こんにちは。最近は肉襦袢が厚みを増し、冬キャンプでも結構薄着で過ごしちゃっているくにぱぐです。今回は古くから愛されているカイロ「ハクキンカイロ」をキャンプで使ってみます。ベンジン(液体燃料)で発熱するオイル式カイロで、よく使われる使い捨てカイロよりも10倍以上も暖かく、エコで何度も使えるという、かなり便利なアイテムなんですよ!

ハクキンカイロをキャンプで使うメリット

画像9: 筆者撮影

筆者撮影

使い捨てカイロを愛用しているキャンパーは多いと思いますが、あえてハクキンカイロを使うメリットは、かなりあります。

そうした点をまとめてみました。

【メリットその1】なんといっても発熱量&保温時間の優位性

画像だとややわかりにくいのですが、温度の上がってきたハクキンカイロは内部でプラチナ触媒の一部がうっすら赤くなるほど発熱してします。

むきだしの金属ボディのままでは素手で触れないほどの高温ですが、キャンプでは氷点下まで気温が冷えることも少なくはなく、そうした際、使い捨てカイロよりも頼れる存在だと言えるでしょう。

【メリットその2】発火してしまえば安全性も高く、湯たんぽ的な使い方も!

画像: 【メリットその2】発火してしまえば安全性も高く、湯たんぽ的な使い方も!

構造的に、正しく使えば安全性の高いことがハクキンカイロの魅力です。高温になることも相まって、キャンプでの就寝時にも頼もしい存在です。

足元や首の近くなど、シュラフの冷えそうな箇所にハクキンカイロを忍ばせておきましょう。

湯たんぽは一々湯を沸かすという手間がありますが、既にポケットの中で熱々になっているハクキンカイロはそのまま湯たんぽ替わりになります。

湯たんぽと違って温度が下がりにくいので、就寝時冷え切ったつま先などに当てても、朝までホカホカです。

【メリットその3】繰り返し使えるからコスパも悪くはない!

金属製で3,000~4,000円ほどするハクキンカイロは、使い捨てカイロに比較すると高額ではあるのですが、繰り返し使えるぶん、長い目でみればそこまで大きな差はないとも言えます。

しかも、使い捨てカイロの大部分が12時間ほどの保温時間しかないのですが、ハクキンカイロはミニですら18時間使えるわけで、この点利便性が高いと言えます。

ベンジンは消耗品(500mlで20回程度使用可能)ですし、本体もどれだけ使い込むかによってもこの辺は差が出てくるので一概には言いにくいのですが、10年単位で使っていくことも可能なハクキンカイロは、決して無駄になるものではないと言えます。

ただし、長く使うためには火口周りの煤汚れをこまめに拭き取り、酷い場合は火口だけ交換をするといったメンテナンスも必要になってくることを覚えておきましょう。

【メリットその4】なんと言ってもカッコイイ! オシャレ感を出せるカイロはハクキンカイロ!

ハクキンカイロのデザインは発売された大正年間から大きく変わってはいないのですが、メタリックに輝くジッポライターのような形状のボディと、そこに細かく刻まれたスリットが、今見てもなかなかかっこいい印象です。

使い捨てカイロの場合、下着に貼り付けたり、それが衣服の隙間から覗いてしまったりと、少しオシャレとはほど遠い感じがあるのですが、ハクキンカイロならその点少し差がつけられますね。

ベンジンを注ぎ、火口を炙る。そんな準備もカッコよく決めてみたいところです。

ハクキンカイロをキャンプで使う上での注意点

画像10: 筆者撮影

筆者撮影

ハクキンカイロをキャンプで使うにあたり、安全面や使いやすさの点で、注意した方がよさそうな内容をまとめてみます。

【注意点その1】燃料のベンジンは可燃性。運搬時などにも気を付けて

ハクキンカイロ自体は比較的安全性の高い暖房器具ではあるのですが、燃料になるベンジンは可燃性であり、取り扱いには注意が必要です。

焚火やストーブなど、火を取り扱うことの多いキャンプでは、ベンジンは使うだけではなく、置き場所なども注意をしましょう。

火の近くに置いておいたら発火した…などという事故の危険性もあります。また、液体であるベンジンは、容器のフタをしっかりしめて運搬すること。こぼしてしまうと事故も怖いのですが、ニオイや染みなどの原因となります。

【注意点その2】ハクキンカイロの手入れは普段からしっかりとしておく

使い捨てではないカイロであるハクキンカイロは、メンテナンスがある程度必要です。特に火口部分は煤汚れが溜まっていき、溜まることで発熱がしにくくなります。

結果的に温まり方が悪くなりますので、煤汚れはこまめにぬぐっておきましょう。

ベンジンを注ぐ際に必ず火口を拭きあげるという習慣をみにつけると良いかと思います。

ただ、火口は長く使っていると、拭き上げだけでは追いつかないような劣化が生じます。メーカー側はシーズン初めに火口の交換を推奨していますが、キャンプでしか使わないという場合、温度の上がり方が悪いと感じたら火口を交換するようにしましょう。

また、ベンジンは指定のものを使う用にしましょう。指定品は純度が高く、火口の劣化を防いでくれます。

画像4: 【ハクキンカイロ】使い捨てカイロに勝る暖かさとエコで何度でも使える!キャンプ活用術と注意点を解説
ハクキンカイロ指定 エビスベンジン 500ml
ハクキンカイロ指定のカイロベンジンです。
ハクキンベンジン(通称オッサンベンジン)が廃盤になり、ハクキンから依頼を受けてハクキンカイロ用に調整したハクキンカイロ用のカイロ用ベンジンです。
ハクキンカイロに適した組成で、火付きがよく、火口をいためないカイロ用のベンジンです。 
ハクキンカイロ以外のカイロにも使えますが、ハクキンカイロで最も効果を発揮できる組成となっています。
内容量:500ml ポリ製ボトル入り 中栓付き
¥1,130 (¥2 / ml)
2022-01-23 12:21

【注意点その3】ベンジンの刺激臭には要注意 苦手な人が周囲にいるかも?

ハクキンカイロはベンジンを使用しますが、このベンジンが石油由来であるため、独特の刺激臭を持っています。

火口の周りをきれいに拭っておくとニオイはかなり押さえられますが、こうした刺激臭を苦手とする人も少なからずいます。

普段は大丈夫でも、体調によってはニオイで頭痛が起きるとか、そういうこともありますので、ニオイがキツイと感じたら使用をいったん見合わせる、初めて使う人にはニオイが辛くないないかを確認する、など、少し気を配ってみるとよいでしょう。

【注意点その4】基本的に消火は放置しかない 放置する場所には気を付けて!

ハクキンカイロは化学反応で発熱しているだけに、消火を能動的に行うことは難しいカイロです。

一応、酸素の供給を絶てばよいので、火消し壺やジップロックに入れておけば消火はできます。ただ、煤汚れが酷くなるため、これらはあまりよい方法ではありません。

もちろん水をかけたりするのは論外です。濡らしたハクキンカイロは、完全に乾燥させないと再度の使用もできません。

従って一回使いだしたら、基本的には自然消火を待つしかありません

キャンプでは可燃物が多くなりますので、誤って火災などの原因にならないよう、自然消火させる場合、放置場所には気を付けましょう。

ハクキンカイロは買い足したりプレゼントにも最適!  冬キャンプをより楽しくするアイテム

画像11: 筆者撮影

筆者撮影

ハクキンカイロは1つ使ってみると、その暖かさに誰もが感動すると思います。

ですので、いくつあっても困りません(私は1つ購入した後、すぐにもう1つ購入した感じです)。

長く使えますから、毎年少しずつ買い足したり、家族や友人にプレゼントしたりするにも最適なアイテムだと言えます。

これがあれば冬キャンプの暖もだいぶ取りやすくなりますし、ご家族が冬キャンプに目覚めるきっかけになったりすることもあるかもしれませんね。

使い捨て・充電式カイロについてはこちらの記事をチェック

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