【木のスプーンの作り方】初心者でも簡単、切って削るだけ! 自分だけのカトラリーを自作
それではさっそく、木のスプーンの作り方をご紹介します。大きさや形状はあくまで目安として参考にしていただければと思います。
出来上がりは、各々個性的なものになるかと思いますので、そういったことも楽しみのひとつとして作ってみてください。
1. お好みのスプーンの型を墨付けする
まずは、板にスプーンの型となる線を引きます。できれば、このときにモデルとなるスプーンなどがあると便利!
ざっくりと形が分かるようにしておけばよいのでスケッチ感覚でも大丈夫です。大きさや形の目安となれば問題ありません。
上面はもちろん、側面にもスプーンのスケッチを描いておきましょう。削りすぎたりしてしまうのを防ぐと同時に全体のバランスをチェックしながら切削できます。
この時点で余分な部分をノコギリで切り取っておくとスムーズに作業を行うことができます。
2. クラフトナイフでヒノキ板を大まかに切り出す
それでは今回のメイン作業となる「切り出し」です。線を描いた板をクラフトナイフを使って削っていきます。
木目の流れを意識して、線に沿ってゆっくり作業していきましょう。
ナイフの刃が入りにくい場合は、逆目(さかめ)と言われ木の繊維と刃が向かい合っている状態となります。その場合は、反対側から削ってみてください。
木の繊維と平行方向に削ることで、力を入れずにスムーズに削ることが可能になります。根気のいる作業ですので、休憩を入れながら着実に進めていくことがポイントです。
3. 彫刻刀ですくう部分を彫る
全体の削り出しが終わったら、すくう部分を彫刻刀で彫っていきましょう。このスプーンのすくう部分を「つぼ」といいます。
この作業で使う彫刻刀は、丸刀を使うのがおすすめです。しっかりと木材を手で抑えて、少しずつ丁寧に削ります。中央部分は深め、フチ部分は浅めに削るとバランスのいい仕上がりに。
4. 紙やすりで形を整える
つぼ(すくう部分)を彫ったあとは、#80の紙やすりで丁寧に形を整えていきます。親指で回すように研磨することで木肌が均等に整えることが可能。
彫刻刀で削った後はちょっとしたバリ(ささくれ)も表面にたくさん出来ている場合があります。全体のバランスをよく見て、サンドペーパーでしっかりとならすことが大切です。
#240のサンドペーパーでさらに表面を滑らかに仕上げます。サンドペーパーを掛けたあとは、木粉が付いていますのできれいに拭き取りましょう。
ここまでくれば、あとは仕上げにオイルを塗り込むだけ!
仕上げはオリーブオイルでコーティング! スプーンを美しく保ち、長持ちさせる役割も
出来上がった木のスプーン、最後の仕上げに使うのは「オリーブオイル」です。オリーブオイルをキッチンペーパーに適量を含ませ、スプーンに染み込ませるようなイメージで塗りこみましょう。
オリーブオイルを塗ることで、木に塗膜を作り保護してくれて長持ちさせる役割があります。
塗り終えたら、風通しの良い場所で乾燥させましょう。塗った直後でも使用可能ですが、オイルが手につくのでしっかり乾燥させてからがおすすめ。
オリーブオイルだけでなく、食用サラダ油などでも代用可能です。
手作り木のスプーンが完成! 個性的なカトラリー作りは達成感と満足感が味わえます
約2時間ほどおいて、木のスプーンが乾燥したらでき上がりです!とても肌触りがよく手に馴染みます。独特な木目を楽しめるのも手作りならでは。
少しデコボコしてるぐらいが味わいがあっていい感じです。ほんのりとヒノキの良い香りがするのも特徴。
中には「香りが気になる」という方もいらっしゃるかもしれませんが、使用していくうちに徐々に薄れていきます。
キャンプでもおうちでも使いたくなる自作カトラリー 自分好みにできるから愛着もひとしお
今回ご紹介した木のスプーンDIYはスタンダードな作り方で初心者の方でも比較的簡単に作ることができます。自分で板の状態から作り上げるので出来上がった後はなんとも言えない達成感が!
使っていくうちに愛着もわき、長く大事に使うことができると思います。実用性もありおすすめのDIYです。ぜひチャレンジしてみてください!