【オイルランタン自作】芯を通す火口の作り方の3通り紹介 アンカーボルトを切断するのが手軽
次にこの穴に通す「火口」を作ってやります。ランタンの「芯」を通してやる部分ですね。
この火口に関しては、下記の条件で制作しなくてはいけません。
(1)芯を通すので中空でなくてはならない。
(2)蓋に固定するためのネジ山が切っていなくてはならない
この条件を満たすためには、概ね三通りの方法があります。
(1)市販の中空ボルトを利用する
(2)市販のボルトに穴あけ加工する
(3)アンカーボルトを切断して使う
今回、それぞれの方法のメリット・デメリットを探るため全て試してみました。
【オイルランタン自作の方法①】市販の中空ボルトを利用する 意外と高価

筆者撮影

筆者撮影・最初からこのように貫通したボルトが売られています。
捜せばこういう物が市販されています。商品名は「エアー抜きーキャップスクリュー」という名で販売されているようです。
ちなみにネジサイズは汎用性の高いM6サイズです。
ただしこのボルトは、通常のホームセンターなどではあまり見かけないうえ、結構高価です(1本¥300~¥500)ので、今回の「身近で安価に手に入る材料で制作」という点から少々外れてしまいます。
【オイルランタン自作の方法②】市販のボルトに穴あけ加工する 初心者にはおすすめしない
次に(2)ですが、この場合はもうちょっとハードルが上がります。自身が金属加工の技術や設備を持っているか、そういう友人に制作してもらえる環境にあるかどちらかが条件になってくるからです。万力とドリルがあっても、ネジに真っ直ぐに穴を開けるのはそれなりの技術が必要です。
今回は、金属加工の仕事をしている友人が好意で作ってくれましたが、あまり現実的ではありませんね。

筆者撮影・金属加工技術のある方ならば市販のボルトに穴あけ加工する方法もあります。
【オイルランタン自作の方法③】アンカーボルトを切断して使う 安価&手軽に作れる
そこで今回は(3)の方法を使うことにします。

筆者撮影・M6のアンカーボルト。どこのホームセンターでも安価で手に入ります。
こちらはM6サイズのアンカーボルトです。
これならばアンカーを抜けば中空構造になっているうえ、ほとんどどこのホームセンターでも入手可能で、一本¥70~¥80と比較的安価で手に入ります。

ただしこのままでは使えませんので切断してやります。細いものですので、普通の金ノコで充分切断可能です。

筆者撮影・細い物ですので金属用ノコギリで簡単に切断可能ですが少々手間ではあります
ちなみに、少々大変なのと、切り口がそれ程綺麗には仕上がりませんので、筆者はたまたま持っていたチューブカッターを使用しました。

筆者撮影・チューブカッターがあれば、ノコギリよりも簡単で仕上がりも綺麗です。
たしか自転車のハンドル幅を調整するために購入したと記憶しております。

ただしこのチューブカッターを使用する場合は若干の注意点があります。
このアンカーボルトには、ネジが切ってある部分と無い部分があるのですが、そのギリギリの境目で切断してしまうと、カッターをグルグルと回している間に、カッターの刃の無い部分がネジ山を潰してしまうのです(もちろん筆者は最初そうやって失敗しました(笑))。

筆者撮影・アンカーボルトの場合切断位置に注意しましょう。
上が失敗例です。
下の作例のように、境目から少し離した場所で切断してやるといいかと思います。
チューブカッターで切断しますと、切断面は綺麗に仕上がりますが、内側にはバリが出ますので棒ヤスリでかるくヤスってやるといいかと思います。

筆者撮影・切断面はヤスリで仕上げてやりましょう。
さて、このアンカーボルトを使う方法は、上記の中空ボルトを使うよりももう一つメリットがあります。中空ボルトを使う場合は、ボルトの頭が固定されているため、蓋の上への突出し量が決まってしまいます。
もしも突出しが多い場合は、切断するか、蓋の裏側(ボルトの頭側)にナットを追加して調整してやるしかありません。
ナットはそれなりに厚みがありますので、一つ追加する毎に突出する量が大きく変わってしまい「微調整」とはとてもいきません。
そこへいきますと、アンカーボルトはボルトの頭が固定されていませんので、任意の位置に回してやればかなり細かく調整が可能になります。
この辺は文章では伝わりにくいと思いますので下の略図をご参照ください。

【画筆者】・ラフなイラストでスミマセン・・・
ここも筆者がこの方法を選択した理由でもあります。
それでは蓋に通して固定してやりましょう。

筆者撮影・これで火口完成です。

筆者撮影・裏側です。
画像を見ていただければお分かりのように、火口の横には空気穴も開けています。
これがないと、熱膨張で芯の火口から燃料が噴き出す可能性があるようです。
そこで芯を通せば完成なのですが、ちょっとした問題が発生しました。
筆者はネットで芯を注文していたのですが、「大体こんなものだろう」と3mmの芯を取り
寄せていました。

筆者撮影・今回は3mmのランプ芯を使いましたが2mmでもいいかもしれません。

しかしアンカーボルトに開いている穴は、それよりも少し内径が小さく3mmの芯には少々キツいようです。
手持ちの芯が無い方は最初から2mmの芯を手配した方がいいかもしれません。
そこで2mmの芯をあらためて取り寄せるのは、3mmの芯が無駄になるのと、待っている時間が耐えられそうにありませんでしたので(笑)穴を少々オーバーサイズのドリルで広げて対処しました。

筆者撮影・アンカーボルトに開いたままの穴ですとちょっと狭いので広げてやります。
ここは若干作業としましては面倒くさいのですが、既に開いている穴がドリルのガイドにもなりますので、穴の開いていないボルトに穴を開けるよりも遥かに楽ではあります。
これで芯を通してやれば完成です。
芯が通りにくい場合は、極細の針金などを芯の先端に巻いてやると簡単に通せます。
瓶の方はこれで完成なのですが、この瓶、ケースよりもちょっと短めですので、そのままケースに収納しますと、ケースの上部に少しだけ隙間が開いてしまうのです。

筆者撮影・そのまま瓶を入れると上の部分に隙間が出来てしまいます・・・
これではちょっとガタガタと安定がよくありませんので、下にスペーサーを追加してやります。
当初はプラ板とゴム板を切りだしてちょうどいいスペーサーを制作したりしていたのですが、どうにも手間がかかります。
そこでもっと簡単で身近なものを流用できないか?と探したところ、フィルムケースの蓋のフチをカッターで切り取ったところジャストフィット!

筆者撮影・たまたまあったフィルムケースの蓋がスペーサーとしてジャストフィットでした。
これで瓶とケースの上面の面が合いました。

筆者撮影・これでケースと瓶の上の面が合いました。
【オイルランタン自作】キャンドルライトに遜色ない明るさ! 4〜5時間燃焼可能! 灯油で割れば節約に
それでは早速点灯させてみましょう!

筆者撮影・問題なく点灯しました。
当たり前のことですが、火の大きさ(明るさ)はキャンドルと大差ありません。
燃料はオイルランタン専用のパラフィンオイルを使用していますが、これで30mlの瓶いっぱいに入れて4~5時間は燃焼するようです。

筆者撮影・ランプ用パラフィンオイルを使用していますが、灯油と1:1で割るとさらに燃料代は安くなります。

◆室内のテーブルランプ用の他、アウトドアやキャンプでハリケーンランタンにもお使い頂けるランプ専用オイルです。
◆ヘビーユーザーさんにはウレシイたっぷり2リットルサイズ。便利な注入キャップ付き。
【注意事項】
■周囲に燃えやすいものがなく、安定した台やテーブルの上でご使用下さい。
■比較的引火点が高いランプオイルなので、マッチの火を入れると消えます。ランプオイルそのものは燃えませんが、ランプオイルがしみ込んだ布や紙などはよく燃えます。
■常に人の目が届く場所でご使用下さ…
細かいことを言えば、本当は蓋の上側のナットは、見た目と火口の全体の突出し量を抑えるために薄口のナットを使いたかったのですが、薄口ナットは一般的なM6ナットとはピッチが異なるようでとりあえず断念して通常のM6ナットを使用しております。
未使用時は、芯先の保護のために袋ナットを装着してやります。

筆者撮影・点灯していない時は芯の保護のために袋ナットを装着します。