Patagonia(パタゴニア)は地球を救うために事業を行う企業
まず最初に、Patagonia(パタゴニア)社の大変ユニークな事業ミッションについてお話を伺いました。
▼お話を聞いた方
太宰初夏さん
アウトドアメーカー直営店、神田の登山用品店での営業経験後、2017年にパタゴニア日本支社へ入社。
現在はコミュニケーション&PR担当として、パタゴニアの取り組みや製品に関しメディアの方々のご案内を行う。
テント泊の山歩き、トレイルランニング、バックカントリースキーなど季節を問わず自然の中で遊んでいます。
PR太宰さん:パタゴニアは「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む。」というミッションを実践しており、2025 年までにサプライチェーンを含む事業全体にわたってカーボン・ニュートラル(※1)になることを目標にしています。
(※1)カーボン・ニュートラルとは
市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の社会の構成員が、自らの責任と定めることが一般に合理的と認められる範囲の温室効果ガス排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部を埋め合わせた状態をいう。(カーボン・オフセット フォーラムより)
私達の価値観には、
- 「最高の製品を作る」
- 「不必要な悪影響を最小限に抑える」
- 「ビジネスを手段に自然を保護する」
- 「従来のやり方にとらわれない」
があり、製品づくりや 1996 年のオーガニックコットンへの切替え、リサイクル素材やフェアトレード・サーティファイド縫製の採用、現在進めているリジェネラティブ・オーガニックやソーラーシェアリング(※2)の取り組み等、ミッションにもとづくアクションを続けています。
(※2) *リジェネラティブ・オーガニックとは
写真:©︎ Patagonia, Inc.
www.patagonia.jp
(※2) *坪口農事未来研究所 ソーラーシェアリングとは
多くの取り組みがありますが、「パタゴニア プロビジョンズ」はアウトドアギア・ウェアを製造する企業のパタゴニアの事業の中でも大きな存在です。
オーガニックまたは責任ある方法で調達された食品コレクションである「パタゴニア プロビジョンズ」は、食の分野において、環境を再生する農業や漁業をサポートすることで、故郷である地球を救うために展開している食品部門です。
より多くの二酸化炭素を土に閉じ込める多年生穀物「カーンザ」を原料にした環境革新的なビールや、オーガニックのスープ、グレインズ、フルーツバー、天然のスモークサーモンを使用した製品、ヨーロッパのオーガニック認証のとれたムール貝、個体数の少ない魚種に害を与えないよう に捕獲されたサバなどを使った製品、リジェネラティブ・オーガニック認証取得のドライ・マンゴー、オーガニック・スパイス製品などを展開しています。
どちらも常温保存が可能で、フルーツバーやシーフードは開けてすぐ食べられ、スープやグレインズは熱湯さえあれば調理できるので、キャンプなどのアウトドア・シーンでも大活躍しそうなアイテムですね。
パタゴニア本社では2012 年、パタゴニア日本支社は2016年から販売をしています。
▼パタゴニア プロビジョンズ
写真:Bernd Zeugswetter© Patagonia, Inc.