小学校時代、先生から「家に帰るまでが遠足」と言わたものですが、キャンプもまた然り。「家に帰るまでがキャンプです!」 キャンプを安全に楽しみ、無事に家に帰るためにも、「もしもキャンプ中に被災したら?」と仮説を立て、もう一度災害や安全について考えてみましょう。今回はキャンプ中に被災したことを想定し、事前に準備すべきことや災害時の持ち出しアイテムを紹介します。

災害の種類別に事前対策・対応方法を考える

画像: 災害の種類別に事前対策・対応方法を考える

ここからは、実際にキャンプで被災した場合の事前対策や対応方法を考えてみました。

集中豪雨の場合

  • 気象庁のホームページ・市区町村の防災課で情報を得る
  • 今後の雨量や過去の大雨災害の有無、土砂災害警戒情報を確認する
  • 撤収できる時間的猶予があれば速やかに撤収する
  • 撤収できない場合はまずは命を守る行動をる

一番最初にすべきことは、気象庁のホームページやハザードマップポータルサイト、キャンプ場のある市区町村の砂防課・防災課などのホームページで正確な情報を得ることです。

スマートフォンや携帯ラジオの電波が入らない場合、管理棟に赴いて今後の雨量や過去の大雨被害の有無、土砂災害警戒情報などを確認してみましょう。

危険だと判断した場合、撤収する時間の猶予がある場合は速やかに撤収しましょう。土砂災害警戒情報が出て撤収する時間さえもない場合は、キャンプサイトはそのままにして、命を守る行動を最優先に取りましょう

豪雨の場合、河川の氾濫に意識が行きがちですが、山間部のキャンプ場であれば山からの落石や土砂崩れの可能性もあります。車での避難が難しい状況であれば、車を諦める判断も必要になります

画像: 筆者撮影

筆者撮影

キャンプの時は、雲行きが怪しくなったら小まめに気象情報を確認する習慣を身につけておきましょう。

▼雨キャンプの記事はこちらにも▼

落雷の場合

  • 車や管理棟に避難する

雷の場合、車でのキャンプであればまず車に避難しましょう。

キャンプ場には木々が多かったり避雷針が未設置な場所も多く、落雷の可能性があります。また、ひらけたキャンプ場の場合はテントやタープに落雷しやすくなります。

雷鳴が聞こえたら近くにあるトイレや炊事場などに避難したくなると思いますが、炊事場やトイレなどがトタン屋根だった場合、柱から側撃雷が発生する可能性もあります。

その点、車であれば雷が落ちてもボディを通って地面に落ちるので安全です。車がない場合は、管理棟などの頑丈な建物に避難してください。

地震(津波)の場合

  • 頭や体を守る行動を取る
  • 余震に注意し、できるだけ情報を得る
  • 海が近い場合は津波の情報をチェックし高台へ避難する

大きな地震が起きた場合は、周囲にあるテントやタープが倒れてポールが頭に直撃する可能性もありますし、キャンプサイトの周りの木が倒れてくる可能性もゼロではありません。大きな地震を感じたら、頭や体を中身の詰まった荷物で庇うなどして、まずは身を守る行動を取ってください

揺れが完全に止まったら、スマホやラジオが通じる場合、地震にまつわる情報を得ましょう。地震による混乱で携帯やスマホが通じない場合は、管理棟で情報をもらってください。

また、海に近いキャンプ場の場合は津波の心配もあります。「津波警報」「多津波警報」が出た場合は、すぐに高台へ避難するようにしましょう

※震源地が近い場合は津波情報が遅れる可能性もあります。警報が出ていない場合や電波が通じない場合でも、早めに高台へ避難する判断をしましょう。あらかじめ高台までの最短ルートを確認しておくと安心です。

噴火の場合

  • 管理棟の広さや丈夫さをあらかじめ確認しておく
  • ヘルメットか中身が詰まった荷物で頭を守る
  • マスクやゴーグルなどを着用し火山灰が体内に入らないようにする
  • 管理棟や丈夫な建物に避難する

活火山や休火山付近にキャンプに行く場合、キャンプ場に着いたら管理棟の広さや丈夫さを確認しておき、いざと言う時に避難する場所を決めておきましょう。。

噴火が起こった際は、噴石が直撃しないようヘルメットか中身が詰まった荷物で頭を守りましょう。

その際、ゴーグルなどで目を、マスクやタオルなどで口と鼻を覆って火山灰が体内に入らないようにし、管理棟などの頑丈な建物へ大至急避難してください。

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