※本記事にはプロモーションが含まれています。
燻製は熱燻・温燻・冷燻の3種類!
燻製はその燻(いぶ)す温度によって、熱燻・温燻・冷燻の3種類があります。
【熱燻】
- 80度以上の高温で燻し、10分〜1時間程度の短時間で仕上がる方法
- キャンプなどでお手軽に燻製を楽しみたいときにおすすめ
- 薫り付け程度のもので、保存性はほとんどないものの、すぐに食べるなら問題なし
- 燻製の風味と美味しさを手軽に楽しむことができる
【温燻】
- 60度から80度程度で加熱しながら3時間〜5時間じっくりと燻す方法で、燻製独特の歯ごたえや風味を強く楽しめる
- キャンプでは、料理にじっくり時間がかけられる日にトライするのがおすすめ
- ハムやベーコンはこの方法で作られることが多い
- 市販のスモーカー(燻製器)を使って作れるため、個人でも比較的簡単にチャレンジできる
【冷燻】
- 涼しい場所で、1ヶ月近い期間をかけて燻す方法
- 生ハムやスモークサーモンはこの方法で作られることが多い
- 長期保存が可能であるものの、専用の設備も必要で手間がかかるので、個人で作るには不向き
キャンプで燻製をする際に必要な道具
ここでは、キャンプで燻製をする際に必要な道具をご紹介します。手軽に入手できるアイテムばかりなので、意外とハードルは高くありませんよ!
▼初心者の方はこちらの記事もチェック!
ソロキャンプでもかさばらない ビギナーキットなど初心者さんにおすすめ小型燻製器8選
スモークチップ・スモークウッド
スモークチップは、木材を砕いてチップ状にしたもの。燻製ではスモークチップを燻製器や器に入れ、コンロなどで下から燻して煙を出します。熱源の火力で煙の量を調整できるのがメリットです。
一方、スモークウッドは、粉にした木材を棒状に固めた固形燃料のようなもの。直接火をつけるため温度調整はできませんが、熱源を必要としないのが特徴です。
燻製器
燻製作りには、燻製器も欠かません。専用の燻製器のほか、キャンプではメスティンやダッチオーブン、シェラカップなどで代用が可能。
百均やホームセンター、アウトドアメーカーからは、段ボール製の燻製器もラインナップされていますよ。
底上げ網
底上げ網の下に木材、上に食材を配置し、木材と食材が直接触れないようにするために必要です。
アルミホイル
調理器具の底に敷いて、木材を乗せる受け皿として使います。
ガスバーナー
熱源には、火力調整がしやすいガスバーナーがおすすめです。
炭火や焚き火でも燻製は可能ですが、燻製器が熱せられるまでに時間がかかったり、火力調整が難しかったりするのが難点です。
本体サイズ:(使用時)=幅16.6×奥行14.2×11.0cm、(収納時)=幅14.0×奥行7.0×11.0cm、本体重量:330g
発熱量:2.9kW(2,500kcal/h)(ST-760使用時)
使用時間:約1.5時間(ST-760 1本使用時)、使用容器:SOTO製品専用容器(ST-760、ST-700)、点火方式:圧電点火方式
付属品:収納ポーチ
ザラメ
木材と一緒にザラメを燻すと、食材にツヤが出て、お店で見かけるような仕上がりになります。見た目の仕上がりにもこだわりたい人は、ぜひザラメも用意しましょう!
温度計
先述の通り、燻製は温度によって仕上がりに違いが出るため、温度計も用意するのがおすすめです。
特にスモークチップを使用する場合は温度が変化しやすいため、温度計があると安心ですよ。
初心者でも簡単!燻製のやり方・手順を紹介
ここからは、燻製の詳しいやり方を解説していきます。特別難しい手順はないため、初心者でも簡単にチャレンジできますよ!
生肉や生魚の下処理
食材に生肉や生魚をチョイスする場合、まずは食材の下処理を行いましょう。下処理は大きく分けて、下処理・塩漬け・塩抜き・乾燥の4つの工程があります。
1.下処理
肉は余分な脂肪やスジを、魚は内臓や血合いなどを取り除きます。下処理により塩漬けの際に腐敗が起こりにくくなるため、丁寧に行いましょう。
2.塩漬け
食材を塩漬けし、余分な水分を取り除いて旨味を凝縮させます。ソミュール液(スパイスを使った食塩水)に漬け込む方法もありますが、塩を食材に直接すり込む方法が比較的簡単です。
3.塩抜き
塩抜きでは、余分な塩分や食材から出た余計な成分を落とします。流水で流したり、ボールに張った水に食材を入れ、一晩冷蔵庫で寝かせたりする方法が一般的。塩抜きの時間は食材により異なりますが、少し塩抜きし過ぎたぐらいがおすすめです。
4.乾燥
表面の水分をキッチンペーパーなどで拭き取り、風通しのよい日陰で乾燥させます。夏場など衛生面が心配な場合は、ラップをしないで冷蔵庫に保管してもOK。表面が乾燥していれば完成です。
キャンプで肉や魚を燻製する場合、下処理は自宅で済ませておきましょう。
また、生で食べられない生肉や生魚などは燻製前に加熱するのがおすすめです。燻製してから火を通すと風味が損なわれてしまうので注意してくださいね。
▼燻製おつまみの詳しい作り方について知りたい方はこちら!
【燻製おつまみの作り方】燻すだけで下ごしらえなし 塩サバなど厳選おすすめ食材7種
スモークチップと食材を燻製器へセット
食材の準備ができたら、器にスモークチップとザラメを入れて燻製器にセットします。続いて網を入れ、食材を乗せれば準備完了です。
燻製器を火にかけ、10~30分で完成
食材をセット出来たら、燻製器を火にかけ蓋をします。
スモークウッドを使う場合は、バーナーなどで2分ほど炙り着火しましょう。着火が不十分だとスモーク中に失火するケースもあるため、炎が出るまでしっかりと炙るのがポイントです。
火にかけてから数分経つと内部に煙が充満し、食材が燻されます。食材により異なりますが、10分~30分ほど加熱して、食材が色づけば完成です。
お皿に盛り付けて、手作りの燻製を味わいましょう!
燻製時の注意点
燻製をするときには、いくつか注意点があります。失敗を防ぐためにも、事前にしっかりチェックしておきましょう。
1.なるべく水分の少ない素材を燻製する
燻製に失敗する一番の原因は、「素材の水分が多すぎる」ことです。
素材の水分が多いと、燻製の煙と反応して酸味や苦みが出てしまいます。水分の多い食材は脱水シートにくるんでおくと、浸透圧の効果で余分な水分を吸い取ってくれますよ。
▼脱水シートの詳しい活用方法はこちらでご紹介中
食品用脱水シート『ピチットシート』の種類と選び方&おすすめレシピも紹介
2.風から燻製器を守る
野外での燻製の敵は雨と風です。
雨は言わずもがなですが、風が強いと火が消えてしまいます。紙製の燻製器は最悪の場合、火が燻製器に燃え移ってしまう危険性も。
できればテントや風防、大きな板などで燻製器を囲むようにして風を防ぎ、安全に燻製を楽しみましょう。
3.火が消えないように注意する
特にスモークウッドを使うタイプは、火がなかなか着きづらく、着いてもすぐに消えてしまうという失敗がよくあります。
空気の通り道を確保する、最初の着火でしっかりと火を着けるなど、火が消えないための工夫が必要です。
4.燻製ができる場所かどうかを確認して
オートキャンプ場やBBQ場によっては、燻製を禁止している場所もありますので、事前にWEBサイトなどで確認しておきましょう。
また、たとえ禁止されていなくても、混んでいる場所では煙でトラブルになることも。楽しくキャンプ燻製を楽しむためにも、周りへの配慮を忘れずに!
キャンプにおすすめ!燻製に最適な食材を紹介
キャンプでの燻製には、下処理不要ですぐに使える食材がおすすめです。
スーパーやコンビニなどで手に入る、燻製におすすめの食材には以下のようなものがあります。
- うずらの卵
- ベーコンやソーセージ
- スナック菓子
- チーズ
- スナック菓子
- マヨネーズ
- 唐揚げ
▼燻製におすすめの食材を詳しく知りたい人はこちらもチェック!
【燻製の基本】燻製の方法からおすすめの燻製器・食材まで紹介!初心者必見!
キャンプでの燻製に必要な道具「燻製器」の選び方
先述のとおり、燻製には燻製器が必要ですが、燻製器燻製器には大きく分けて、スモークチップを使うタイプとスモークウッドを使用するタイプの2種類があります。
【スモークチップタイプ】
コンロや炭火など、他に熱源があるときに使えるタイプの燻製器
【スモークウッドタイプ】
スモークウッド自体に火をつけて燻せるため、熱源を必要としないタイプの燻製器
また、キャンプで燻製器を使う場合は、持ち運びが簡単なコンパクトスモーカーや、安価なダンボール製スモーカーもおすすめです。
温燻を手軽に行える!安価で軽いダンボール製燻製器2選
「初めてキャンプで燻製をする」という方や「安価な燻製器がほしい」という方には、手軽に燻製を楽しめるダンボール製の燻製器がおすすめです。
ここでは、人気のダンボール製燻製器を2つご紹介します。
SOTO(ソト)「燻家(スモークハウス) ST-114」
温燻を手軽に行えるのがこちらの「SOTO 燻家」。ダンボール製のスモーカーに、燻製に最低限必要な道具がセットになったお手軽燻製セットです。このスモーカーと、バーナーなどの着火道具、食材を準備すれば燻製の準備はOK。
お試し用ミニサイズのスモークウッドや網、ウッドを置くお皿はもちろん、フックや金棒までセットになっているので、肉や魚を吊るしての燻製ができます。ダンボール製ですが丈夫なので、くり返し使用できるコストパフォーマンスの高さと、劣化したら捨てられる気楽さもポイントです。
デメリットとしては、紙製のスモーカーは燃えてしまう危険性があるので熱燻製はできないこと。また、ダンボールゆえに水や風に弱いので、水濡れはもちろん、風で吹き飛ばされると火が燃え移ってしまう危険があるので、十分に気をつけてください。
▼SOTO『燻家』について詳しく知りたい人はこちら!
【ダンボール燻製器】簡単に燻製料理ができる SOTO『燻家』の使い方や魅力をご紹介
【おぎやはぎのハピキャン】じゅんいちダビッドソン流「無骨キャンプ」中編
キャプテンスタッグ「ログハウス スモーカー・ブロックセット UG-105」
製品サイズ:組立サイズ/幅250×奥行210×高さ525mm
製品重量:600g
材質:スモーカーボックス/本体/紙、網/鉄(クロムめっき)、容器/亜鉛めっき鋼板、フック/ステンレス鋼、竹棒/天然竹、スモーキングブロック/天然木(サクラの木)
セット内容:スモーカー1、網1、ブロック容器1、フック5、竹棒4、スモーキングブロック(100g)1
備考:燻煙時間/1ブロック(約)130分(使用状況により異なります。)
ご注意:レンタル等による貸出、オークション等による販売や中古販売、及び譲渡によって発生した故障・破損・損害・事故などにつきましては一切責任を負いかねますので予めご...
同じくダンボール製の燻製セットです。ログハウスをイメージした燻製器はデザインが可愛らしいですね。SOTOの燻家と同様にスモークウッドを使用する温燻向きで、くり返し使用することができます。
ダンボール製の燻製器は、劣化したらゴミとして捨てればいいので、シーズンオフの収納場所に困りません。
ログハウス スモーカーは、吊るし用にセットされている棒が金属製ではなく竹なのもポイント。使い終わったら折って可燃ごみとして捨てられるので、洗う必要や収納場所に困る心配がないのが良いですね。
ソロキャンプにも最適!手軽に持ち運べるコンパクトな燻製器2選
「本格的な燻製を楽しみたいけど、燻製器はサイズが大きくて持ち運びが大変そう」と感じている方も多いでしょう。
そこでここからは、コンパクトで持ち運びが手軽な燻製器を2つ紹介します。荷物になりづらいので、ソロキャンプにもおすすめですよ!
snow peak(スノーピーク)「コンパクトスモーカー」
高品質なアウトドアグッズ作りで定評のある国内ブランド、snow peak(スノーピーク)の燻製器です。
お好みのスモークチップを使用して、外からコンロや炭火などで熱を与えるタイプ。両手で持てるほどの小型設計ですが、網が2段あるので意外と容量は大きく、たくさんの食材を燻製できます。
持ちやすい取っ手がついているので、食材を入れたままの持ち運びも簡単です。
また、2段重ねの網の下には、食材から滲み出る脂や水分がスモークチップにかからないようにする汁受け皿がついており、汚れや引火を心配せずに燻製を楽しめる親切設計です。
シンプルで洗練されたデザインは使いやすくて、お手入れも簡単。長く使える逸品です。
UNIFLAME(ユニフレーム)「インスタントスモーカー」
日本の高品質アウトドアグッズメーカー、UNIFLAME(ユニフレーム)の燻製器です。前で紹介したコンパクトスモーカーと同様に、金属製でスモークチップを使って外から熱を加えるタイプとなっています。
三角形の特徴的な外観が目を引く本体は、折りたためば厚さわずか45mm。使わないときや収納時も邪魔になりません。
ただし、コンパクトな分、やや容量は少なめですので、少人数でのキャンプや、サブ料理として燻製を楽しむときに適しているでしょう。
なお、汁受け皿はついていないので、油や水分が落ちるのを防ぐためにチップの上にアルミホイルを被せたり、油分・水分の多い食材は避けたりするなどの工夫が必要になります。
本格的な燻製にチャレンジしたい人におすすめ!道具がセットになったスターターキット2選
本格的な燻製にチャレンジしたい方には、必要な道具がすべてセットになったスターターキットが最適です。
ここでは、おすすめのスターターキットを2つ紹介します。
SOTO(ソト)「いぶし処 スモークスターターキット ST-124SK」
「いぶし処 スモークスターターキット」は、燻製器に、さくら・ヒッコリー・ブレンド・ウィスキーオークのスモークチップ、さくらのスモークウッドがセットになった製品。いろんなスモークチップやウッドで薫りを試したい方におすすめです。
燻製網が2枚付属していて、2段同時に使えるので、コンパクトながらたくさんの食材を1度に調理できます。
先にご紹介した 「燻家(スモークハウス)」はダンボール製なので風や湿気に弱い弱点がありますが、こちらは金属製なので多少の風や湿気には耐えられるのもうれしいポイント。
ダンボール製の燻製器に比べると価格は上がりますが、熱燻・温燻どちらもできるほか、丸洗いOKな点や、折りたたみ可能でコンパクトな点も便利です。
また、温度計や吊り下げフックも付いているので、初心者の方でも気軽に燻製にチャレンジできます。フックは厚い肉・大きな肉・魚に直接突き刺して吊り下げて燻製することも可能で、いろいろな食材を燻製することができますよ。
Tab.「燻製かんたん 缶スモーカー」
スモークチップがセットになっており、手軽に燻製を始められるスターターキットです。
日本製で、価格も人気アウトドアブランドよりも低価格なため、手を伸ばしやすい価格帯の燻製器を探している方におすすめな1台!
セットになっているのはスモークチップですが、スモークウッドも使える製品なので、自分で好きなほうを選択して楽しめます。
また、別売りの「缶ストーブ」を購入すると、さらに手軽に燻製を楽しめるでしょう。缶ストーブは2層構造で、より薫り高い燻製を味わえます。
缶ストーブは炭火でのバーベキューや、練炭や豆炭を使って暖房器具としても使える優秀なアウトドアアイテムです。1台持っていれば、燻製をするときだけでなく、さまざまなシーンで重宝しますよ。
使い勝手もデザイン性も◎!燻製にハマったら購入したいおすすめ燻製器3選
ここからは「燻製にハマった!」という方向けに、より本格的な燻製が楽しめる製品を紹介していきます。
使い勝手はもちろん、デザイン性にも優れたアイテムばかりなので、要チェックですよ!
ロゴス「LOGOSの森林 スモークタワー」
ロゴスの「LOGOSの森林 スモークタワー」は、温燻にも熱燻にも対応する円筒状の燻製器です。
本体中央部が180℃開閉するので、食材のセットが非常に楽なのが特徴。高さもあるので、吊り下げ燻製もできます。
サイズ感もちょうどよく、持ち運びにも困りません。木材チップも出し入れしやすく、大変使い勝手の良いスモーカーです。
ロゴス「LOGOSの森林 スモークポッド」
スモーカー・ダッチオーブンの2通りの使い方ができる燻製器です。蓋を裏返すことで空気孔ができるので、スモークウッドでの温燻も可能です。
扱いやすいサイズなので、収納や持ち運びの際にかさばらない上に、家庭のガスコンロでも使用できるので、家でも外でも燻製を楽しめますよ。
ホンマ製作所「スモークキュート」
「キッチンで使える燻製器」をコンセプトにしており、ガスコンロや電気コンロはもちろん、IHクッキングヒーターにも対応しています。自宅でも手軽に燻製を楽しみたい方にぴったりです。
燻製器本体に加え、スモークチップや燻製レシピ集もセットになっているので「初心者で何を作ればいいかわからない」という方にもおすすめですよ。
キャプテンスタッグ「大型燻製鍋」
カセットコンロで燻製を楽しめるように設計された燻製器です。
名前のとおり「鍋」の形状をしていて、肉や魚も燻製しやすいサイズ感。扱いやすいので、庭やアウトドアで手軽に燻製をしたい方におすすめです。
また、蓋を閉めた状態でも網の取っ手が掴める形状になっています。燻製中にスモークチップを追加したり、スモークウッドの火が消えていないか様子を見たりしたいときには、蓋を閉めたまま網を持ち上げるだけでOKです。
キャンプ飯の幅が広がる燻製料理! 低価格なダンボール製燻製器なら初心者でも気軽にはじめられる
燻製ができるようになると、キャンプ料理の幅もぐっと広がります! すぐに食べられるおつまみ系はもちろん、慣れてきたら釣った魚をその場で燻製にするなど、様々な楽しみ方ができますよ。
何より青空の下で行う燻製は開放感抜群。ダンボール製の燻製器ならコストも安く必要なものが揃っているので、まずはここからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。