏返しにして反対の面を研ぎます。こちらもかえりができるまで研ぎましたら、もう一度ひっくり返して下さい。最初に研いだ面を研いで、かえりを削り取ったら終わりです。
研ぐ頻度は使用回数にもよりますが、毎日使うとしても月に1回ぐらい。切れない刃物は扱いにくく、逆に怪我にもつながりますので、切れなくなってきたな~と思ったら研ぎましょう。
面倒と言えば面倒ですが、自分で手をかけたナイフは愛着もひとしおでしょう。
サビに弱いオピネルナイフを黒錆加工する方法を解説! 分解不要で木製ハンドルを濡らさずにできる
カーボンのオピネルナイフは、びっくりするほど錆びやすいです。レモンなどを切って数時間放置すると、すぐに赤茶色の錆が浮いてきます。これを防ぐのが黒錆加工(くろさびかこう)です。
黒錆加工というのは、あらかじめ無害な黒錆を付けておくことで、有害な赤錆を防ぐ目的があります。
今回ご紹介するやり方ですと、水分に弱いハンドルを濡らすことなく、面倒な分解もすることもなく黒錆加工が可能となっております。まずは、こちらの動画をご覧ください。
以下、実際に筆者が黒錆加工をした様子を、静止画で説明させていただきます。内容的には動画と同じです。
使うもの
- 容器(容量500ml):1個
- 水:500~600ml
- 紅茶ティーバッグ:6個
- 酢:110ml
- 割り箸:1膳
- 脱脂用エタノール:適量
- キッチンペーパー:1枚
水と酢は4:1の割合です。水はティーバッグが吸うので、容器の容量よりも多めに必要になります。
1.紅茶を煮出す
まずお湯を沸かして、ティーバッグを大量に入れて3分ほど煮出します。ティーバッグは入れたまま、火を止め冷ましておきます。
2.ナイフの油分を拭き取る
キッチンペーパーなどに脱脂用エタノールを含ませ、ナイフブレードを拭きます。黒錆が付いた時、油分でムラにならないようにするためです。
指で触ると油が付いてしまうので、以後ブレードには触らないようにします。
3.溶液の準備
容器に煮出した紅茶と酢を入れて、軽く混ぜ合わせます。容器の縁ぎりぎりまで、なみなみと入れましょう。
4.ナイフをセッティング
ナイフのブレードの根元を、割り箸で挟みます。
割り箸を容器の口にひっかけるように、ブレードを溶液に沈めます。1時間、紅茶を煮出した鍋でも洗って待ちましょう。
5.できあがり
1時間後。溶液は、緑がかった色に変色しています。容器を倒さないよう、ナイフを引き上げます。
ご覧の通り刃が黒くなっており、黒錆加工成功です!
割り箸を挟んでいた部分は黒く染まらず、元の地金の色です。
黒錆はずっと持続するわけではなく、使っていたり、研いだりするうちに剥がれてきます。また同じ手順で染めてあげてください。
黒錆加工後でも切れ味は変わらず、スパスパ切れます。切れない時は黒錆のせいではなく、ナイフそのものの切れ味が落ちていますので研ぎましょう。
オピネルナイフは研ぎや黒錆加工などお手入れが大変! しかし自分のナイフを育てる喜びがありおすすめ!
濡らしてはいけないなど、使用上の注意はいっぱいあり、カーボンブレードに至ってはものすごく錆びやすい。正直面倒臭いのに、多くの人に愛されているオピネルナイフ。豊富なサイズがあり、研ぎ・黒錆加工など手をかけることで、自分だけの使いやすい道具にカスタムできることが人気の秘密ではないでしょうか。
あなたも是非、お気に入りのオピネルナイフを育ててみてはいかがでしょう!
【おぎやはぎのハピキャン】
●放送:メ~テレ(東海3県/愛知・岐阜・三重)ほか地上波各局でテレビ放送中!
放送局・放送日時など詳しくはこちら。
●配信:毎週金曜日よりWebメディアにて2週間無料配信!
●過去の放送はハピキャン公式YouTubeでも配信中!
番組ロケ密着記事はこちら
▼番組ロケで登場したキャンプギアも紹介!
▼番組ロケでお邪魔したキャンプ場も要チェック
アウトドアナイフについての関連記事はこちら!