【対処法】絶対に潰したらダメ! やけど虫などの毒液を持つ昆虫に出会ったらどうすればいい?
それでは、ここからはペデリンやカンタリジンを持つ昆虫に遭遇した時の対処法について確認していきましょう!
家の中などで見付けたら
やけど虫は家の中にも侵入してきます。何度も言いますが絶対に触ってはいけません。
たとえ死骸だとしても、毒液がついているので素手で触るのは危険です!
ティッシュなどでブチっと潰した際に、体液がティッシュを通して手に付いてしまう可能性がありますので、何枚か重ねたティッシュを使って退治・処理するのがおすすめです。
そもそも家の中に入れないよう、網戸を使って虫が侵入する隙間を作らないことも大切です!
体にくっついて来たら
体に虫が付いていたら反射的に手で払ってしまいますが、やけど虫の場合はグッと我慢です!払ってしまうと、虫が潰れて被害が拡大してしまいます。
攻撃性はないので、刺激をせずに待ったり、息を吹きかけるなどして離れてもらいましょう。
もし触ってしまったら
間違って触ってしまったときの応急措置としては、入念な手洗いが有効です。
虫が付いた箇所をこするのは絶対にいけません!
こすってしまうと毒液が広がる可能性がありますので、やさしく水で洗い流しましょう。
参照:日本臨床皮膚科医会
症状がひどい場合は医師に相談を! 適切な治療で早期完治
筆者の場合、症状が出た翌日に皮膚科に行き、処方されたステロイド剤によって5日程で元通りになりました。
ペシっと払ってしまうと、虫が潰れて大きな水膨れができたりヒリヒリ痛むなどの深刻な症状が出る場合があります。
さらに、毒液の付いた手で目を触ってしまうと失明する危険もありますので、不安を感じたら自分で判断せず、すぐに医師に相談してください。
【注意】
- 症状の悪化や異変を感じたら医師に相談しましょう。
- 症状によっては救急車を呼ぶなども検討してください。
- 既往歴がある方や治療中の方は医師に相談してください。
【被害を防ぐ方法】キャンプでやけど虫被害に遭わないためにできること
これからキャンプへ出かける方は、以下のことに注意してやけど虫被害を予防しましょう!
①肌の露出を控えめにする
アウトドアにおける虫対策の基本は、肌の露出を少なくすること!
転倒時のケガ予防や日焼け対策にも有効なので、夏は接触冷感素材などを取り入れながら肌を守りましょう。
筆者の夫と息子は、夏キャンプでヒルに噛まれて出血した経験があります!
それ以来、短パンとサンダルで過ごすのはできるだけ控えています。
もちろん服を着ていても侵入してくることはありますが、肌の露出を控えるだけでも虫による被害は最小限に防げるはずです。
②テントの出入口はその都度閉める
テントの寝室に侵入されてしまうと、筆者のように無防備な睡眠時に狙われる可能性があります。
特に虫の多い時期はテント内に虫を入れないよう、しっかりと出入口を閉めておきましょう!
③お子さんへの指導も必要
昆虫好きなお子さんを持つ親御さんは、ぜひ危険な虫がいることをお子さんに伝えてあげてください。
筆者の息子たちも昆虫が大好きで、キャンプに行くたびに虫探しをしています。つい最近のキャンプでもハンミョウを見付けて虫かごに入れていました。
これが有毒のツチハンミョウ科だったらと思うと怖いですよね……!
昆虫好きの息子たちの愛読書、『小学館の図鑑NEO POCKET』には、今回紹介した3種(アオバアオガタハネカクシ、ツチハンミョウ科、カミキリモドキ科)についてもしっかり記載されていました。
キャンプに持参して、気になる虫がいたら調べてみるといいかも!
④虫よけアイテムを活用する
テントや自分自身に虫を寄せ付けないために、蚊取り線香や虫よけスプレーといった虫よけアイテムの活用も有効です。
ハピキャンでは6種類の虫除けアイテムも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
まずは「やけど虫」について知ることから! 絶対に触らず適切に対処しよう
毒液を持ち、火傷のような皮膚炎症を引き起こす「やけど虫」について理解できましたか?
やけど虫の知識をはじめ、予防法や対処法を把握しておくだけでも被害は最小限に防げると思います。
ぜひこの機会に、ご家族や仲間にやけど虫の情報をシェアしてあげてくださいね!