秋冬キャンプ以外でも暖房器具は必要!? 1年を通して意外と多くの時期で必要&あったら快適!
「秋冬キャンプ以外に暖房って必要なの?」と思う方もいるかもしれません。結論から言うと、「不要な場合ももちろんあります」。しかし「季節やエリアは限定的」ということになります。
確かに7、8月あたりは全国的に不要なケースが多いです。一方、その前後の5、6月や9、10月にもなると既に必要なこともあります。
その時期は、関東や西日本の温暖な地域かつ、標高も高くないエリアであれば、防寒着程度で過ごせることもあります。しかし、北陸・東北・北海道などの寒い地方、さらに温暖な地域でも標高が高いキャンプ場では暖房が必要になってきます。
もちろん、その他の時期では全国的に暖房が必要になるケースが多いでしょう。
また、小さなお子さんがいたり、寒さに敏感な方がいる場合にはより必要なケースが増えていきます。せっかくのキャンプで寒い思いをして、風邪でも引いたら台無しですよね。
以上を踏まえると、季節・エリア・標高・誰と行くかによって一概には言えませんが、1年の中で意外と多くの時期で暖房器具が必要!または、あったら快適!ということになります。
キャンプで使える暖房器具!薪ストーブ/石油・カセットガスストーブ/電気ヒーターなど特徴を解説
続いて、キャンプ場で扱う暖房器具にはどんな種類があるか、その特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
ご自身の行きたいキャンプ場の気温や設備に応じて適切なタイプを選びましょう。
薪ストーブ
まずは、憧れる方も多い「薪を燃やして暖をとる薪ストーブ」です。キャンプで使用できる暖房器具の中では最も暖かく優秀で、雰囲気も抜群のため冬キャンプしている気分になれますね。
タイプによってはストーブの上で料理や湯沸かしもできるメリットもあります。
その反面、本体価格が高価であり、薪を使用するため都度購入しているとランニングコストも高くなります。
薪は重くかさばるため持ち運びにくく、場合によっては適切なサイズに薪割りする手間もかかります。
さらに、テント内で使うらためには一酸化炭素中毒の防止のため、煙突を正しく外に出す必要があり、それに対応したテントも必要です。設置、撤収、メンテナンスにも手間がかかるため、その辺を踏まえた上でキャンプに慣れている方におすすめです。
ホンマ製作所 ステンレス ストーブコンロセット APS-48DX
<製品情報>
• 本体サイズ:幅28cm×奥行48cm
(煙突口まで52cm、煙突含65.5cm)×高さ44.5cm(煙突含183cm)
・本体重量:4.6kg(煙突含総重量6.9kg)
・煙突位置:背面
• 材質:ステンレス
• 原産国:日本
石油ストーブ
家庭用として使用する「灯油を入れて暖を取るストーブ」であり、そのままキャンプに持って行って使用することが出来ます。
薪ストーブに次ぐ暖かさを持ち、じんわりと空間を暖めてくれます。灯油を入れてスイッチオンで使える手軽さもあり、タンクに燃料を十分入れておけば夜間の薪ストーブのように燃え尽きて継ぎ足す心配もありません。
一方でこちらも燃焼機器であるため、一酸化炭素中毒には気を付けましょう。常時換気とCOアラームを付けておくと安心です。
トヨトミ 対流形石油ストーブ レインボー RB-250-W
<製品情報>
・商品サイズ:長さ38.8cmx幅38.8cmx高さ47.5cm
・重量:6.2kg
・暖房出力:2.50kW〜1.25kW
・暖房効果:コンクリート9畳/木造7畳まで
・乾電池別売:単2(4本必要)
カセットガスストーブ
コンビニやホームセンターなどどこでも売っている「カセットガスを燃焼させて暖を取るストーブ」です。小型タイプが多く、電源を必要としないため好きな場所に持ち運べ大変便利。
薪ストーブや石油ストーブと比べて暖かさは正直言って劣りますが、少し肌寒い程度の季節に1人や少人数で使う、またはサブヒーターとして活躍できるでしょう。
カセットガスストーブも一酸化炭素中毒になり得ますので、必ず換気しながら使用しましょう。
イワタニ カセットガスストーブ ポータブルタイプ マイ暖 CB-CGS-PTB
〈製品情報〉
・幅x高さx奥行き:31.1cm×29.9cmx20.8cm
・重量:2.6 kg
・暖房効果:木造3 畳/コンクリート4 畳まで
・連続燃焼時間:約3時間20分(標準モード運転時)
・燃料:イワタニカセットガス
電気ヒーター
電気ヒーターは燃料を使わず、コンセントに繋げて「電気の力で暖を取るタイプのヒーター」です。
電気ヒーターの中にもカーボン式やグラファイト式などいくつか種類がありますが、おすすめは熱風が出てスピーディに空間を暖めてくれるセラミックヒーター(セラミックファンヒーター)です。
筆者もセラミックヒーターを愛用していますが、まず命の危険にも繋がる一酸化炭素中毒の心配がない安心感があります。
さらに、燃料の購入・持ち運びが一切不要でコンセントに差せば使える手軽さが。特に初心者にはぴったりです。
肝心の暖房性能ですが、ワット数が大きいタイプを選べば秋や春先の肌寒い日のキャンプにも十分耐えられます。さすがに冬の夜間では電気ヒーターだけでは心もとないかもしれません。人によっては追加でホットカーペットや他のヒーターを併用するなど対策が必要でしょう。
デメリットは電源サイトでなければ使えない点です。
ポータブル電源があれば電源なしサイトでいけるかと言えば、実際には難しいでしょう。ヒーターのワット数が小さければ使えますが、ポータブル電源の定格出力は大きくでも500W程度であり、電気の容量も少ないため高出力で使えばすぐにバッテリー切れになってしまいます。
暖かさをもとめるなら1000Wを超える電気ヒーターを長時間使いたいところなので、やはりポータブル電源では力不足となります。
とはいえ、電源があればヒーターだけでなく、ホットカーペットを併用したり、スマホやゲームを充電出来るなど、キャンプをさらに楽しく快適にしてくれます。
そんな筆者おすすめのセラミックヒーターを次項からご紹介します。電気ヒーターを検討していた方は是非参考してみて下さい。