今回は【準備・設置編】! 合わせてはみーこパパ伝授!キャンプで薪ストーブを使うポイント 【運用・撤収編】もチェック!
まずはテント内に薪ストーブが必要か検討しよう! キャンプ用テントは使用禁止が多い・煙突付きも設置が簡単ではないことに要注意
薪ストーブを始めたくてこの記事にたどり着いた方には、いきなり冷水を浴びせるようなことをお聞かせしてしまい大変申し訳ございません。
薪ストーブのテント内の使用は禁止行為!?
薪ストーブをテント内に入れて使うことについてですが、多くのテントメーカーは禁止している行為です。そのため何か事故があっても自己責任となりますので、使用者自身に安全に使うための責任と努力、情報収集が必要となります。
薪ストーブと煙突がセットになっている商品を買えば、すぐに暖かい冬キャンプができるんだ!と思っているのでしたら大間違いです。薪ストーブをテント内では使用せず単体で使うのであれば、セット商品を購入すれば使うことが出来ます。販売元も、その想定で売っておりますので。
薪ストーブをテント内で使うには、テントが燃えないような設置方法と運用方法があります。
それを面倒だからとすっ飛ばしてしまう方には、絶対におすすめしません。キャンプ場での安全管理は自己責任だとしても、火災の延焼や事故の後始末はもちろん、「ここは大惨事が起きたキャンプ場」という風評被害など、絶対に他人に迷惑がかかります。
また、火の扱いに慣れていない方も見送った方が賢明です。もちろん個人差はありますが、焚き火にも慣れていないほどキャンプ歴が浅いうちに手を出しても、痛い目を見るだけです。ある程度自在に焚き火を操れるようになってから、ご検討ください。
キャンプ初心者さんは電源サイトor薪ストーブ付きコテージがおすすめ
初心者でも電源サイトを使えば、薪ストーブを使わずとも快適に冬キャンプが可能です。慣れるまで存分に、こういった施設を利用してください。電気の暖房は、火より安全で便利です。薪ストーブが据え付けられている北軽井沢のスウィートグラスなどのコテージをレンタルするのも、使用感を体験するのにおすすめです。
また、1回のキャンプで使う薪のコストも馬鹿になりません。1晩でおおよそ2~4束の薪を使いますので、キャンプサイトの電源利用料を超えます。
十分に経験を積んで火の扱いにも慣れて、設置の大変さも危険性もコストの高さも理解したうえで、それでもなおテントの中で薪ストーブを使いたい!という方に、次項から実践的な設置方法などを解説させて頂きます。
【準備編】テント内で薪ストーブ使う場合の薪の種類 キャンプ場では「広葉樹」」が売ってない場合もあるので事前購入がおすすめ
薪ストーブは何でも燃やせるわけではありません。燃やしていいものは木だけです。理想の燃料は、十分に乾燥した広葉樹です。壊れた家具などの廃材は接着剤が残っていたりする物もありますので、避けた方が無難です。燃やすと煙も多く、臭いです。
乾燥した広葉樹が毎回安定して調達できるかは、運もありますね。キャンプ場で売っている薪が、針葉樹しかないことも多々あります。針葉樹は使えないわけではなく、使うことは可能です。燃えが良すぎて頻繁に薪を入れる必要があり、高温になりすぎるのと、ススやタールが多くなりやすいといったリスクはございます。
私自身もキャンプで2日ぐらい針葉樹だけを燃やしたことがございますが、煙突が詰まったりすることはございませんでした。灰の量が多くて、途中で掻き出す必要はありましたね。
【薪ストーブの選び方】鉄・ステンレスが主流 キャンプ場までの運搬なども考慮してメリット・デメリットも要確認
薪ストーブは鉄、またはステンレスが現在主流です。軽くて丈夫なチタン製もございますが、コストと熱伝導率の低さという点であまり流行っているとは言えません。もちろんお好きな製品を選んで頂いて、一向に構わないのですが。
鉄の薪ストーブは数千円から、特にアウトドア用というわけではなく売られております。重くとも低コストなので、多くの方が手に取りやすいと言えます。
ステンレス製の薪ストーブは安いもので1万円前後から、アウトドアメーカーからも販売されています。鉄より熱伝導率は落ちますが、錆びにくく耐久性に優れています。
キャンプに持ち出すということを考えた場合、あまり大きなものは車に乗らなくなります。ストーブ本体以外に煙突も必要ですので、荷物の量はかなり増えます。薪ストーブ本体が大型でも、煙突を本体内部に収納して運べるものなどですとトータルではコンパクトにしまえます。
まずはお使いの車に載せられる大きさで、実際に使いたい薪ストーブを選んでください。脚が短いストーブの場合、地面を焦がしてしまうので耐火レンガや金属ラックでかさ上げが必要になります。
おすすめは金属ラックで、中でも直火で使えるようなグリルスタンドですと折りたたみもできて便利です。ストーブ本体と煙突の重量を支えられるだけの耐荷重があるものを使うよう、ご注意ください。
かさ上げして地面との距離を取った上で、地面に枯れ草などがあれば取り除いておきましょう。引火するようなものは、何も置かないことが理想です。