藁焼きで作るよりお手軽! 燻製式カツオのタタキは、他の食材とまとめて燻して作れるから楽ちん
今回は初めて魚の、それも鮮魚の燻製を紹介してみます。夏場といえばおなじみのカツオのタタキを燻製の技術の応用で、サクから作ってしまう、というメニューです。
カツオのタタキは通常、藁を焼いて、その炎でサクの表面を炙って作ります。中は生のまま、というのがポイントですよね。
この「藁焼きのタタキ」もある意味キャンプ向きのメニューではあるのですが、意外に藁が手に入りにくく、ホームセンターなどでは結構な量をまとめ買いすることになるため、若干ハードルの高さがあります。しかし燻製であれば、ほかの燻製、つまりチーズや肉類などのついでに燻せて作れるぶん、手軽に出来るというメリットがあります。
また、燻製で作ったタタキはハムのような不思議な風味があり、癖になる味わいです。普段、私があまり魚を食べない方なので、プライベートでも滅多に魚介類の燻製をやらないのですが、これはかなりお酒が進みます。
イモ焼酎などともよく合いますし、酒好きのメンバーが集まるグループキャンプなら、喜ばれること請け合いです。
【道具】熱燻用の道具とボウルがあればOK 炭火バーベキューの道具なら燻製後に焚き火もできおすすめ
今回行う燻製は熱燻です。80度以上の高温で一気に燻します。こちらの記事を参考に、熱燻用の道具を用意しましょう。
私の場合は最近ですと、画像のような炭火バーベキューの道具を使うことが多くなっています。
炭火を起こして網を敷き、その上に燻製器とチップを置くスタイルです。この方法のメリットは、炭火で単に焼くような料理をした後、新たな準備も必要なく、すぐに燻製に取りかかれること。しかも完了後は、ここに薪を突っ込んで、焚き火までできてしまうこと。
さらに言うと、汚れやすい燻製器の底を使わなくてよいので、後始末が楽なことが挙げられます。もっとも、最後のは使用する燻製器の構造にもよりますかね。この方法がベストではないですが、個人的には結構オススメですので参考にしてみてください。
スモーク源はサクラのウッドチップを使用します。サクラは短時間でも比較的しっかりとスモークの香りや味がつくため、今回のような短い時間で作る燻製向きです。
また、氷水でタタキを冷やすためのボウルも用意しておきましょう。
【食材】カツオのサク・調味料・薬味は必須 玉ねぎのスライスやポン酢と一緒に食べるとさらに美味しい
カツオは初夏から9月下旬にかけて、サクのものがスーパーで手に入ります。実はサクの方が加工済みのタタキより手に入れにくいので、探していると若干不毛な気分を味わいますが、根気よく探してみてください。
食材としてはそれだけなのですが、食べ方としてオススメなのは、タマネギのスライスと一緒に盛り付け、ポン酢しょうゆをかけて食べる方法です。ですので、タマネギ(4分の1個程度)と、ポン酢しょうゆ(大さじ5〜8程度)は用意しておきましょう。
あとは定番の薬味類からお好みのものを選んでください。チューブにんにく、チューブしょうが、みょうが、ネギ、ワケギなどです。たくさんあった方が彩りは鮮やかになりますね。