【登山靴のお手入れ方法・洗濯方法】 写真付きの手順を見てポイントを押さえよう! しっかり乾燥させることがポイント!
登山靴のお手入れのおおまかな手順です。
- 靴ひもを外して表面の汚れをブラシで落とす
- インナーソール(中敷き)を外して靴内部を優しく洗う
- 外側をスポンジで洗う
- タオルを入れて乾かす
- 完全に乾いたら防水・撥水スプレーを吹きかける
写真とともに解説していきますね。
【登山靴お手入れ手順1】靴ひもを外して登山靴の表面の汚れをブラッシング
あらかじめ、登山靴の靴ひもを取り外しておきます。取り外した靴ひもは、ネットに入れて洗濯しておきましょう。
ここで靴ひもを外すときに、元に戻すことを考えて写真を撮っておくのがおすすめです。「靴ひもはどのようになっていたんだっけ……?」という事態を防げます。
登山靴ミッドソール部分の汚れ。大きなゴミや泥を取り除いていくために、まずは表面をブラッシングします。
使用したのはこちらの柔らかめの馬毛ブラシですが、靴用ブラシでしたらなんでも良いと思います。
丁寧にブラッシングをしつつ、ソールの剥がれなどがないか、登山靴の状態をチェックです。お手入れの時間がない方は、ブラシをかけるだけでもOK。
【登山靴お手入れ手順2】インナーソール(中敷き)を外して登山靴の内部をスポンジで水洗い
インナーソール(中敷き)を取り出して、靴の中の砂やゴミを取り除きます。
大きなゴミが取り除けたら、水またはぬるめのお湯につけたスポンジで優しく洗います。
汚れがひどい場合は靴用洗剤「シュークリーナー」を使おう
汚れがひどい場合には、洗剤を使用するのがおすすめです。靴用洗剤のおすすめはこちら。
今回はぬるめのお湯で、十分に汚れが落ちました。
【登山靴お手入れ手順3】登山靴の外側をスポンジで水洗いする(ヌバックの場合は専用ブラシを使用する)
続いて、登山靴の外側もスポンジで洗います。主な汚れは泥汚れ。丁寧にスポンジで汚れを落としていきましょう。
ちなみにヌバック皮製品の場合には、専用のブラシを使う方が良いそうです。
ある程度汚れが落ちたら、乾いたタオルで靴表面の水気を拭き取ります。乾燥時間が短時間で済むので、必須の作業です。
【登山靴お手入れ手順4】タオルを登山靴の内側に入れ乾燥させる
タオルもしくは新聞紙を詰めて乾燥させます。1〜2回ほど、こまめに入れ替えを行うと、早く乾かせます。
ついでにインナーソール(中敷き)もスポンジで洗っておきました。
完全に乾燥させ終えたら防水・撥水スプレーを吹きかける(ゴアテックスは対応したものを使用)
風通しのいい場所だと、1日ほどで乾燥しました。登山靴が完全に乾燥したことを確認して、靴ひもを取り付けます。
靴ひもの先が破損していて穴に通らない場合は、
- ライターで先っぽを少し焼く
- セロテープで補強
これで、スムーズに靴ひもを通せました。
【登山靴お手入れ手順5】防水・撥水スプレーを吹きかける
最後に、防水・撥水スプレーを吹きかけます。完全に乾燥していないと、カビのもとになってしまうので注意です。
防水・撥水スプレーは、ゴアテックスに対応したものがあるので、ゴアテックスの登山靴の場合はそちらを使いましょう。
ゴアテックス対応の防水・撥水スプレーはこちら。
ただ、今回はもともと持っていた、ウィンタースポーツで使用している防水・撥水スプレーを使いました。
スプレーは吸い込むと有害。屋外で、風下に向けて使用するよう心がけます。
登山靴のお手入れ完了です。新品のように綺麗に、とはいきませんが、表面の汚れは綺麗に落ちていますね。
【登山靴をお手入れする際の注意点】汚れが溜まりやすいトップを重点的に!細かい部分は歯ブラシで磨こう!
実際にメンテナンスをやってみて感じた、登山靴のお手入れの注意点です。
- 汚れがたまっているトップ部分を重点的に
- スポンジは2面構造のものがおすすめ
- 使い終わった歯ブラシがあると細かい作業がラク
靴ひもを留めている部分は、土埃によってかなり汚れがたまっています。そのため、この部分は念入りにスポンジで洗っておきましょう。
使用したスポンジは2面構造のもの。使用済み歯ブラシを使うのもおすすめです。特に、細かいスキマに入り込んだ汚れをとるとき、重宝します。
登山靴のお手入れ・洗濯は安全のためにも定期的に行おう! トレッキングシューズはお手入れすると長く履ける
登山靴は命を守ってくれる、という意味でもっとも大切な山道具のひとつ。
普段のメンテナンスから登山靴の状態を気にかけておくと、破損やソールの剥がれにいち早く気づけます。
登山に行けない期間は、愛用の登山靴をメンテナンスしてみてはいかがでしょうか。