メマトイとは?顔に集まる厄介な虫の生態と効果的な対策・駆除方法

2025.07.18 更新

メマトイとは?顔に集まる厄介な虫の生態と効果的な対策・駆除方法

hayase

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キャンプや登山に行ったときに、顔の周りをしつこく飛び回って、運が悪いと目に入ることもある小さな虫。人間にとってちょっと厄介なこの虫は、「メマトイ」と呼ばれています。今回は、メマトイの生態や対策・駆除方法などを詳しく紹介します。アウトドアシーンで快適に過ごすためにも、ぜひメマトイに関する知識を身につけましょう。

この記事でわかること

  • メマトイの生態がわかる
  • メマトイが媒介する寄生虫の危険性がわかる
  • メマトイの効果的な駆除方法がわかる
  • メマトイ対策に便利なグッズがわかる

※本記事はプロモーションが含まれます。

メマトイとは?なぜ人間の顔に寄ってくるの?

123RF

メマトイとは、人間の顔の周り、特に目の付近をしつこく飛び回る、体長2mm程度のコバエの総称

具体的には、マダラショウジョウバエ、クロメマトイ、マダラメマトイ、カッパメマトイ、オオマダラメマトイといった小型のハエが該当し、その数は十数種ともいわれています。

ここでは、メマトイはなぜ目の周りを飛び回るのかを始め、発生しやすい環境や季節など、その生態について詳しく解説していきます。

目の周りを飛び回るのはなぜ?

メマトイが目の辺りに寄ってくるのは、人間の涙を舐めるためと考えられています。

一説によれば、メマトイは涙に含まれる水分、ミネラル、タンパク質などの成分を栄養にしているとのこと。人間に限らず、哺乳類の涙を好んでいると考えられます。

なお「涙に含まれる成分がメマトイの雌が出すフェロモンに類似していて、雄が寄ってくる」という説もありますが、真偽のほどは確かめられていないようです。

発生しやすい環境は?

メマトイは、キャンプや登山で訪れるような山間部、森林地帯、湿地など、自然豊かな場所に多く生息しています。

湿気が多い場所、木々が生い茂っている場所などでは特に発生しやすいので、林道や登山道を通るときは注意しましょう。

また、メマトイは哺乳動物の涙を求めて飛んで来るので、野生動物の生息地でも発生しやすいといえます。

他にも、メマトイは黒目のように黒くてツヤのあるものに集まる習性があるとの指摘もあるため、カメラを持っていると、レンズに近寄って来ることがあるかもしれません。

活発になる季節や時間帯は?

メマトイの活動が活発になる季節は春から秋にかけてです。

特に春の終わりから初夏にかけては繁殖期ということもあり、個体数が増えるため、発生のピーク時期といえます。

また、基本的に1日中活動している虫ですが、種類によっては夕方から夜にかけて活動が活発になることも。キャンプなどで、夕方から夜にかけての時間帯に、メマトイが発生しやすい環境下に居るときには注意しましょう。

「メマトイ=無害」の油断はNG!寄生虫を媒介する危険性も

Snapmart

メマトイは不快な虫ではあるものの、毒性はなく、刺される心配もありません。

しかし、メマトイが媒介する寄生虫によって健康被害を受けることもあるため、油断は禁物です。ここではメマトイが媒介する寄生虫と、対処方法について解説します。

媒介する寄生虫

メマトイは「東洋眼虫(とうようがんちゅう)」と呼ばれる線虫の一種を媒介することで知られています。

東洋眼虫は犬、猫、たぬき、きつねなどの哺乳類の目の表面に寄生しています。

メマトイがそれらの動物の涙を吸うことで、東洋眼虫の幼虫や卵を一緒に取り込んでしまい、新たな感染源となるのです。

人間が東洋眼虫に寄生されると、目のかゆみ、充血、目ヤニの増加、結膜炎、飛蚊症などの症状を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。

健康被害を防ぐための対処法

第一に、メマトイが目の中に入らないようにするのが大切です。「飛んできたらすぐに振り払う」「サングラスをかける」などで対策しましょう。

万が一、目に入った場合は、すぐに水でよく洗い流してください。このとき、目をこすらないようにするのがポイントです。

水で洗い流した後に目に痛みや違和感があれば、できるだけその日のうちに病院を受診しましょう。

メマトイが必ずしも東洋眼虫を媒介するとは限らないため、目を洗浄した後、異常がなければそのままでも問題ありません。

うっとうしいメマトイをブロック!効果的な対策・駆除方法

ライター撮影

メマトイは寄生虫にさえ気をつければ基本的には害のない虫であるため、必要以上に怖がる心配はありません。

ただ、厄介な虫であることには変わりませんので、不快な思いをしないために、対策するのがおすすめです。

ここでは、メマトイの対策や駆除に効果的な方法を紹介していきます。

【1】市販の虫よけスプレー

市販の虫よけスプレーには、メマトイへの効果が認められているものもあります。

顔の周辺にも使用したほうが効果が高いため、肌に負担がかからない成分が使われているものや、匂いが控えめのタイプを選びましょう。

スプレーが苦手な方は、ミストタイプやジェルタイプなどを使うのもおすすめです。

<おすすめ商品>アース製薬「サラテクト リッチリッチ30」

アース製薬「サラテクト リッチリッチ30」は、4つのうるおい成分(PPG・ヒアルロン酸Na・ビタミンC・モモ葉エキス)が配合された虫よけスプレーです。

メマトイのほか、マダニ、蚊、ブヨ、アブなどの厄介な虫対策に役立つので、虫に刺されやすい人にもおすすめです。

商品情報

  • 内容量:200ml
  • 効果持続時間:約5~8時間
  • 有効成分:原液100mL中ディート30.0g
  • 対象害虫:蚊、ブユ(ブヨ)、アブ、ノミ、イエダニ、マダニ、サシバエ、トコジラミ(ナンキンムシ)、ツツガムシ

▼顔に使いやすいミストタイプのラインナップも!

【2】ハッカ油を使った手作りスプレー

化学物質や人工香料などが含まれる市販の虫よけスプレーが苦手、という人には「ハッカ油」を使った手作り品がおすすめです。

ハッカ油は、ミントの一種である「ハッカソウ」から抽出した天然の植物オイルで、スーッと清涼感のある香りが特徴です。

ハッカ油の爽快な香りの正体は、主成分の「メントール」。人間には爽やかで心地良い香りですが、虫たちには好まれないことが多く、メマトイ対策にも効果が期待できます。

スプレーの作り方は、ハッカ油のほか、無水エタノールと精製水を用意し、アルコール対応のスプレーボトルに順に入れて混ぜるだけでOKと、簡単に作れますよ。

▼ハッカ油を使った虫よけスプレーの作り方はこちら!

▼ハッカ油を使った置き型虫よけの作り方はこちら!

【3】顔用虫よけネットを活用する

顔に近寄って来るメマトイをよけるために、顔用の虫よけネットを活用するのもひとつの方法です。

帽子に装着することで、メマトイに限らず、顔周り・頭部に寄って来る虫をブロックできます。なお、虫よけネットと帽子がセットになっている商品もあります。

メマトイのような小さな虫が通り抜けられないように、ネットはできるだけメッシュが細かいものを選びましょう。

加えて、通気性に優れたもの、視界が良いものを選ぶと、快適に使用できます

<おすすめ商品>SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)「モスキート・ヘッドネットペルメトリン加工」

SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)「モスキート・ヘッドネットペルメトリン加工」は、手持ちの帽子に装着して使用する顔用の虫よけネットです。

ネットにはピレスロイド系虫よけ成分で知られるペルメトリンがコーティングされています。さらに、目の細かいメッシュを採用し、不快な虫たちから顔周りや頭部を効果的にガード。

専用のスタッフサック(収納袋)が付属するので、持ち運びにも便利です。

商品情報

  • 重量:30g
  • 付属品:スタッフサック

▼メマトイほか、厄介な虫よけに役立つグッズはこちら!

怖がらなくて大丈夫!メマトイ対策をしてキャンプや登山を快適に過ごそう

ライター撮影

顔にまとわりついてきて、時には目に入ることもある厄介な「メマトイ」。とにかく不快なので、近寄って来るだけで気分が下がってしまうこともありますよね。

寄生虫を媒介することもあり、やや注意した方がよい虫ではあるものの、しっかり対策すれば必要以上に怖がる必要はありません。

市販の虫よけスプレー、手作りのハッカ油スプレー、ヘッドネットなどを活用するなどの対策を施して、アウトドアを快適に楽しみましょう。

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