グローストーブとトヨトミレインボーストーブを比較! 高いけどスノーピークが欲しくなっちゃう理由とは?
ここからは、『グローストーブ』について深堀りしていきましょう。
モデルとなった『トヨトミ/レインボーストーブ』と比較しながら、『グローストーブ』の魅力をお伝えします!
価格差は2倍以上!? レインボーストーブとグローストーブのスペック比較
『グローストーブ』はトヨトミのOEM製品で、下部分はトヨトミの『レインボーストーブ』とほぼ同じです。
しかし価格を比較すると、『グローストーブ』が54,780円、『レインボーストーブ』は34,870円。Amazonや楽天などのECサイトでは『レインボーストーブ』が25,000円程度で入手でき、その価格差はなんと2倍以上です!
トヨトミなら、キャンプにマッチするランタン調デザインのものも、Amazonで3万円以下で購入できます(2022年11月価格)。
以下の通り、スペック情報を比較しても数値はほぼ変わりませんので、価格を抑えたい人には間違いなく『レインボーストーブ』がおすすめです。
グローストーブ KH-100-BK | トヨトミレインボー RB-25M | |
---|---|---|
サイズ | 388×388×474(h)mm | 388X388×474.5(h)mm |
重量 | 5.9kg | 6.2kg |
点火方法 | 電池 | 電池 |
燃料消費量 | 2.54kW(0.247L/h) | 2.5kW(0.243L/h) |
油タンク容量 | 4.9L | 4.9L |
燃焼継続時間 | 20時間 | 20時間 |
安全装置 | 対震自動消火装置 (しん降下式) | 対震自動消火装置 (しん降下式) |
公式価格(税込) | 54,780円 | 34,870円 |
スペックが同等にも関わらずこれほど価格差があると、「スノーピーク、高すぎじゃない?」「スノーピークを選ぶメリットって……?」なんて思ってしまう人もいるはず。
でもご安心ください。もちろんありますよ!スノーピークならではの魅力が。
ここからは、スノーピークオリジナル機能を搭載した『グローストーブ』の魅力をご紹介していきます!
ポイント1:360℃暖かい輻射式! 燃焼筒と天板に鉄板を使用
『レインボーストーブ』は、ガラスの中を熱が上昇し、ストーブ上部から熱を放つ「対流式」。対流式は部屋全体を暖めるには効果的ですが、ストーブの近くにいても暖かさを感じられないデメリットがあります。
一方、グローストーブは「赤熱式」です。赤熱筒から360°方向に熱が放出されるため、ストーブの周りに座ってぬくぬく過ごしたり、かじかんだ手を当てて温めることができます。
2製品の燃料消費量こそ変わりませんが、『グローストーブ』には遠赤外線効果もプラスされるため、暖かさの感じ方はかなり違います。
ポイント2:アウトドアに重宝する水平器付き
通常、石油ストーブは平地で使用することを想定して作られています。しかし、アウトドアでは傾斜のある場所に設置するケースも多いですよね。
そこで、『グローストーブ』には水平器が設置されています。
本体が傾いていると給油目盛りが正確な数値を出せず、給油し過ぎて漏れてしまった……!なんてことも。アウトドアでの使用を想定している人には嬉しい機能です。
ポイント3:スノーピークらしいスタイリッシュなデザイン
スノーピークファンはもとより、見た目へのこだわりが強いキャンパーには、『グローストーブ』のデザインは刺さるのではないでしょうか?
ワイヤーのガード数が『レインボーストーブ』よりも少なく、太くカクカクしています。力強くワイルドなデザインで、カッコいいですよね。
クールなキャンプギアの中に置いても、全く違和感がありません。
お馴染みのロゴは、着火口のカバー部分に小さく刻印されています。
シンプルでありながらオーラ全開。自宅でもキャンプでも映えるデザインは、スノーピークならではですね。
ただし気になるポイントも……!
ガードごとの隙間が広いため、子どもやペットの手が入ってしまいそうです。ファミリーキャンパーやペットのいるご家庭には、心配なポイントかもしれません。
安心して使いたい人は、ストーブガードを設置するのがおすすめです。
他社の石油ストーブとスペック比較! グローストーブはコンパクトな実力派
最後に、『グローストーブ』と他社の石油ストーブを比較してみます。
サイズ | 重量 | 燃料消費量 | タンク容量 | 燃焼継続時間 | |
---|---|---|---|---|---|
スノーピーク グローストーブ | 388×388×474(h)mm | 5.9㎏ | 2.54kw(0.247L/h) | 4.9L | 20時間 |
newアルパカストーブ コンパクト | 350×350×405(h)㎜ | 6.6㎏ | 3.0kw(0.293L/h) | 3.7L | 10時間 |
アラジン BF3911 | 405×388×551(h)㎜ | 8.5㎏ | 2.68kw (0.26L/h) | 4.1L | 15時間 |
フジカハイペット KSP-229-21C | 310×310×432(h)㎜ | 5.6㎏ | 2.5kw(0.26L/h) | 3.6L㎜ | 12時間 |
コロナ SL-66D2 | 460×460×598(h)㎜ | 11.2㎏㎜ | 6.59kw(0.640L/h)㎜ | 7L | 10.9時間 |
PASECO(パセコ) 3100S | 325×325×441(h)mm | 5.2㎏ | 3.0kw(0.295L/h) | 5.3L | 18時間 |
『コロナ/SL-66D2』のパワーやタンク容量は段違いですが、燃費が良いとは言えず、さらに大きさ・重量ともに大きくなってしまうのが気になるポイント。
▼よりハイパワーの『コロナSL-66H』をハピキャンライターがレビューしています。
筆者が愛用している韓国製の『パセコ/3100S』も、数値を見ると『グローストーブ』に並ぶ良い結果を出していますが、日本ではJHIA認証未取得のため屋外専用なのが気になります。
2万円を切るコスパの良さはおすすめですが、安心して使いたい人にはネックポイントとなりそうです。
一方グローストーブは、サイズ感や燃焼効率などのバランスが取れており、アウトドアシーンで使いやすい石油ストーブと言えます。少ない給油回数で済む点も、日常使いする人に高評価のようですよ。
……となると、問題は価格だけ。石油ストーブは長く使えるアイテムなので、燃料コストや日々の快適さ、満足感などでどれだけ払拭できるかがカギとなるでしょう。
スノーピークのストーブで冬キャンプをぬくぬく快適に過ごそう!
今回はスノーピークの石油ストーブ2製品、煮炊き調理が得意な『タクード』、赤熱式で暖かい『グローストーブ』をご紹介しました。
トヨトミ製の確かな品質と、スノーピークのこだわりが詰まったデザイン性は、お値段以上の満足感を与えてくれるはずです。
冬キャンプやご自宅での日常使いに、ぜひ取り入れてみてくださいね!