ステップ③「松の葉作り」 すだれの余りを活用しボリューム感を演出!緑色に塗装して本物っぽく!
門松の竹部分と並ぶ主役級=松の葉を作ります。
この時期、アウトドアで青々とした大量の松の葉を探してくるのは多分、不可能?かと思いますので、先ほどご紹介した「鉢(土台)作り」で使い、余っているすだれを活用します。
【手順1】
ステップ③で使用するすだれは「土台に巻いたすだれの高さ(約20cm)より長く、30cmの竹より短く」カット。
※25cm程度の高さで調整します。
今回、鉢(土台)として使用した蚊取り線香の缶に巻いたすだれが20cm、一番短い竹が30cmなので、「松の葉として作るすだれ」は大体、25cmくらいを目安に高さ調節します。理由は「見栄え」です。
鉢(土台)隠しに使用したすだれの高さと、一番短い竹の高さとほぼ同じに切ってしまうと、高低差が少なくモッサリとしてしまいます。ですので、25cmぐらいを目安に、鉢・竹と見比べつつ、バランスを見て調整しましょう。
【手順②】
カット後は、すだれを丸めて束にし透明テープで固定します。
丸めて束にすることで立体的になり、ボリュームが出ます。
【手順③】
いくつか束を作ったら、松の葉に似せるために、緑色の塗料で着色します。
塗料が乾いたら完成。
筆者の場合、自宅には油性の緑色塗料がなく、絵具で代用しました。考えればわかることだったのですが…すだれは材質的に水を弾くようにできていました。(笑)
そこで、水をほとんど含ませず原液に近い状態で塗りました。それでも色が弾かれたので、その弾かれている絵具をティッシュペーパーで引き伸ばして何度も挑戦したところ一応、色は着いたようです。
ステップ④「装飾の文字作り&組み立て完成まで」 ステンシル !?で〝迎春〟を!仕上げは紙粘土で固定!
竹と松の葉だけでは物足りなさを感じるので、装飾を作ります。使用するアイテムは「木の板」。
【手順1】
木の板を「迎春」の文字が書ける適度な大きさにカットします。
※「迎春」は、あくまでも一例ですので、もし「謹賀新年」と書きたければ、「謹賀新年」が収まる大きさに、干支の動物の絵を描きたければ、その動物の絵が描ける大きさで板をカットします。
木の板をカットし終えたら、「ステンシル」で「迎春」という文字を作っていきます。
ぺべオ 透明フィルム ペベオ ステンシルフィルム A3 5枚入り
今回、筆者の場合は「自宅にあるものと100均で最低限必要なもののみ購入」と言うコンセプトで記事を書いていますので、自宅にあった画用紙で型を制作しました。
これからステンシルに挑戦してみたいと思った方は、紙ではなく上記のようなステンシルフィルムを利用したほうが使い勝手が良いのでオススメですよ。
【手順2】
「手順1」でカットした木の板の大きさとピッタリ合うように画用紙の大きさも合わせます。
その後、ペンで「迎春」の文字を書きます。
【手順3】
「迎春」の内側をカッターでくり抜きます。
【手順4】
文字部分をくり抜いてできた型を、木の板に貼り付け、絵具でなぞります。
乾いたらステンシル「迎春」の完成です!!
ステンシルと言えば、スプレー缶塗料で吹き付けて描くのが通常のやり方ですが、自宅にストックしているはずもなく、お馴染みの?絵具で代用しました。
完成したステンシルですが…「直接書いた方が早い!」「ステンシル特有の雰囲気がない!」と言う声が聞こえてきそうですが…これもまた〝味〟のひとつですね(笑)
門松に必要なパーツがひと通り完成しましたので、いよいよ仕上げ=組み立て作業に入ります。用意するのは、紙粘土と今まで作ってきた竹・松の葉・迎春のプレート。
【手順5】
ステップ②で作った鉢(土台)の中へ紙粘土を敷き詰め、竹と松の葉を挿していきます。
※竹、松の葉ともに、根元部分をしっかりと紙粘土で覆いかぶせ、傾かないように固めます。
あとは、鉢(土台)に巻いたすだれに「迎春」のプレートを固定すれば「門松」の完成です!
そしてそして、紙粘土が乾燥しガッチリと固まって出来上がったのが...こちら!
胸を張って玄関に飾れるクオリティーとは言い難いですが、「門松」だと認識できるものが完成しました!不器用ながらそれなりに良い物ができたのではないでしょうか。我ながらお見事です。(汗)
不器用な筆者でも門松が作れた!コツは「材料の質」よりも「いかに作業量を減らせるか」の工夫
予算をかけなきゃ作れないと思われがちな門松。しかし、材料の質へのこだわりさえ抑えれば、誰にでも簡単に作ることができます。また、低予算だからこそやらなくてはならない「工夫をする」という工程を楽しむことで、お金をかけて完成する門松以上の喜びも味わえます。自分のアイディア次第で良い物が出来上がる。そんな体験をしてみてはいかがでしょうか。