【薪ストーブ】大人気の「ロマンチカル」! 手に入れたらすること? 空焚きをしましょう!
無事に購入しても、箱から出してそのままテントに入れてはいけません。最初にしなければならないことは、屋外で耐熱塗料を焼き付ける空焚き作業です。
薪をくべて火を着けると、最初にものすごい煙が出て、最初はそのキツイ匂いにびっくりしました。でも、だんだんと匂いは消え、炎の美しさと暖かさにボーっと見とれてしまい、あっと言う間に3時間が経過……。恐るべし、薪ストーブ。おそるべし、ロマンチカル。
『ロマンチカル』には、煙突を横から出すタイプと上から出すタイプがあるのですが、調理をする為の天板を広くあけておきたいのと、テントに納める時の煙突の取り回しの自由度を考え、横から出すタイプにしました。
【ロマンチカル】注意点①:別売りの煙突を購入! ケースも用意しよう!
『ロマンチカル』は最初に購入した『ノマドビュー』の倍近い大きさがあり、重量は約15kg。このまま裸で持ち運ぶわけにもいかないので、収納ケースに納めることにしました。
薪ストーブの台として使用する、キャンピングムーンの『フィールドラック』もぴったり入り、まさにシンデレラフィット!
【ロマンチカル】注意点②:別売りの煙突も購入! 煙突の入るケースも用意しよう★
薪ストーブは本体だけでは使うことができません。本体のほかに煙突が必要になるのですが、本体に収納できる煙突がセットで付属していた『ノマドビュー』とは違い、『ロマンチカル』は別で用意する必要があります。
しかも、『ロマンチカル』の煙突の直径は106mm。、『ノマドビュー』は63mmなので、その差は約1.7倍。大きな煙突はかさばってしまい、本体に収納することはできません。使用後の煙突にはススが付ていて匂いも結構するので、煙突もケースに収納することにしました。
【ロマンチカル】注意点③:煙突を防炎・断熱処理しよう!
「ここまでで導入完了!」と思ったかもしれませんが、まだまだです! 薪ストーブを安全にテントに設置するためには、煙突に細工をする必要があります。
薪ストーブ本体の温度は400~500度にもなり、その熱気は煙突を通って外に排出されます。熱い空気が煙突を通るため、本体に近いほど煙突は熱くなります。テントから出した煙突でも、温度は120~150度にもなるので、煙突と接しているとテントはあっと言う間に溶けてしまいます。
そういったことから、薪ストーブに適したテントは難燃素材のコットンが基本と言われています。ただし、コットン素材のテントといえども、燃えづらいというだけで燃えないわけではないので、煙突そのものにも断熱・耐熱処理を施すのが重要となるわけです。
ロマンチカル用の煙突は直径106mmなので、近くのホームセンターで、直径130mmの若干径が大きい傘立てを用意しました。その傘立ての底の部分をグラインダーで取り払います。
メッシュの筒になった傘立を煙突に通し、上下3箇所づつボルトとナットで固定します。
メッシュの筒より煙突の方が24mm程小さいので、煙突の周りに12mmの隙間ができることになります。これで熱い煙突がテントに直接触れるのを防ぐ事が出来ます。でも、これだけではすこし不安なので、耐熱温度500度の『焚き火台シート』をこのメッシュの周りに巻き、テントから出すことにしました。
『ロマンチカル』の煙突径は106mmと一般的な薪ストーブのサイズなので、ホームセンター等で比較的手軽に煙突の材料を購入することができます。
今回テントの上部から煙突を出すことを考えて購入した材料は以下の通りです。
・90度エルボ……1本
・直管……3本
・煙突エンド……1個
・傘立て……1個
・焚き火台シート……1枚
・支線……3本
こちらの図は、煙突の上出しと横出しの略図です。
横出しで、薪ストーブの正面を向かせたい場合は、薪ストーブの上の煙突材料に、エルボが1本、直管が1本余分に必要になります。
煙突は必ずしっかりと固定できるように、3箇所から支線を張ります。万が一、強風で煙突が倒れると、400~500度ある薪ストーブまで倒れて大惨事になってしまうので、ここはしっかりと。
家庭で使用する薪ストーブの場合、一度設置すれば動かすことはないので問題ありませんが、キャンプで使用する薪ストーブは、毎回煙突を分解することになります。特にストーブに近い煙突部分は、高温になって焼きついてしまい、分解の際に外れなくなることがあるので、焼きつき防止剤を塗布しておくと、撤収の時に煙突が外れやすくなります。
『ロマンチカル』に薪を直接入れるとストーブの底面が痛む可能性があるので、ロストルを入れて底を保護することにしました。
今回、尾上製作所(ONOE)の『コンロ替え網・プレート』を購入しましたが、これもまた『ロマンチカル』にシンデレラフィット! 水平にしっかり固定されて、まるでこの薪ストーブのために作られたロストルの様でした。
【薪ストーブ】「ロマンチカル」の準備ができたらあとは実践! きれいな炎はずっと見ていられる!
ボーっと炎を見ていると、体の芯までポカポカしてきて、いつまででも眺めていられる薪ストーブ。臭くならないし薪が爆ぜても音も静か。ワンコ達も気に入った様で、薪ストーブを出すといつも近くでリラックスしています。
次回はこの薪ストーブを冬のキャンプ場に持ち出し、実際にグランピングで使用します! 薪ストーブにぴったりなベルテントのご紹介やテント内のレイアウト、薪ストーブの上手な使い方・快適な過ごし方。そして、薪ストーブを活用したキャンプご飯レシピをたっぷりご紹介します! 〜実用編〜もお楽しみに。