【教えてTOYOTOMI先生-使用編-】キャンプで暖かく安全に石油ストーブを使用するには?
ここまでは石油ストーブを使用する前、いわば準備段階のことを聞いてきました。
では、キャンプで使用するときはどのようなことに注意したらいいのでしょうか?
実際に石油ストーブを屋外に持ち出し、いろいろと聞いてみました!
【疑問①】テント内で石油ストーブを使用してもいいの?
やはり、みなさんが気になるのは「テント内で石油ストーブを使ってもいいの?」という点なのではないでしょうか?
トヨトミとしては注意事項を守ってもらえれば、テント内で石油ストーブを使用することは可能と考えています。
手放しで大丈夫というわけにはいかないものの、いくつかの注意事項を守れば大丈夫とのこと!
トヨトミさんとしては安全に使用できるよう試験も行ったうえで、啓蒙活動にも力を入れているみたいです。
では、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
篠原さんに確認したところ、主に以下のことに注意してほしいとのことでした。
【テント内で石油ストーブを使用する際の注意点】
・ストーブから半径1m以内の場所に、燃えやすい物やガス缶などを置かないこと。
・テントのフロアシートは外すこと。
・通気口やベンチレーションは開けること。
・水平がとれた場所に置くこと。
・燃焼機器(ストーブ、こんろ、バーナー、ランタンなど)の使用は1台だけにすること。
最低限、これだけのことは守ってくださいね!
項目が多いと感じるかもしれませんが、どれも難しい事ではありません。
そしてもうひとつ大切なことを教えてくれました。
あとは、風が当たらない場所に設置することも大切です。
石油ストーブに風が直接当たってしまうと、不完全燃焼をおこしススがでたり、故障の原因になる可能性があります。
急に風が吹いた時に対応できないタープの下などでは使用できません。
石油ストーブを使用する際には必要以上に換気をしないといけないと思っていたので、この事実は意外でした。
ただ、大前提としてキャンプで使用するテントが石油ストーブを使用しても大丈夫かどうかは確認しておくことを忘れてはいけません。
なにか事故が起きてからでは遅いですからね。石油ストーブの使い方や使用するテントについて確認のうえ冬キャンプを楽しんでください!
石油ストーブは燃焼機器のため、安全に配慮して使用しないと事故の危険性もあります。
冬キャンプで石油ストーブを使用する際には、篠原さんから教えてもらったことをしっかりと守り、あくまでも自己責任・自己判断のもと活用しましょうね!
【まとめ】
Q.テント内で石油ストーブを使用しても大丈夫?
A.いくつかの注意点を踏まえれば可能。注意点は以下の通り。
・ストーブから半径1m以内の場所に、燃えやすい物やガス缶などを置かないこと。
・テントのフロアシートは外すこと。
・通気口やベンチレーションは開けること。
・水平がとれた場所に置くこと。
・燃焼機器(ストーブ、こんろ、バーナー、ランタンなど)の使用は1台だけにすること。
・風が当たらない場所に置くこと。
・使用するテントが石油ストーブを使用しても大丈夫か確認しておくこと。
【疑問②】一酸化炭素チェッカーは使用するべき?置くならどこがいい?
石油ストーブは屋外よりも屋内で使用した方が良いことはわかりました。
ですが、使用する上で気になるのは一酸化炭素ついてです。
一酸化炭素チェッカーはやはり使用した方がいいのでしょうか?
一酸化炭素チェッカーは製品ごとに精度にばらつきがあるので、過信はしないでもらいたいです。
まずは何より、石油ストーブを使用する際はさっき説明したことを守ってくださいね。
一酸化炭素チェッカーを使用するにしても、まずは【疑問①】で教えてもらったことをしっかりと守ることが大事だそうです。
石油ストーブをちゃんと使用すれば人体に影響を及ぼすような一酸化炭素は発生しません。
燃焼不良を起こさない限り、発生するのは基本的に水と二酸化炭素だけなんですよ。(*灯油の中に微量の不純物も混じっているので水と二酸化炭素以外も発生します。)
【まとめ】
Q.一酸化炭素チェッカーって使用した方がいいの?
A.機器によって精度が違うので、過信は禁物。
ちゃんと燃焼すれば人体に影響を及ぼすような一酸化炭素は発生しないので、まずは石油ストーブを使う際の注意事項を守ってもらうことが大切。
【疑問③】ストーブファンは使用しても大丈夫?
暖かい空気をテント内に循環させるために使われる「ストーブファン」
石油ストーブとセットで使用している方をよく見かけますが、これに関して篠原さんの見解はどうなのでしょうか?
トヨトミの石油ストーブの天板の温度は300度を超える温度になるので、ストーブファンが故障してしまう可能性があります。
もちろんストーブファンによってスペックや構造は異なりますが、故障やそれに伴い石油ストーブに不具合が出てしまう可能性もあるため、あまりおすすめはできないとのことです。
テント内の空気を循環させたいときは、石油ストーブに直接風が当たらないようにサーキュレーターなどを使用するのが良さそうですね。
【まとめ】
Q.ストーブファンは使用してもいいの?
A.天板の温度は300度を超えるため使用しない方が良い。
【疑問④】石油ストーブの天板に大型の鍋を置いても大丈夫?
石油ストーブは暖房器具としてはもちろんのこと、天板を利用して調理も可能です。
おでんやシチューなど煮込み料理をする際にとても便利なんですよねー。
ですが、ここで気になる点がひとつ。天板の上に大型の鍋を置いても大丈夫なのでしょうか?
天板の上には、天板より大きい鍋を置かないでくださいね。
内部に熱がこもったり炎が横に伸びたりして、異常燃焼のおそれがあります。
石油ストーブで調理をする際に、天板より大きい鍋を使用していた方も結構いるのではないでしょうか?
正直、筆者もやってしまっていたことがあります...。
みなさんも天板の上で調理をする際は、鍋のサイズに気をつけましょうね!
【まとめ】
Q.天板の上に大きな鍋を置いてもいいの?
A.天板からはみ出すような大きさのものは置いてはいけない。
石油ストーブを正しく使用して、安全に暖かく冬キャンプを楽しもう!
冬キャンプで使用している方も多い石油ストーブについて、いろいろと質問をさせてもらいました。
株式会社トヨトミの篠原さんに教えてもらったように、注意事項を守ればテント内での使用は可能です。
ただ、裏を返せば注意事項を守らずに使用するのはNGということ。
安全で暖かい冬キャンプを過ごすためにも、使用前にはしっかりと注意事項を確認しておきましょうね!
また、トヨトミさんのwebページではテント内で石油ストーブを使用する際のガイドラインや動画も公開されています。
とても参考になるので、冬キャンプで石油ストーブを使用する方はぜひご確認を!
講習を開催してくださった株式会社トヨトミのみなさん、ありがとうございました!
トヨトミプロデュースイベント「ふゆキャンプのすすめ」が開催されました!
1月14日(土)〜15日(日)に青川峡キャンピングパークにて「ふゆキャンプのすすめ」が開催されましたよ!
このイベントでは、実際に石油ストーブを体験したり、使い方のレクチャーがあったりなど、冬キャンプに役立つことを学ぶことができました。
「石油ストーブを使ってみたいけど、よくわからない」といった方々の背中を押すようなイベントであったのではないでしょうか!?
ほかにもたくさんのブースもあり、子どもから大人まで多くの方が楽しんでくれていました♪
冬キャンプってハードルが高いように感じるかもしれませんが、ちゃんと知識を持って臨めば、夏キャンプには無い面白さもたくさんあるんですよね〜。
ちなみに筆者は冬キャンプ派です(笑)
みなさん、冬キャンプで石油ストーブを使用する際には注意事項を守って、楽しく安全に過ごしましょうね!