キャンプの前日。何を用意したら良いのか、何を考えたら良いのかと悩んでしまう方は多いかもしれません。特に初心者キャンパーは、しっかりと前準備したつもりが、当日、「アレを忘れた」「コレを忘れた」とパニックになってしまうことも。今回は、キャンプ歴40年のアウトドアライターである筆者が、キャンプ前日にする準備すべきことについてお話したいと思います!

キャンプ初心者が前日にすべき準備〜料理編〜

キャンプでの一大イベントは食事です。一番の楽しみでもありますが、これを失敗するとすごく残念なキャンプになってしまうことも。

キャンプでは家と違って大きな冷蔵庫も電子レンジもありません。ガスコンロは火力も違いますし、すぐ横に流し台があるわけでもありません。キャンプ前日にしっかりと準備をしておけば、ストレスなくキャンプ飯を楽しめますよ。

炭火や焚き火を使って調理をするなんて、キャンプならではでワクワクしますね~。

1.家との調理方法の違いを味方にした献立を用意するべし

献立や材料ももちろん大事ですが、キャンプ飯を作る上で一番大事なのは、いかに家との調理方法の違いを味方にできるかどうかです。

炭火の上で、スキレットできれいな出汁巻き玉子を作ろうなんて考えても、おそらく失敗するでしょう。

同じ鶏肉を焼くとしても、炭火にするのかツーバーナーを使うのか、スキレットかダッチオーブンか、網かフライパンか、など、たくさんの選択肢の中から最適なものを選びましょう。

2.前日までに下準備(仕込み)をしておくべし

特にキャンプ初心者の皆さんには、微妙な火加減が必要な調理は潔く諦めて、煮る・蒸すなど、目を離しても多少は許容される料理をチョイスするのがおすすめ。失敗しにくいので先に調理をし始め、焼き物からは目を離さずできあがったら先に出すようにしましょう。

メニューは事前に下準備(仕込み)をしておいて、当日は煮る・蒸す・焼くだけにしておきます。

画像9: 筆者撮影

筆者撮影

僕が最近はまっているのは、「炭火もも焼き器」を使い炭火で焼いたヒネ鶏の炭火焼です。

画像2: 【キャンプの基本シリーズ5】積載・仕込み・シミュレーション! キャンプ初心者のための前日準備のすすめ
ロゴス(LOGOS) 炭火もも焼き器 81062150
総重量:(約)610gサイズ:(約)42×16×6.5cm内寸:(約)19×15×5.5cm持ち手長さ:(約)20.5cm収納サイズ:(約)26×16×7.5cm
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本格炭火モモ焼きを手軽に楽しめます
ポップコーンや銀杏、コーヒー豆なども楽しめます
折り畳み式ハンドルで収納もコンパクトに
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2021-07-31 0:40

「ヒネ鶏」とは、卵を産み尽くしたメス鶏のことで、「親鶏」や「廃鶏」とも言います。

たっぷり塩コショウを振って炭火で焼くだけで最高のつまみに。肉は固めでコリコリとしていて、噛めば噛むほど味が出てきてビールが進みます。

これを家ですると、脂が周囲に飛び散って後の掃除が大変なので家では味わえない一品です。

仕込みは、事前に小さめに切って冷凍しておくだけ。キャンプ当日には保冷剤の役目もしてくれますし、キャンプ場で包丁を使う必要もなくなります

3.切らない洗わない キャンプ飯は一工程で済ませるべし

僕のキャンプ飯はほとんど一工程で済ませ、洗い物はできるだけ少なくなるようにしています。

例えばパスタの場合、パスタを茹でてソースを作り絡めるという二工程調理となり、コンロを二口占領してしまいますよね。茹で汁の処理も炊事場まで行かないとできませんし、洗い物も増えてしまいます。

画像10: 筆者撮影

筆者撮影

もちろんキャンプ場でこだわりの料理に挑戦したい方は構いませんが、スムーズにキャンプがしたい初心者の方は、ぜひ一工程でできるシンプルな料理に挑戦してみてください。

また、洗い物を減らす工夫もしてみましょう。例えばスキレットやホットプレートを使った料理なら、そのまま食器としても使えます。洗い物もそれだけ減らすことができるのでおすすめです。

画像11: 筆者撮影

筆者撮影

スペアリブはキャンプ飯の定番ですが、この様にジャガイモもたまねぎも皮のまま一緒に蒸し焼きすることで、水分が中に閉じ込められてびっくりする程甘くホクホクで美味しくなります。

キャンプ場で野菜の皮を剥いたり切ったりする手間や時間を大幅にカットできるので、こういった料理もおすすめ。

画像12: 筆者撮影

筆者撮影

もちろんスペアリブも、前日、家で漬け込んでジップロックに入れておきます。キャンプ場ではそのままダッチオーブンに入れるだけですので、凄く簡単で美味しいバエ料理の筆頭です。

まな板や包丁を使うこともなく洗い物も減り、生ごみも最小に抑えられます。

画像13: 筆者撮影

筆者撮影

写真はキャンプで時々作るベイクドチーズケーキ。

型に粉々にしたビスケットとバターを混ぜたものを敷きつめて、クリームチーズと砂糖、薄力粉、玉子、生クリーム、レモン汁を混ぜたものを流し入れ焼き上げるのですが……。

これを一からキャンプ場で作ろうと思ったら、非常に大変です。

「キャンプ飯は一工程で洗い物は極力少なく」が信条なので、すべて前日の内に準備しておきます。

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筆者撮影

この様にタネを事前に家で混ぜておき、ジップロックに入れておきます。

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筆者撮影

ビスケットを砕くのは面倒なので、市販の台を用意して、キャンプ場ではジップロックの角を切ってタネを搾り出していきます。

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筆者撮影

ジップロックが絞り袋の役割を担ってくれるので綺麗に搾り出すことができますし、このまま捨てられるので洗い物はなし!

冷やせばレアチーズケーキに、型に入れて焼き上げて冷やせば美味しいベイクドチーズケーキの出来上がりです。

キャンプ初心者こそ前日の準備は抜かりなく! ハプニングも楽しめる野遊び人を目指そう

初心者キャンパーは、前日の準備を抜かりなく行うことで、安全で快適なキャンプを楽しむことができます。それが板についてきたら、脱・初心者キャンパーも近いかも?

そして「テント忘れた!」「寝袋忘れた!」なんてハプニングまで楽しめるようになったら、あなたは本当の野遊び人。「テントがなければ車中泊すれば良いわ〜」「タープを低く張ってテントの代わりにすれば良いわ〜」そんな風に臨機応変に対応できるだけのスキルが身に付けば、野遊びがもっと楽しくなりますよ。

▼キャンプ歴40年のアウトドアライターによる「キャンプの基本シリーズ」をもっと読みたい方はこちらから▼

【キャンプの基本シリーズ1】キャンプの醍醐味
【キャンプの基本シリーズ2】タープの選び方と使い方
【キャンプの基本シリーズ3】タープの張り方とコツ
【キャンプの基本シリーズ4】アウトドアの寝具知識
【キャンプの基本シリーズ5】初心者のための前日準備のすすめ
【キャンプの基本シリーズ6】ランタンの種類と使い方

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