料理がおいしく出来上がる&見た目がおしゃれだと人気を集めているスキレット。キャンプやアウトドアの調理アイテムとして、ひとつ持っておくと重宝します。そこで、まだ使ったことがない方にもわかりやすいよう、選び方やおすすめのスキレット、シーズニングのやり方(お手入れ方法)、そしてスキレットを使った絶品レシピを6つまとめて紹介します!
【スキレットとは?・選び方&注意点】大きさ・深さ・使い方をチェックするのがおすすめ シーズニング(お手入れ)が必須な調理器具
スキレットとは?
オーブンや直火に対応していて、キャンプやアウトドアでも人気の調理アイテムである「スキレット」とは、鉄製の鋳物フライパンのこと。
ほかに、陶器製やホーロー製もありますが、主流はやはり鋳鉄タイプ。
まずは、その特徴を簡単に紹介します。
- 食材に均一に熱が伝わり、素材のうまみが引き出される
- 保温性が高い
- 調理後にそのまま食卓に出しても、見た目がおしゃれ
- シーズニング(お手入れ)が必要
スキレットの注意点:シーズニングと呼ばれるお手入れが必要!
スキレットの使用前後には、基本的にシーズニングと呼ばれるお手入れが必要。
正しくメンテナンスしないと、サビの原因になるので注意が必要です。
くわしいシーズニングの方法ものちほど紹介します!
スキレットの選び方
スキレットとひと口にいっても、さまざまな種類があります。
選ぶときに迷ったら、以下のようなポイントに注目して決めましょう。
- サイズ
→使用人数で選ぶ/1人用は15cmが目安 - 深さ
→汁物調理が多いなら深型が便利 - フタの有無
→煮込み料理や無水調理をするならフタ付きがおすすめ
普段使いがメインなら、IHクッキングヒーターや食器洗浄機などに対応しているかもチェックしましょう!
ここからは、おすすめのスキレットを3つ紹介します。
【スキレットのおすすめ3選】キャプテンスタッグ・ロッジ・ニトスキなど人気商品を厳選紹介
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)のスキレット
キャプテンスタッグのスキレットは、豊富なサイズ展開が魅力。
10~25cmまで、お好みのサイズを選べます。
初めて買うスキレットとして使い勝手が良いのは18~20cmくらいの大きさ。
価格が手ごろで、入手しやすいのも魅力です!
スープや煮込み料理など、汁気が多いレシピには、深型のタイプがおすすめ。
▼キャプテンスタッグをおすすめするライターの記事もご参考に!シーズニング方法もご紹介しています。
LODGE(ロッジ)のスキレット
スキレットといえば「LODGE」というほど愛用者が多い、アメリカのブランド・LODGEのスキレットです。
現在発売されているスキレットは、メーカーの方でシーズニング済!手元に届いたら、お湯で洗うだけですぐに使えるのもうれしいところです。
また、IHクッキングヒーター、ハロゲンヒーター、食器洗浄機などにも対応しているので、普段使いにもぴったりです。
別売りのカバーを使用すれば、煮込み料理や蒸し料理が、よりおいしく仕上がります。
カバーがあれば無水調理もできるので、ヘルシー志向の人にもおすすめ。
▼LODGEユーザーの記事はこちら!自分でシーズニングしたい方も要チェックです。
「ニトスキ」でおなじみ! ニトリのスキレット鍋
食卓をカフェ風に演出できると注目されている、ニトスキこと、ニトリのスキレット鍋。
6インチ(15cm)はおひとりさまにもちょうど良いサイズで、1人暮らしやソロキャンプにもうってつけです。
ただし、使用前にシーズニング(お手入れ)が必要な点に注意しましょう。
▼ニトスキには、19cmタイプもあります。
【シーズニングとは?】スキレットには必須の作業! ポイントを5つに絞ってご紹介
シーズニングとは?
シーズニングとは、スキレットを最初に使うときや、料理を終えて片づけるときに行います。
スキレットは、販売されている状態の時はサビ止めのワックスなどが塗布されているので、まず洗剤でワックスを洗い流し、その後新たに油をなじませて膜を張るシーズニング(油ならし)の作業が必要です。
また、料理後の片付けの際にもシーズニングを行うのですが、シーズニングをしないとスキレットが錆びてしまうんです。
シーズニングの作業ポイント5つ:優しく時間をかける
使用後は5つの工程のシーズニングをして、スキレットを長持ちさせましょう!
- スキレットをお湯に入れて、汚れを浮かせる
- スポンジなどでやさしく洗い落とす
- 水分をしっかりふき取り、空焚きして十分に水分を蒸発させる
- スキレット全体に薄く油を塗り、再び弱火で熱してなじませる
- スキレットが十分に冷めたら新聞紙にくるみ、湿気のない場所に保管する
シーズニングをするにあたって注意しなければならないことがあります。
使用後の4つの注意点:台所用中性洗剤やスチールたわしは使わない!
- 洗剤は使わずスポンジで汚れを落とす
- 台所用中性洗剤で洗ってはいけない
- 汚れが落ちにくい時は重曹を使う
- スチールたわしは絶対使わない
スキレットは使い込み、お手入れすればするほど「ブラックポット」といわれる、深く黒光りの最強のスキレットに育ちます。
使用後は4つの注意点を意識して、愛情たっぷりにお手入れをしてください。
▼シーズニング方法を写真付きで徹底解説。
【スキレットを使った簡単レシピ】主食〜デザートまで!強みを活かしたレシピ6選
1.缶詰で簡単・高栄養なキャンプ飯「鯖とブロッコリーのガーリック煮」
鯖の水煮缶を使った、手軽につくれるおつまみのレシピです。
彩りが良く、栄養価も高い一品。ガーリックの香りが食欲をそそります。
材料(1~2人分)
- 鯖の水煮缶…1缶
- ブロッコリー…3房(30g)
- 赤唐辛子(小口切り)…1本分
- にんにく(薄切り)…1/2片
- オリーブ油…大さじ1
作り方
- スキレットに赤唐辛子、にんにく、オリーブ油を入れて弱火にかけ、色付いたら具だけ取り出す
- オリーブ油の残っているスキレットにブロッコリーを入れ、軽くいためる
- 鯖缶を汁ごとスキレットに入れ、ブロッコリーと一緒に煮る
- 取り出しておいた赤唐辛子とにんにくを散らして完成
そのまま食べても良いですし、パスタソース、ブルスケッタ、オープンサンドなどに活用するのもおすすめ。
▼くわしいレシピはこちらで!
2.ホットケーキミックスで発酵いらずの「プレーンミニちぎりパン」
ホットケーキミックスをつかって、手軽につくれるパン。
オーブンを使わず、両面を焼くだけで完成します。発酵の手間がかからないのも◎。
キャンプやアウトドアでも、焼き立てのおいしいパンが食べられるのが魅力です!
材料(ミニスキレット1台分)
- ホットケーキミックス…150g
- プレーンヨーグルト…40g
- 米油(またはサラダ油)…小さじ1
- 水…大さじ1〜
作り方
- ボウルに材料をすべて入れてゴムベラなどでかき混ぜる
- ぽろぽろになってきたら、表面がなめらかになるまで手でこねる(必要に応じて水を足す)
- 5分ほど生地を休ませてから8等分してまるめる
- スキレットにオーブンペーパーをしき、その上に生地をならべる
- 上にもオーブンペーパーをかぶせ、弱火で両面を焼き色がつくまで焼き、最後に5分ほど余熱で火を通して完成
そのまま食べてもおいしいですが、味付けをするなどアレンジがきくのもうれしいポイントです。
▼くわしい作り方&アレンジレシピはこちらで!
3.子どもが大喜びするおやつパンも!「クマさんのちぎりパン」
スキレットを使ってオーブンで焼き上げるちぎりパン。
かわいいクマさんの顔がならぶので、子どもも大喜び!
材料(スキレット1台・クマの顔6個分)
- 強力粉(ふるっておく)…260g
- ドライイースト…3g
- 砂糖…30g
- 牛乳(30℃くらいに温める)…190ml
- 塩…3g
- バター…20g
- チョコレートソース…適量
作り方
- 牛乳、ドライイースト、砂糖を混ぜ、強力粉、塩、バターを加えて手でこねる
- 生地を一次発酵させる(35~40℃の環境で30分ほど休ませる)
- 生地を使って、クマの頭、口、耳のパーツを作り、15分ほど休ませる
- スキレットの中に頭パーツをならべ、口と耳のパーツをつける
- スキレットで成形した生地を二次発酵させる(35~40℃の環境で30分ほど休ませる)
- 180℃のオーブンで5分、アルミホイルをかぶせて170℃で20分焼く
- チョコレートソースで目と鼻の先を描いて完成
笑った顔、泣いた顔など、チョコレートソースでさまざまな表情を描くのもおすすめです。
オーブンではなく、同じサイズのスキレットを2つ使って、直火で焼く方法もあります。
▼くわしいレシピはこちら!
4. スイーツも!焼いてからめるだけ「リンゴのバター焼き」
リンゴをバターで焼いて、はちみつとシナモンをからめるだけの簡単スイーツ。
材料も作り方もシンプルで、手軽にできるのが魅力です。
材料(2人分)
- リンゴ(薄切り)…1個
- バター…10g
- はちみつ…適量
- シナモン…適量
作り方
- スキレットにバターを入れて加熱し、薄切りのリンゴを入れて焼く
- お好みではちみつとシナモンをリンゴにからめて完成
仕上げにスライスアーモンドを散らしたり、ホットケーキミックスに混ぜてパンケーキにしたり、などのアレンジもおすすめ。
▼このレシピ掲載の記事はこちら!