家で燻製をするのに必要な道具とは? 必要な道具が少ないので初心者でも簡単に作れるアウトドア料理!

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「燻製」と聞くと一見難しそうに聞こえますが、必要な道具は少なく、初心者でも簡単に作れるアウトドア料理です。ベランピングでも、できちゃいます!
燻製には煙にあてる時間と温度により、熱燻法、温燻法、冷燻法の3つの方法があります。家で行う場合は、80~150度に保つ熱燻法が簡単でおすすめです。この方法は食材の長期保存向きではありませんが、温度管理が比較的簡単で初めて燻製料理に挑戦する人向きです。
それでは、燻製にはどのような道具が必要でしょうか?
【燻製器】安定した温度管理がおいしい燻製を作る!
燻製器を使用せずに段ボールを活用して燻製をする方法もありますが、初心者は燻製中の温度がわかる温度計付き燻製器を使用するのがよいでしょう。

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我が家は、燻製専用ではありませんが、Coleman(コールマン)の「キャンプオーブン」を使用しています。

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これは、折り畳んでコンパクトになり持ち運びしやすいのはもちろん、オーブンのようにアウトドアでパンやピザを焼くことが可能です。本体に温度計がついているので、燻製中の温度がわかる点は燻製向きです。

このほかにも、燻製専用に作られているLOGOS(ロゴス)の「森林スモークタワー」は、温度計、スモーク材入れ、S字フックなどこれ1つで燻製に必要なモノが揃っています。

【スモーク材】燻製の味を左右する煙のもと
スモーク材の形状は大きく分けてチップ状になっているスモーキングチップ、棒状になっているスモーキングウッドの2種類あります。
そして、燻製の味を左右する煙のもととなる木は数種類あり、主流はサクラやヒッコリーですが、そのほかにもクルミやリンゴなどあり、それぞれ肉向き、魚向きなど特徴が異なります。チップの場合は数種類ミックスすることが可能ですが、まずは定番のサクラかヒッコリーでチャレンジして、その後自分好みの香りや組み合わせ構築していくとよいでしょう。

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筆者が住むアメリカでは、スモーク材として木の塊「Wood Chunks」が主流で、我が家はこれを使用しています。ただし、これは火の管理が多少難しいので、初めて行う人は熱源が必要なく、煙の管理がしやすいスモークウッドがおすすめです。

お家で燻製するときの食材はなににする? 下準備が必要なモノとそうでないものを項目別に徹底解説!
下準備が必要な肉、魚類
燻製はじっくり食材を炙り、水分を飛ばしてうま味を凝縮させます。そのためには、まず食材を塩漬けにして、塩をまんべんなく食材にしみこませる作業が必要です。塩漬け方法はいろいろありますが、我が家では肉類はソミュール液に2日間漬け込み、魚類は直接塩をふって2日間冷蔵庫に置くようにしています。

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その後、水に漬けて塩抜きをして、乾燥させれば下準備完了。重要なのは乾燥をよくさせること。これを中途半場にすると燻製の味が落ちてしまいます。

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味付けが必要なタマゴ
タマゴはゆで卵にして、皮をむき、1日味付け液に漬け込みます。味つけはそれぞれレシピがあるかと思いますが、我が家は白だしと天つゆを使用しています。
下準備なし!乾燥させるだけの食材

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ナッツ、チーズ、カニカマなど普段食べている加工食品は何も下準備が必要ありません。野菜類を燻製する場合は、そのまま食べられるものはそのまま燻製、豆類など茹でないと食べれないものは、一度茹でて燻製しましょう。
燻製におすすめの食材ベスト5を発表! 10種類の具材を試した筆者が燻製に合うと感じたものはどれ?
今回は10種類の食材を燻製。

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- サーモン(身と皮)
- 豚肩ロース
- ささみ
- タマゴ
- カニカマ
- チーズ
- ナッツ
- トマト
- オクラ
- パイナップル
我が家はコールマンのオーブンの底を取り、燻製用にスモーク材を置く場所を作っています。
オーク材は癖がなく魚、肉、野菜とすべてにマッチしやすいクルミのWood Chunksを使用しました。

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Wood Chunksは炭のような感じで、一度火をつけるとある程度煙を保てますが、30分おきに木の様子を確認。その都度木を足したりして煙を調整します。

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食材によって燻製時間を多少変え、約1~2時間燻製。
1日寝かせたほうがおいしいモノもありますが、我が家はまず出来たてのモノを並べ、労をねぎらいビールで乾杯!
食べ比べた結果ベスト5は・・・
5位.タマゴ 燻製の定番!
やはり燻玉はおいしいです!しかも、簡単に作れ弁当のおかずに入れてもOK! もちろん、ビールのつまみにも合います。
4位.ベーコン 他の料理にアレンジ可能!
豚肩ロースで作ったベーコンは、そのまま食べても文句なしに美味しいですが、パスタや野菜炒めに入れたりできるので便利です。
3位.カニカマ 旨味が凝縮!
下準備なく、ただ入れるだけでできる燻製ですが、カニカマの水分がなくなり、うま味がぎゅっと凝縮されておつまみに最適。
2位.サーモンスキン おつまみに最適!
サーモンの身はスモークサーモンとしてメイン料理として食べられますが、サーモンスキンは燻製するとカリカリになり、おつまみ向き。
1位.ササミ マヨネーズと相性抜群!
ササミはもともと淡白な味ですが、燻製にすると味が締ります。マヨネーズも一緒に燻製して、そのマヨネーズにつけて食べるとビールが3杯飲めます。

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そのほか、ナッツやチーズは安定して美味しいです。意外に美味しかったのがオクラでした。しかし、1日経つと味が落ちてしまったので、野菜類は燻製向きではないと思いました。トマトとパイナップルは燻製せずにそのまま食べたほうがおいしかったです。
おすすめ食材で奥深い燻製の世界を堪能しよう! コロナで家から出られなくても家族で楽しく過ごせる!

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これは我が家のベスト5で味覚は人それぞれ異なりますが、やはり燻製は肉や魚系がおいしい!下準備をきちんとすると日持ちもよくなります。
燻製は簡単に始められますが、スモーク材と食材の相性や下準備の方法など探求すればするほど奥深い料理です。外出自粛の今こそ、ベランピングやへやキャンを楽しみながら、燻製の世界を深めていくのはいかがでしょうか?