今回は、キャンプでのタープポールを選ぶポイントと、おすすめのメインポール・サブポール17選を紹介します。タープポールを選ぶコツは、役割・素材・そしてタープとのバランスを見ることです!タープポールはキャンプでの快適な空間を作り出すタープを支える重要なパーツですよね。でも、あまりに種類が多すぎて何を根拠にどれを選べばいいのか迷いませんか?そんな時のポール選びの基本についてご説明させていただきます。
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【タープポール選びのポイント①】メインポールとサブポール? 役割が大きく異なる!
タープポールには、ターブを支えるための支柱・屋台骨となる「メインポール」と、レイアウトのバリエーションを作ったり、天候変化に対応するために使う「サブポール」の2種類の役割があります。
まず、「メインポール」・「サブポール」について、詳しくご説明いたしましょう。
「メインポール」は屋台骨! これだけでタープは安定!

(筆者撮影)
メインポールは、タープを屋根に例えるとするなら、その屋根を支える屋台骨。
それゆえ、メインポールには、「張り具合」「風」「タープの自重」などを支える強度が必要となります。
メインポールをしっかりと立てられると、それだけでタープは安定します。2本のメインポールをしっかりとペグダウンすれば、そう簡単に倒れることはありません。
メインポールは、基本的に2本使用します。レイアウトによっては1本だけ使用するパターンもありますが、初心者の方には、タープの形に関わらず、メインポールを2本使ってしっかり屋台骨を安定させることをおすすめいたします。
メインポールは連結式がおすすめ
メインポールには連結式がおすすめです。細かい長さ調節はできないものの、強度に優れたアイテムが多く、風が強いシーンでも頼りになります。
連結式は主にプッシュボタン式・ショックコード式に分かれます。
プッシュボタン式は、ボタンを押しながら連結・分解を行うポールを指します。片付けにやや手間がかかるものの、強度に優れているのが特徴です。3本~4本のポールをつなげるため、ある程度の高さ調節ができるのもメリットです。
ショックコード式は、本体を伸ばすだけで組み立てが完了する手軽さが魅力です。一方で、すべてのポールがつながっているため高さ調節ができないのは難点。毎回同じ張り方で、高さ調節の必要がない人に適しています。
「サブポール」は小道具! レイアウトのバリエーションをサポートするアイテム
サブポールは、タープの必須アイテムではなく、レイアウトのバリエーションを作るための小道具のような役割を担います。

(筆者撮影)
例えば、上記の写真のように、テントのキャノピー(跳ね上げ)を立てたり・・・

(筆者撮影)
タープの天井高を高くするために使ったり、レイアウトを変更したりするために使うことが多いです。
サブポールの本数を増やせば増やすほど、タープ下の空間は広々とします。
サブポールの必要本数は、レイアウトによって変わります。一般的なレイアウト、「ウイングタイプのヘキサ」、「レクタ」などでは、メインポールを2本+サブポールを2本~4本揃えておけば大体の対応は可能です。

(筆者撮影)
サブポールは伸縮式がおすすめ
伸縮式のタープポールは、突っ張り棒のように自在に長さを変えられるのが特徴です。設営後でも簡単に長さを調節できるため、タープやキャノピーのアレンジを楽しみたい人にとっては最適といえるでしょう。
一方で、ポールの先端に近づくにつれて直径が細くなるため、強度に劣るといった一面も。そのため風などの影響を受けにくいサブポールとして使うのがおすすめです。
【タープポール選びのポイント②】「素材」の特徴は? 強度の基礎となるから要注意!
タープポールの主な材質は、「スチール」、「アルミ(アルミ合金)」、「ウッド」の3種類。それぞれメリット、デメリットがあります。
スチール

(筆者撮影)
スチールは、ご存じの通り「鉄」です。
◉メリット:
・強度や耐久性にとても優れている
・値段が比較的安価
×デメリット:
・重い
・錆びやすくこまめなお手入れが必要
アルミ (アルミ合金)

(筆者撮影)
アルミニウムは強度がある割には軽くて錆びにくいです。ただし、細いと強度に不安があります。同じ太さならスチールのほうが強いですね。
また、スチールに比べると若干高価になります。アルミ合金は主にジュラルミン(アルミに銅やマグネシウムを混ぜた軽合金)が使われますが、アルミに比べて強度がありますが、それなりにお値段が高くなります。
最近のアルミポールはカラーバリエーションも豊富でサイトのイメージづくりにも役立ちます。
◉メリット:
・強度や耐久性に優れている
・軽くて錆びにくい
・カラーバリエーションが豊富
×デメリット:
・値段は若干高価
私は、上記の写真にある「FIELDOOR木目調アルミポール32mm」を愛用しています。高さ調整の幅も広くおすすめですよ ♪

ウッド
木製のタープポールは強度がありオシャレですが、重く水を吸うという弱点があり、尚且つ高価です。機能性を求めるよりは風合いを楽しむ方にピッタリですね。
◉メリット:
・強度に優れている
・おしゃれ
×デメリット:
・重い
・水を吸う
・値段は高価

【タープポール選びのポイント③】最適な太さは? 太ければ良いというわけじゃない!
メインポール、サブポールともに、「太ければ太い方が良い」というわけではありません。
無駄に太ければ嵩張って持ち運びや設営も大変ですし、コストもかかります。
また、タープとのバランスも悪くなりますし、ついつい統一感を出すために同じポールで揃えてしまいがちなので大変な荷物とお金がかかってしまいますよ。
それでも「いやいや頑丈なポールとガイロープとペグを揃えてれば、台風でも大丈夫だ!」って思っていると、幕本体がやられてしまうことも…。

(筆者撮影)
幕は引張り強度の限界を超えると裂けてしまいます。各メーカーさんはループと本体の縫製を甘くして無理な力がかかるとそこを逃げ道にしたりと工夫しています。
タープとの接続に耐荷重20㎏~30kg程度のアルミカラビナを使って、カラビナが破損したらタープを低くして風の影響を受けにくくしたり、車中泊に切り替えたりしています。
必要以上に頑丈なものを揃えて無駄に自分の幕を追い込むようなことをせずに、バランスよくポールなどを選び、危険な時は無理せず勇気ある撤収を考えることが安全で楽しいキャンプですよね ♪
筆者がおすすめしたいタープポールの太さは、メインポールが28mm~32mm、サブポールは16mmです!
メインポールの太さ:28mm~32mmがおすすめ!

(筆者撮影)
タープの大きさにもよりますが、基本的にはポリウレタンで一辺が4m以上の大きや、コットン、またはT/C素材でタープ自体が重いものには、直径28mm~32mmのアルミポールをお薦めします。
ポールが細いと風を受けたときや雨で重たくなった時などの負荷で折れたり曲がったりしてしまいます。一般的には最低でもスチールで25mm、アルミで28mmが必要といわれています。
サブポールの太さ:16mmがおすすめ!

(筆者撮影)
テントの跳ね上げやタープで補助的に使う場合は軽くて取り外しに手間がかからず、収納にも困らない16mmのポールがお薦めです。
急な雨での補強や一時的に西日を避けたり等サブポールを積んでおくといざというときに便利ですね ♪
太さに加えて強度もチェック! サブポールもタフなものを選んで!

(筆者撮影)
サブポールでも、メインポールと同じ強度を必要とする場合もあります。
特に跳ね上げ部が大きかったり、T/C素材など幕自体に重さがあったりする場合にはメインポール並みの強度が必要となります。
このようなレイアウトの場合、メインポールとサブポールのカラーを揃えると統一感が出ますよ ♪

(筆者撮影)
風に煽られやすいレイアウトの時にもサブポールはしっかりとした物を使いましょう ♪
【タープポール選びのポイント④】長さはどのくらい? キャンプスタイルやタープに合わせて選ぼう!
タープポールを選ぶ際には、長さは必ずチェックしておきたいポイントです。
グループやファミリーなど複数人で使う大型のタープを設営する場合、240cm以上を目安にしましょう。240cm未満のタープポールを使用すると天井高が低くなるため、閉塞感が出てしまったり、腰をかがめないと移動しにくかったりします。
なお、ローチェアや地べたスタイルなどの場合は、180〜220cmほどのタープポールでも問題ありません。また、ソロ用のタープはさほど大きくないため、サブポールをメインポールとして使えますよ。
【タープポール選びのポイント⑤】持ち運びやすさは? ケース付きのアイテムだと便利
タープポールは複数本を組み合わせて使うのが一般的です。ケースなしで持ち運ぶと車内で散乱してしまうこともあるため、持ち運びにはケースがあると便利です。
モデルによってはケース付き&コンパクト設計で、ツーリングやバックパックに適したものもあるので、ぜひチェックしてくださいね。
【タープポール選びポイント⑥】抜けにくさは? 先端の形状にも注目
タープポールの先端に「ローレット加工」と呼ばれる細かい凹凸加工が施されていると、ロープがタープポールから抜けにくく安定します。
また、先端を取り外せるモデルや、ポールエンド(エンドキャップ)と呼ばれるパーツが付属するモデルは、ワンポールテントのメインポールとしても使えます。雨の日に水が溜まらないようキャノピーやタープの中央を突き上げる際にも使えるため、汎用性に優れていますよ。
おすすめメインポール12選
筆者おすすめのポールをご紹介いたします。まずはメインポールから紹介していきます!
FIELDOOR(フィールドア) アルミテントポール[直径32mm/高さ120~280cm] 2本セット【5カラー】

高さ調整が細かくできて、アルマイト加工による耐久性の高さと高級感がおすすめポイント。大きいのに軽量、先端のローレット加工でロープも抜けにくいです。
FIELDOOR(フィールドア) 伸縮式アルミテントポール 250

無段階伸縮式で高さの微調整がしやすいタープポールです。伸縮式ですが、最大直径32mmと太さがあるため耐久性に優れています。
先端にローレット加工が施されているほか、収納ケース付きで持ち運びに便利な点もGOODです。
◎FIELDOOR(フィールドア) カーボンテントポール240

耐久性と軽さを両立したカーボン製のポールです。直径28mmで、メインにもサブにも使いやすいのもメリットです。
しっかりと連結できるプッシュボタン式で、長さは120・180・240cmの3段階に調節できます。
snow peak(スノーピーク) テントポール ウイングポール 240cm TP-002RD(1本)

板厚1.5mm直径30mmの強靭なスペック。いわずと知れたスノーピークの軽量で耐久性の高いアルミ製のポールです。
◎snow peak(スノーピーク) ウッドポール240CM

竹素材を使用した木目調のタープポールです。竹の外装のなかにウイングポールが入っているため、木製ポールに比べ高い強度を備えています。
スノーピークの『ワンアクションテーブル』や『Take!チェア』との相性もバッチリなアイテムです。
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DOD(ディーオーディー) ハイパームテキポール XP8-632-BK(1本)

大型タープのメインポールにピッタリの直径35mmのハードモデル。先端はねじ式でローレット加工および曲げ加工の採用で抜け防止対策。
DOD(ディーオーディー) ビッグタープポール 250cm アルミ 収納袋 太さ28mm

いつもよりひと回り大きいタープをお求めの方へこちらをおおすすめ!
持ち運びに便利なキャリーバッグ付き!
VASTLAND(ヴァストランド) タープポール テントポール アルミ 2本セット 280cm 直径33mm

キャンプなどのアウトドアシーンで、テントやタープを張る際に欠かせないポール。
8段階の長さ調節が可能で、お手持ちのテントに合わせて最大280cmまで調節することができます。
waku fimac タープ テント ポール 伸縮 2本セット ブラック/ブロンズ 87cm~280cm

無段階調整ができるポールで2本セットになっている。
◎LOGOS(ロゴス) プッシュアップポール250cm

105cmから250cmまで34段階で長さ調節ができるタープポールです。
プッシュピン方式のため、選んだ高さでキッチリ固定できるのがポイントです。
◎ogawa(オガワ) STアップライトポール250cm

強度と耐久性に優れたスチール製のタープポールです。本製品は4本継ぎの高さ250cmですが、高さ180cmタイプもラインナップされており、手持ちのタープにあわせて選べます。
ショックコードでつながっているため高さ調節はできませんが、設営が簡単なのは魅力的なポイントです。
◎FUTURE FOX(フューチャーフォックス) 伸縮ポール

220cmから280cmまで、10cm刻みで調節ができるタープポールです。収納時は約89cmとコンパクトになるほか、収納ケースも付属するため持ち運びにも便利です。
ポールエンド(エンドキャップ)が付属するため、ロープがピンから抜けにくかったり、ワンポールテントのポールとしても使えたりと、汎用性に優れています。
おすすめサブポール5選
続いて、筆者おすすめのサブポールを紹介していきます。
FIELDOOR(フィールドア) アルミテントポール[6本連結/180cm]2本セット【5カラー】

5本連結/150cmと6本連結/180cmが32㎜のポールと同じカラーで展開されているので、統一しやすいです。材質はA7075 ジュラルミンを使用。
◎FIELDOOR(フィールドア) 伸縮式カーボンテントポール 180

軽量かつ耐久性に優れたカーボン製のテントポールです。1本あたり約200gと非常に軽量で、携帯性を重視したい人にイチオシです。
高さは43~180cmまで、無段階に調節できます。
Soomloom(スームルーム) outdoorポール

2012年中国で立ち上がったSoomloom。比較的安価なプライスラインですが徐々に評価が上がってきていますね。材質はスチールを採用。
snow peak(スノーピーク) ライトタープポール125 2本セット

少し細めの14.5mmです。3本のポールがショックコードで結ばれているので、持ち運びや設営が簡単です。元々は「ライトタープポンタ」専用品ですが、サブポールとして活用しやすいですよ。
◎DOD(ディーオーディー) コンパクトタープポール

直径約19mmの、アルミ合金製のタープポールです。2本セットで重量約1kg、収納ケース付きで持ち運びやすく、ツーリングやバックパックキャンプの際に重宝します。
先端にローレット加工&曲げ加工が施されており、ロープが抜けにくいのは嬉しいポイント。先端は着脱可能のため、小型ワンポールテントのメインポールや、キャノピー生地の突き上げなどにも使えます。
タープポールはタープの大きさやスタイルに合わせて選びましょう ♪

(筆者撮影)
いかがですか?タープポール、特にメインポールは、キャンプにとってのメインギアの一つです。
迷ったときは、カラーバリエーションが豊富で、自分のサイトカラーに合わせやすいアルミタイプの28mmから32mmのポールを揃えるのがおすすめ。
メインとサブを同じもので揃えるかどうかはあなたのスタイル次第です。
さあ、お気に入りのポールでキャンプを楽しみましょう ♪