2025年も大きな盛り上がりを見せた「キャンプ大賞」。おぎやはぎの二人も思わず目を輝かせた、注目のキャンプギア&トレンドTOP20。その中から、今回は6位から10位までのアイテムと話題をピックアップ。本記事では実行委員メンバーが、それぞれのギアやトレンドがなぜ注目されたのかを振り返りながら、見どころを徹底解説していきます。シリーズ第3弾、どうぞお楽しみください。
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キャンプ業界のあれこれを一つのランキングに!リニューアルしたキャンプ大賞

2022年から2024年までの3年間にわたり、キャンプ業界最大級のアワード企画として開催されてきた「キャンプ大賞」。これまではテントやファニチャーなど、ジャンルごとに部門を設けてランキングを発表してきましたが、2025年は大胆にリニューアル。

部門別のカテゴリーを撤廃し、ギアに限らず最新のトレンドまでを含めた総合TOP20ランキングとして新たに生まれ変わりました。
このリニューアルにより、従来は紹介しきれなかった事柄にもスポットライトを当てることが可能になり、この1年間でキャンプ業界を大いに賑わせたあらゆる出来事がノミネートの対象となります。
6位〜10位にランクインした見逃し厳禁ギア&トレンドを実行委員メンバーが徹底解説!

すべての出来事を一つのランキングに集約したことで、キャンプ業界の「今」がひと目で分かるようになった「キャンプ大賞2025」。一方で、ノミネートの対象範囲が広がったことで評価軸が多様化し、ランキングの選定作業はこれまで以上に難易度を増しました。

今回はついにTOP10に突入!6位〜10位にランクインした製品やトピックを紹介します。ひとつひとつ見ていきましょう。
【6位】「後発」&「高規格」なキャンプ場

6位にランクインしたのは、2024年にオープンした「後発」&「高規格」なキャンプ場。キャンプブーム下におけるキャンプ場オープンラッシュから少し遅れたものの、充実の設備や独自性を持ち合わせ「行きたい!」と思わせる魅力的な施設となっています。

様々なデータがありますが、日本には1000以上のキャンプ場が存在するそうです。すでに「そんなにたくさんあるの!?」という気もしますが、今もなお新規のキャンプ場がオープンしています。
番組で紹介した京都府の「AYABE PEACE Park&Camp」なんて、甲子園球場2つ分もある巨大キャンプ場。まだそんな大きなキャンプ場を作れる場所が日本にあるのかと驚きます。



後発ゆえに、高規格であることも重要なポイントです。ただ、快適で便利な施設を備えているだけでなく、さらにその”先”をいくようなキャンプ場が生まれていることも注目です。
新潟県佐渡島の「ist-sado」なんかは、快適な上に、世界観があってものすごくおしゃれ。この施設だからこそ行ってみたいと思わせるような非日常の演出も、後発キャンプ場だから取れる戦略ですよね。



もはやトイレが綺麗だとかは当たり前で、新たなキャンプ場の価値として快適さ以外にも、他のキャンプ場と違うことや、独自の体験や過ごし方も重要なポイントの一つになってきていますよね。支払ったお金に見合う、そこだけの”特別”が味わえることが重要だと思います。
例えば番組内にも出てきた「山のハコ-camp studio-」では、DIYのワークショップなど、キャンプ場内でのアクティビティの提供などにも積極的です。



快適さを求めるがゆえに、本来の自然の姿を楽しめなくなるのは本末転倒だと思いますが、キャンプを始めるきっかけとして、高規格のキャンプ場が担う役割は大きいですよね。ですが、慣れてきたら、本来の自然の姿というか、あえて不便なキャンプ場にもチャレンジしてみてほしいですね。

【7位】Extong/tab.

7位は、tab.の革新的な焚き火トング「Extong」。折りたたみ式になっていて収納時は長さが28cmと高い携帯性を持ちつつ、使用時は51cmと安全な焚き火いじりを可能にしています。また、先端のトゲトゲはしっかり薪をホールド、焚き火トングとしての使い勝手も十分なアイテムです。
- サイズ:使用時 長さ510×先幅130×厚み35(㎜)
折りたたみ時 長さ280×幅35×厚み35(㎜) - 素 材:ステンレス
- 重 量:350g
- 定 価:¥5,280円(税込)


焚き火用トングは、安全性を考えると、ある程度の長さと重厚感が求められます。ただ、携帯性の観点から見ると、その特徴がそのままデメリットになってしまうんですよね。重さや収納性の面で、扱いづらさが出てしまう。
その点、Extongはこうしたデメリットを見事に克服しているのが素晴らしいですね。先端のスパイク形状のおかげで、力を入れすぎなくても薪をしっかりつかめますし、操作中にずり落ちるような不安もありません。



先端の薄さとか、軽さとか、これだけ使い勝手が良いと薪以外にも何にでも使えますよね。栗拾いとかゴミ拾いにもいいかもと思っちゃいました。折り畳み時はとてもコンパクトで、しかもそのままダッチオーブンのリフターとして使用できたりするのも、見逃せないポイントです。ロック機構があるので、ギアバッグの中で勝手に広がったりしないのも嬉しいですね。


爪の範囲が広いから、大きいものも難なく掴めそう。焚き火台やトングなど、火に関連する金属製ギアはすぐ錆びるのが宿命ですが、このプロダクトはステンレス製で錆びにくくなっているのも購入の動機につながりそうです。


伸ばした時にストッパーがしっかり機能して、使用中に折れたりしそうな不安感はありません。唯一気になったのは、全体的に角張ったデザインのため、手に持ったときに少しゴツゴツした印象を受けたことです。手が切れたりする心配はないですが、小さい子供に持たせるのは少々気を遣うかもしれません。


【8位】ホームシェフプレート/イワタニ

8位にランクインしたのはイワタニの「ホームシェフプレート」。キャンパーにも人気のガスコンロ「焼き上手さん」専用のオプションプレートとして、クラウドファンディングに登場するやいなや、大きな注目を集めました。独自の三層構造プレートで、高級鉄板焼きレストランのような調理を可能にしました。

- サイズ:(幅)465×(奥行)328×(高)55mm
- 重 量:約2.8kg
- 定 価:¥44,000(税込)

「焼き上手さん」は、キャンパーの間でも支持率の上位に君臨する調理ギア。プレートを含めサードパーティー製のオプションも多数展開されるほどです。その中で、満を持してイワタニ本体から出たオプションが「ホームシェフプレート」。かなり期待値も高かったと思うんですけど、想像を超えてきました。大手企業とは思えない攻めのアイテムですよね。



素材や性能を見れば、納得できますが、4万という値段を最初に聞いた時は驚きでしたね。焼き上手さん自体が1万円ほどなのに、まさかオプションが3倍以上とは…(笑)。それでもこれだけ多くの支援を集める、イワタニの信頼性やブランド力に脱帽です。


値段もプロダクト自体も、キャンプギアのレベルを超越していますね。焼き上手さん専用ということもあり、設置した時の安定感は抜群。中間層にアルミを挟み込むことで熱伝導を高め、上部のステンレスは調理時の傷などを軽減してくれそうです。



表面がステンレスで錆びにくく、傷もつきにくいのが特徴です。テフロン製のプレートではできないような、大胆に金属ベラを使った料理が楽しめそうです。お好み焼きとか、とっても焼きやすそう。手入れが楽なのも重要なポイントです。

【9位】ニューレトロギア

9位に登場した「ニューレトロギア」。ルックスにあえてレトロらしさを取り入れた最新のギアで、おしゃれキャンパーの間で人気を博しています。今回はニューレトロギア代表として、ベアボーンズの「ブロックタワー スピーカー」、「フュアーハンド ベイビースペシャル 276 LED」、「HEKA chair」の3つをピックアップ。
- サイズ:11.4×11.4cm×10.8cm
- 重 量:約907.2g
- 定 価:¥20,900(税込)

- サイズ:15×13.5×26.5cm
- 重 量:535g
- 定 価:¥10,560(税込)

- サイズ:幅57×奥行46×高72cm
- 収納サイズ:幅30×高85×厚12cm
- 重 量:3.8kg
- 定 価:¥59,880(税込)

ベアボーンズはブランド自体がニューレトロギアを体現する存在です。ほとんどのアイテムが、ヴィンテージらしい見た目なのに、最新のニーズを汲み取っているというか。「ブロックタワー スピーカー」もレトロっぽくて可愛いのに、接続はBluetooth、給電はUSB-タイプCというギャップがたまりません。



HEKA chairはもともとはミリタリーなアイテムですが、今こうやって蘇ったものをみるとスタイリッシュさがありますよね。要所にセンスよく革を使っている点も◎。とにかくディティールにこだわりが感じられます。



フュアーハンド ベイビースペシャルは、100年以上の歴史を誇るギアですが、LEDを備えたことでより便利に、より快適に、この先も長く使われていくと思うと、ロマンすら感じますよね。タイプCでの充電(※1)に対応しているのも嬉しいですよね。 (※1)18650型リチウムイオンバッテリー使用時のみ


ニューレトロギアはキャンプに持って行くのはもちろん、自宅でおしゃれに使う、という選択もできます。現代のニーズと技術に基づいた設計なので、お子さんがいる家庭でも安全に使えますね。

【10位】大容量タンブラー&バルブキット/ピルモア





見た目の良さは他社製品に比べると圧倒的。ジャグ単体で使ってもかっこいいし、スタンド組み合わせることで完成される感じもします。このサイズで保冷保温性能が高いのも珍しいですよね。容量が大きいプロダクトは、ポリプロピレン素材のものが多く、保冷性能が心もとなかったりもするので。


キャップの口径を統一することで、サイズの異なるタンブラーでも、すべて同じスタンドに対応させた点が素晴らしい。バルブ部分の木はいいアクセントになっているし、ジャグとスタンドの色や質感も統一されているから、組み合わせたときのシックな印象が際立ちますよね。


やっぱり一捻りで水が出せるのは楽でいいです。もちろん水以外のドリンクを入れったていい。子どものころに夢見た「ジュースが出る蛇口」をこれで実現したらテンションが上がりそう(笑)。



注ぎ口が大きいので、大きなロックアイスも入れられそうです。飲み物をキンキンに冷やせるのはもちろんですが、個人的には氷だけ入れて、アイスキーパーとしてロケ現場に持参したいですね。


次回は「キャンプ大賞2025」1位〜5位にランクインした製品を解説!乞うご期待!

今回はキャンプ大賞2025から6位〜10位について、実行委員の解説をお届けしました。アウトドアブランド以外のアイテムや、WEBサービスまで、今後も注目したいトピックスばかり。次回はついに最終回、TOP5の解説をお届けします。