「コールマン製ケロシンランタン」のジェネレーターの交換とメンテナンス(清掃)
ジェネレーターは燃料の気化装置のことで、ケロシンランタンにとってはまさに命ともいうべきパーツです。
ただ、長く使っていると煤がついたり、焦げ付いてくるので、おおよそですが2年に1回程度は交換が必要になります。
特にケロシンランタンは煤が出やすいので、「着火しない」「着火してもすぐに火が消える」「明かりがボワボワして安定しない」などの症状が出るようになったら、時期に関わらずジェネレーターの交換を検討してみましょう。
ケロシンランタンのジェネレーターには、プレヒート用のアルコールを入れるカップがついており、まずはこれを持ち上げて、その下の皿状の金具(ヒートシールド)を取り外します。この部品は特に固定されていないので、取り外しは簡単です。
すると、中心部にボルトが見えるようになるので、これを回して外します。
ここではモンキースパナを使用していますが、専用の金具を使用した方が安心です。
ボルトを外すと大部分のパーツが外せるようになります。真上に持ち上げるようにして大きなパーツを外し、ジェネレーターをむき出しにしてから、ジェネレーターの根本のナットを回して緩めていきます。
これも、ラジオペンチで作業していますが、専用の金具を使用したほうがいいでしょう。
取り外したジェネレーターの中身がこちら。ニードル、スプリング、そして外側のケースの三層構造になっているのがわかります。
結構煤がついていますね。こうなるときちんと明かりがつかなくなるのです。
なお、煤のつきが少ないようなら、擦ったり、焼ききったりしての掃除だけで済む場合もあります。
新しいジェネレーターのニードルのお尻にあるフックをランタン側に引っかけ、バラバラにならないように注意しながら取り付けます。
なお、このフックは燃料用のダイヤルと連動して動きます。フックが出ていない場合はダイヤルを慎重に回してみてください。
新しいジェネレーターを取り付けたらすべてのパーツを元の位置に戻します。
この時、ナットとボルトをしっかりと締めます。
締め方が甘いと正しく動きませんし、パーツの歪みなどにも繋がります。
以上で、メンテナンスは完了です。
「コールマン製ケロシンランタン」のパーツは純正品を使用して、長持ちさせよう!
ケロシンランタンのメンテナンスは面倒なようで、一回やると「機械に向き合う」ことの面白さに気づかされます。
パーツを磨きながら分解し、組み上げ、きちんと動いた時の感動・達成感は病みつきになりますよ。
一方で、ちゃんと動かないと、これはストレスになるだけです。
キチンと動かすためにも、メーカー純正品の部品を購入し、正しい方法で交換するようにしましょう。
ちゃんと使えば一生使える道具なので、大事にしたいものですね。