マストで持っていきたい!車中泊に持って行くべきアイテムを紹介
ここからは、半月以上車中泊をすることもある筆者が「車中泊に持って行くべき」と思うギアをご紹介します。
その① 外からの視線を遮る「ウインドウシェード」
「車中泊ではテントやタープ等の幕が必要なくなる」とは言っても、車中泊をする上で、新たに必要になる物もあります。
それは、テントやタープでは気にならなかった、外からの視線。
スモークガラスであれば、日中は車内が見えませんが、暗くなって電気を点けると車内でくつろいでいる姿や着替えが外から丸見えになってしまいます。
それを防ぐために、窓を覆う『ウインドウシェード』(窓の内張り)が必要になります。
上の写真は、ヴォクシーの窓の形を新聞紙でかたどりして安いキャンプ用マットを切って作った、自作のウインドウシェードです。
13年前にはこの様な商品もまだ販売されておらず、自分で作るしかなかったのです。
このウインドウシェードの外側は銀色になっていて、暑い日ざしや輻射熱を遮断し、日中は涼しく、冬は冷気を車内に入れずに暖かさをキープする効果もありました。
トイファクトリーのROBOは、ベースがハイエースのスーパーロングのハイルーフなので、カーテンや二重のアクリルウインドウ以外は市販のウインドウシェードを使っています。
その② 風通しをよくするためのギア
冬場の車中泊では風を通さないためテントよりも暖かく過ごせますが、夏場は熱が篭りやすいのが弱点です。
トイファクトリーのROBOの場合、リアハッチのアクリルの二重窓に網戸が内臓されていて、そこを少し開けてシーリングファンを吐き出しにすることで風が通り涼しく過ごせるのですが、普通の車ではそういうわけにはいきませんね。
そこで、『ウインドーバグネット』と言うものを使って車内の換気をするのがおすすめです。
これはハイエース専用に作られたウインドーバグネット。窓枠にはめられ、付けっぱなしにしていても大丈夫です。
両サイドの窓を開けると風が抜けてくれるので、より効率良く車内を換気することができます。
こちらはヴォクシーで使っていたウインドーバグネットですが、汎用品で、すっぽりと被せるタイプです。
また、「ボーンバー」と言う、リアゲートを少しだけ開けて鍵を閉めることができるアイテムもあります。
全開にしてしまうと防犯上危ないですし、寝返りで下に落ちてしまうことも考えられますが、「ボーンバー」を使えば数センチだけ開けて風を車内に取り入れることができるのです。
このボーンバーと併用したいのが、防虫ネットです。
ボーンバーを利用し少しだけリアハッチを開けるとその隙間から風が入って来るのですが、それと一緒に虫も入ってきてしまいます。
それを防ぐのが、リアハッチ全体を覆う形の防虫ネット。セット使いするのがおすすめですよ。
また、それでも暑い場合は充電式の扇風機をおすすめします。
我が家で使っているのはマキタ(Makita)の電動ファンです。
筆者はホームセンターで購入したのですが、価格は5,000円〜7,000円程で、パワフルで静か、首ふりタイマー付きでバッテリーも強で約9時間程と長持ちなので愛用中。このサイズとしては無敵です。
手軽に持ち運べるコンパクトサイズ!
可動式フック付
切りタイマー機能付。1・2・4時間の設定が可能
風向角度調整可能(手動)
風量調整3段階
直流18V/14.4V共用、スライド式Li-ionバッテリ仕様、バッテリ・充電器別売、ACアダプタ付。AC100V使用可能。
最大風速180m/分、最大風量4.6m3/分
1充電あたりの連続使用時間(目安):約14時間20分/約21時間10分[弱・BL1460B/BL1860B使用時]
質量:1.3kg
マキタのバッテリーと充電器をお持ちでない方は別途購入する必要があり、そうすると高く付いてしまいますが、個人的には扇風機はできるだけ良いものを購入するのがおすすめです。
と言うのも、僕は昔このような簡易的な扇風機を使っていたのですが、風量も少なく音もうるさく、寝られたものではありませんでした。
夏の車中泊では必ず必要になるアイテムなので、よく検討してみてください。
その③ 車内の照明
車中泊だからと言って、車内に入ったらすぐに就寝、と言うわけではありませんよね。着替えたり、本を読んだり、お酒を楽しんだり……。
暗い車内では照明が必要ですが、車に付いているルームランプを使用するのはやめましょう。
ルームランプはエンジンを始動するバッテリーから電力を取っているものが多く、長時間点灯させていると、翌日バッテリーが弱ってエンジンがかからなくなることがあります。
もちろん、「LEDだから」「省電力だから」「ハイブリッドだから」「輸入車でサブバッテリーからの供給だから」等と理解されている方なら問題はないのですが、、、、
キャンピングカーにはディープサイクルのサブバッテリーが付いていて、そこから電気を供給しているので車のバッテリーには問題ありません。
また、僕が乗っていたヴォクシーにもディープサイクルバッテリーと走行充電を組んでおり、ルームランプとは別にLED照明を付けていたのでキャンプの時はそれを点けていました。
普通車の場合はそこまでする必要はないので、キャンプ用のLEDランプやバーランプを車内で使う様にすると良いでしょう。特に、発熱が少なく省電力なLEDを選ぶことをおすすめします。
冬場なら、あえて白熱球の昔ながらの懐中電灯を使うのもアリだと思います。
白熱球はLEDよりは電力を消費しますが、フィラメントを熱して光を作り出しますので、ほのかに暖かく、寒い冬には安全に若干の暖をとることもできます。
これで車中泊が快適に!便利な消耗品や収納アイデア
前述のグッズ以外にも、持っていくと車中泊がより快適になるアイテムにはさまざまなものがあります。そこで、あると便利なグッズや収納アイデアなど、車中泊をより快適にするためのヒントをご紹介します。
あると便利なおすすめグッズ
車中泊スポットによっては「洗い物ができない」「ゴミを捨てられない」といった場所も少なくありません。そんなときに、以下のような消耗品があると車中泊が快適になります。
- クッキングシート
- 使い捨てタオル
- アルコールスプレー
- ビニール袋
- ペットシーツ
フライパンや鍋などに敷いて調理ができるクッキングシートは、洗い物を減らすのにとても便利です。使い捨てタオルは、車内の清掃や簡単な洗車に役立ちます。
アルコールスプレーは手指の消毒はもちろん、食器やテーブルなどの消毒に有効。ビニール袋はゴミや洗濯物、食品を入れるなど使う場面が多いため、車中泊のマストアイテムです。
また、吸水力抜群のペットシーツは、車中泊の排水問題を解決してくれます。ラーメンや鍋の残ったスープのほか、食器を少しすすぎたいときや歯磨きの際にも重宝しますよ。
▼車中泊におすすめの消耗品についてはこちらの記事もチェック!
車中泊におすすめの便利な消耗品グッズ厳選5選!持っていれば車旅が超快適に◎
車内が快適になる収納アイデア
車中泊キャンプを快適に楽しむには、車内の収納を充実させることもポイントのひとつ。
収納スペースが増えたり、グッズを整理整頓できるようになったりすると「車中泊スペースが広くなる」「使いたいときに使いたいものを取り出せる」などのメリットがあります。
車中泊の収納アイデアとしては、以下のようなものが挙げられます。
- ネット式天井収納
- ハンギングバー
- 有孔ボード
- マグネットフック
- ボックス・コンテナ
ネット式天井収納は収納力が高く、シェードなどの軽い荷物を乗せるのに最適。ハンギングバーは活用範囲が広く、キャンプギアはもちろん、ふたつ組み合わせて釣り竿などの長尺物を乗せるのにもピッタリです。
有孔ボードは壁面を有効活用できるだけでなく、車内のインテリアとしても人気のグッズ。壁にマグネットを付けられる車であれば、マグネットフックも活躍しますよ。
キャンプの収納の定番とも言えるボックスやコンテナは、車中泊にもおすすめです。大きなサイズのものであれば、テーブルとしても活用できます!
▼車中泊の収納アイデアについて詳しく知りたい人はこちら!
【車中泊の収納アイデア5選】狭い車内で荷物の置き場を確保する方法を解説
車中泊グッズはどこで買える?キャンプ用品店以外でも取り扱いアリ!
シェードや照明などの車中泊グッズは、主に以下のような場所で購入できます。
- キャンプ用品店
- オンラインショップ
- ホームセンター
- カー用品店
- 100円ショップ
キャンプ用品店は、焚き火台やタープなど、キャンプ用品もあわせて手に入るのが魅力。キャンプをしている人は、まずはキャンプ用品店に行ってみて、車中泊のイメージをふくらませるのもいいでしょう。
オンラインショップは、シェードや網戸など、車種専用品を見つけやすいほか、手軽にアイテムをチェックできるのがメリットです。
また、近年キャンプ用品の充実度が上がっているホームセンターは、コスパを優先したい方におすすめ。カー用品店は、車中泊に限らず、カーライフ全体を充実させたい人はチェックしておきましょう!
最近は100円ショップも侮れない存在で、車中泊専用品はありませんが、アイデア次第では車中泊を快適にするアイテムが手に入りますよ。
▼車中泊グッズを買える場所を詳しく知りたい人はこちら!
車中泊グッズはどこで買うの?おすすめの場所や快適に過ごすために必要なものを解説
オートキャンプ場×車中泊、試してみませんか?
キャンプ場でテントやタープを張ることからの開放。サイドオーニングと併用することで幕を使わなくて済む手軽さ。後片付けやメンテナンスの大変さからの解放など、車中泊には様々なメリットがあります。
もちろん、テントやタープを張って楽しむのもキャンプの大きな醍醐味ですが、天気や季節、その時の気分やアクティビティなどの目的に応じて使い分けるのも楽しいと思います。
キャンプスタイルの選択肢のひとつとして、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
追記
最後に、時々僕のハピキャンの記事に登場しているボーダーコリーの「メープル」。15歳まで後11日でしたが、永遠の眠りに付きました。
出来るだけ沢山の景色を、出来るだけ沢山の経験を、出来るだけ沢山の感動を一緒に共有したくて、一緒に沢山沢山生きたくて
サラリーマンを辞め、キャンピングカーを手に入れて沖縄から北海道まで日本中を旅して来ました。
僕の知らない世界を沢山見せてくれて、幸せな時間を沢山くれてありがとう。