【ポイント3】どのような条件にも強いのは電気! 電源サイトなら初心者も冬キャンプがすぐできる
電気を使用した暖房はあらゆる気象条件に強く、安全性も高いため、テント内でも就寝中でも安心して使えます。
仮に強風で焚火はおろか、ストーブ類もまったく使えないという状況になれば、頼れるのは電気を使用した暖房ということになります。
これらを用いた暖房器具とは、例えば、ホットカーペット、電気毛布、セラミックヒーターなどです。ホットカーペットは工夫をすればこたつにもなります。
【3段階温度調節】3段階の温度は自由に調節でき、加熱モードを高温(赤色)→中温(ホワイト)→低温(青色)の順調に切り替えます。周りの温度に応じて加熱モードを調整でき、秋冬に最適です。色により温度段階も一目瞭然ので、老人でも、子供でも、誰でも簡単に操作でき...
電源:AC100V(50/60Hz)
消費電力:強:1200W、弱:750W
●電源コード長さ:約1.8m●目安表示値の基準値:【木造住宅】断熱材なし:244W、断熱材の厚み50mm:140W【コンクリート住宅】断熱材なし:174W、断熱材の厚み50mm:93W●運転モード:人感センサー(強、弱)/連続運転(強、弱)●安全機能:転倒時自動OFF、温度ヒューズ制御、電流ヒューズ制御、サーモスタット
本体重量(kg):2.5
その他機能:転倒時安全装置、切り忘れ防止機能、過熱防止安全装置
暖房の適用床面積(目安...
電気毛布などは電源ケーブルの取り回しさえできれば、テントの外でも十分な効果を発揮します(私もよく電気毛布にくるまって焚火をしたりしています)。
ホットカーペットをフロアに敷けば、夏用のシュラフでも十分な暖を取りながら朝までグッスリと眠ることができます。
これらの暖房用家電はそれぞれ比較的安価なものが多く出回っているので、一般的なキャンプギアに比較し、購入のためのハードルは低いとも考えられます。
電源をキャンプでどうするか?ですが、大容量のポータブル電源を使うという手はあるものの、これは残念ながら非常に高価です。
しかも容量が大きいほど高額になるうえ、小さい容量のポータブル電源は、使用電力を計算しながら使わないと朝まで暖房がもたないリスクもあり、あまり初心者にはおすすめできません
ですので、最初のうちは電源サイトを使用するのが無難かつ、推奨できます。
多くのキャンプ場では電源が引いてあるサイトが用意されており、その中であればある程度気兼ねなく電気を使い続けることができます(ブレーカーが落ちるような瞬間的に電力を大量消費する使い方はしないようにしましょう)。
電源サイトに電気毛布を人数分持ち込めば、初心者ファミリーであっても気軽に冬キャンプが楽しめます。
これがもっとも安価で、安全な冬キャンプの方法だと言えます。
【ポイント4】シュラフ、湯たんぽ、カイロ類…冬キャンプで重要と呼ばれるものについて
最後に、ここまで記載しなかった冬用のキャンプ道具について、初心者が使うという観点から簡単に触れてみます。
シュラフ(寝袋)
シュラフは本来冬キャンプで重視すべきポイントではありますが、初心者にとってはそうでもない、と私は考えます。
何故なら、上記の通り電源サイトが使えるのであれば、夏用の安価な封筒型シュラフでも十分眠ることができるからです。
もちろん、しっかりとした冬用シュラフを用意できるならそれに越したことはありませんが、真冬にそれ単独で使えるダウンシュラフはたいへん高価なもので、仮に家族全員分を揃えるとなると大ごとです。
なお、安価な海外製でノーブランドの化学繊維シュラフでも「冬用」を謳っているものがありますが、どこまで寒さに耐えられるかはわかりません。
「最低温度-15度」などと書いてあっても、実際に耐えられるかどうかは不明なので、安易な購入はお勧めできません。
湯たんぽ
湯たんぽは安価で効果的な暖房器具ですが、「それだけあれば朝まで夏用シュラフで眠れる」というような劇的な暖かさを持っているわけではなく、あくまでも補助的な存在です。この点電気を使った暖房には大きく見劣りします。
さらに湯たんぽは、低温やけどのリスクがそれなりに高く、湯を沸かすためにガスコンロなどもいるため、そこまで使いやすいわけでもないと思います。
あと、よく使われる暖房器具としては使い捨てカイロがあります。
これはいくらあっても困るものではありませんが、やはり劇的な効果は期待できないので、湯たんぽ同様、補助的に考えておくべきでしょう。
アタッチメントヒーター
これは適当なバーナーの上に乗せ、熱することで遠赤外線を発する金属のことです。
数千円と安価で暖かく、テント内なら風雨の影響も受けにくい良さがあります。
ただし、むき出しの金属を熱しているので火傷や火災の危険性が高く、一酸化炭素中毒にもなりやすいうえ、そのくせ狭い場所でないと十分な暖房効果が得られないという相反する問題もあり、やはり積極的に使えるものではないと思います。
以上についてはあくまでも初心者のうちは補助的な存在と捉え、まずは電気を優先することから冬キャンプを初めてみてはいかがでしょうか。
前述の電気毛布+電源サイトなら、4人家族でも1万円程度の投資で冬キャンプがスタートできます。
ストーブやフカフカのダウンシュラフは、2年、3年と時間をかけて揃えていけばよいのです。
また、最悪の場合は夜間撤収や自動車内への退避など、「命を守る」行動を起こしましょう。
冬キャンプは、死と隣り合わせの行為であることを忘れず、決して無理はせず、最悪の事態を想定しながら楽しみましょう。