チャーシューは「燻製にした豚バラ肉」 熱燻で加熱してスモークしよう
こんにちは! くにぱぐです。今回お届けするのは、燻製料理の中でも私が一番の自信作だと思っている「燻製チャーシュー」です。

私の自家製ラーメンにもよく乗っています。グルキャンの時などは、ラーメンそのものよりも喜ばれている気がするぐらいです。

ラーメン屋さんなどで出てくるチャーシューは、画像のような、いわゆる「煮豚」のことを指しています。ラーメンのスープやタレで煮込んだ豚肉ですね。
また、文字通り焼いた豚肉をチャーシューとして出すお店もありますし、最近は真空低温調理なんていう凝った方法を使うお店も増えてきました。
こうして見ると、チャーシューというのは結構自由な料理なんですね。加熱した豚肉であれば、「チャーシュー」と言っていい気がします。ということで私の場合、「燻製にした豚バラ肉」を「チャーシュー」と呼んでいます。(ベーコンとの差があまりないと思う方もいるかもしれませんね)
なお、豚肉は中までしっかり加熱しないと食べられませんから、燻製にしつつ、加熱します。いわゆる「熱燻(80度以上の高温でスモークする方法)」と呼ばれる燻製方法を用いるわけです。
熱燻は一見難しそうですが、「何度以内にしないといけない」といった細かい温度調整が不要なので、キャンプ場でやるにも適しています。
また、このレシピは何週間も塩漬けにするような手間もなく、思い立ったらすぐに作れる良さもあります。バーベキューグリルでもできるので、是非チャレンジしてほしいです。
燻製器がなくても作れる! 豚バラブロックが収まるサイズの「蓋付き鍋」を用意しよう

燻製器があれば万全ですが、ない場合には「豚バラブロックが収まり、フタができる鍋」で代用可能です。有能なのは画像のようなダッチオーブンで、密閉度が高いためしっかりと色がつきます。
鍋を使う場合、内側にビッチリとアルミホイルを敷き詰めれば煙臭さはかなり抑えられますが、いっそ古くなって使わないような鍋をこの機に使うのも手でしょう。
鍋の中には足のある網などを敷くなどして、燃えているウッドから豚バラブロックを遠ざけるようにしましょう。(なお、ダンボール製や木製の燻製器は、熱燻だと燃える恐れがあるため、今回のメニューにはあまり適していません)
熱源にはキャンプ用のバーナーや家庭用カセットコンロ、炭の入ったバーベキューグリルなどが使えます。直接、肉に火が当たらず高温になるものなら、なんでも構いません。直接、肉に火が当たるものだと肉が焦げてしまう恐れがあります。また、温度が低いと熱燻にならないので気をつけましょう。

ここで、燻製器内の温度を測るため、温度計も用意しましょう。燻製器用のものもありますが、高温に耐えられるものならなんでも大丈夫です。

煙を出す道具はウッドチップかスモークウッドです。今回のようにある程度長い時間燻す場合はスモークウッドが良いでしょう。
種類は多いですが、ここではウイスキーとの相性がよいウイスキーオークを使用しています。よくわからない場合は、とりあえずサクラやブレンドといったあたりが無難だと思います。画像のようにピートパウダーという粉を乗せると、より色づきが良くなり、香りもしっかりとしてきます。
筆者おすすめの味付けは「黒瀬スパイス」 自作ネギニンニク油も、チャーシューとの相性抜群
材料(4~5人前)
・豚バラブロック… 500グラム
・黒瀬スパイス… 適量
・ネギ油かニンニク油かごま油… 適量

燻製は、鍋に入る最大量で作るのが効率的なので、豚バラブロック肉は、500グラムと言わず燻製器に入れられるだけ買っておきましょう。

チャーシューの味付けでオススメの「黒瀬スパイス」は、塩や胡椒にニンニクなど各種スパイスがブレンドされた便利な調味料で、キャンパー御用達とよく言われます。
手に入らなければ塩胡椒だけでもよいと思いますが、それだと味わいがベーコンに近くなります。
黒瀬スパイスを使ったチャーシューの味わいは格別なので、是非黒瀬スパイスを使って欲しいです。

チャーシューを焼く時の油は、極端を言うと無くても構わないのですが、あった方が味にコクが出ます。市販のネギ油やニンニク油、あるいはごま油を使いましょう。

私のオススメはネギニンニク油の自作です。刻んだ長ネギとニンニクを低温のサラダ油でじっくりと炒め、味と香りをつけた油のことで、この油は作り置きができます。これがあるとチャーハンや炒め物など、様々な料理がグレードアップしますよ。