保冷力検証
筆者のブランドF.C.P.ワイルドテックの「ミニクーラープラス」と、コメリのナチュラルシーズン「タフクーラーバッグ」で保冷力検証をしていきたいと思います。
スペック比較
ソフトクーラーバックの1番の肝となるのは断熱材。
ただ、断熱剤以外の部分も保冷力に貢献することがあるので下記の表にまとめました。
タフクーラーバッグ | ミニクーラープラス | |
価格 | 1,980円 | 3,490円 |
断熱材の厚み | 20mm | 18mm |
内張の素材 | 厚手シート | 厚手シート |
表生地 | ターポリン | 薄手ナイロン |
生地内側 | ー | アルミシート |
中敷 | ー | 5mm厚 |
ファスナー | 普通 | 止水タイプ |
仮に、ほとんど同じような保冷力という結果に終わった場合、筆者としてはほっとするものの、客観的に見たらタフクーラーバッグのコスパが高いという結果で終わることになりますね。
胸をかりる形で、よろしくお願いします!
保冷力比較検証開始
気温は28.5℃。エアコンを入れていない部屋で保冷実験をやっていきます!
左から、コメリ「ソフトクーラーバッグ」、コメリ「タフクーラーバッグ」、F.C.P.ワイルドテック「ミニクーラープラス」。
中身は保冷剤を入れて予冷して冷えた状態です。
ここから保冷剤取り出して冷凍庫に入っている1.1kgのバラ氷を入れます。
できるだけスピーディーにはやりますが、その際多少冷気が逃げるということはありますね。
各クーラーに氷を1.1kg入れました。
それぞれのクーラーは離しておき、直射日光の当たらない無風の室内(28.5℃)に24時間置いておき、残っている氷の量を測ります。
数10gの差では誤差と考えてもいいかなと思いますね。
予冷したとはいえ厳密に全く同じ温度かは分かりませんし、スムーズに入れ替えたつもりでも冷気が逃げた割合も同じではないので、結果はあくまで目安。
それでも100g以上差が開けば、保冷力に違いはあったと考えてもいいかなと思います。
24時間後の結果は!?
24時間経ちました。ただ今の気温は29.1℃で、昨日の午後も30℃超えでした。
普通のソフトクーラーバッグに氷を入れて24時間置いておくなんて、普通に考えたら残っていないと思うのですが、実際どうなんでしょうか。
中身を見ていきましょう!
順に中身を見ていきますが、3種類とも氷が全部残ってなかった場合は、中の水の温度を測ります。
まずは厳しいだろうと思われる、ピクニック用の普通のクーラーから見ていきましょう。
氷がない!水もぬるく、冷たさもほとんど感じない!
12時間で検証すべきだったのかもしれません……。
続いてタフクーラーバッグ。ウレタン20mmですから、その実力を発揮していれば氷がまだ残っている可能性もあるのでは……?
ない!残ってない、やばい!
24時間が長いのと、30℃超えの室内という環境が過酷すぎましたね。
しかし、ミニクーラープラスは氷が少し残っていました!
コメリのクーラーバッグの水をザルに開けると氷はないものの、氷水のように冷たい。
温度は7℃くらいなので、これは少なくとも今日の朝くらいまでは氷が残っていたということだと思います。
ミニサイズのクーラーではありますが、しっかりした量の氷や保冷剤を入れておけば暑い日に使っても次の日の朝までは中を冷やしておくことができるクーラーだと思います。
もう少し涼しくなって春とか秋、日中でも10℃台くらいの季節になったら、次の日の昼でも氷が残っている可能性はあると思います。
どちらにしても高性能なクーラーだということは言えると思います!
ミニクーラープラスの中には氷がわずかに残っているので、一応確認しておきましょう。
重さを測ってみると101g。
1.1kgの氷で大体100gぐらい残ったということなので、1/10 以下ですよね。
それでも氷が残っていたので水温は3℃くらいでした。
ちなみにピクニック用クーラーの中の水の温度は、23.4℃でした。
結果を考察
今回はかなり暑い部屋で1.1kgの氷を入れて、周りの環境はできるだけ近い条件になるようにして24時間過ぎた後の状態を見てみました。
まず普通のソフトクーラーは、本来日帰りのピクニックなどの用途向けなので、泊まりのキャンプには向かないというのが分かりました。
ミニクーラープラスは健闘してくれたのが嬉しかったです。さまざまな声をできるだけ詰め込んで作ったものなので、改めて保冷力が出て良かったなと思います。
結果を考察すると、極力冷気を漏れにくいようにしたということ、アルミシートも熱の反射や空気の層も増えるので、その辺の効果がウレタン18mmであっても20mm相当の効果になったのではないかと思います。
さらに中敷きを入れるだけで下の断熱剤の厚みが増して、縫い目による隙間も塞げますのでその辺も影響したのかな。
ただ、やはりお値段を考えると2,000円と3,500円とかなりの開きがあります。
その上で考えると、タフクーラーバッグは日中30℃超え夜も28℃の室内で朝まで氷が残っていたと考えられるので、やはり高保冷タイプのミニクーラーだと言えると思います。
結果を見て、他の点でも考察すると、ファスナーの違い、折りたたみ用の縫い目が入っているので均一に20mmの厚みではない部分があった可能性がある点、中敷きの有無の影響が大きいのかなと思いました。
底に5mm〜10mm厚のポリエチレンシート等を切って敷くだけでも、さらに保冷力が上がるんじゃないかな。
これでも十分泊まりのキャンプで活躍できるミニクーラーじゃないかと思います。
そして何より、税込みで1,980円というコスパがすごい!ちゃんと使える能力があって安いから間違いありません。
結論は、保冷力が高いちびサイズのクーラーの中で今1番安く買えるのは、コメリのクーラーということでした。
ホームセンターのキャンプ用品は今年も独自進化中
2024年もホームセンターのキャンプ用品独自の進化を続けており、高保冷タイプのクーラーもミニサイズを攻めてくるとは思わなかったですね。
それぞれのお店がしのぎを削って、これから先もどんどん面白いものを生み出してくれたらいいなと思いました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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▼前編では、コーナンとカインズのギアをレビューしています!