【作り方】燻製器で4〜5分に熱燻するのが大事! 燻す前にキッチンペーパーでカツオの水分を落とそう
(1)
カツオは多少凍っていても問題ありません。キッチンペーパーなどで、表面の水分はできるだけ拭っておいてください。水はどんどん出てくるので、調理の直前に拭いておくことです。
(2)
燻製器はあらかじめよく予熱をしておきます。この段階で100度以上まで内部温度が上がっていることが望ましいです。また、チップも中に敷いておき、既にモクモクと煙が出ていること。
この状態になっていることを確認したら、カツオをそのまま燻製器に入れて、フタをします。
(3)
フタを時折開けて、中の様子を確認しながら熱燻します。時間の目安は4分から5分です。
表面の色が火の通った感じになったら、ためらわず燻製を止めます。
【作り方】素早く燻してすぐに冷やす! カツオのタタキの燻製は中まで火を通しすぎないのがポイント
(4)
これは5分ほど燻した状態です。この色になっていれば問題ありません。
あまりやり続けると、中まで火が通ってしまうので、すぐに引き上げます。
(5)
燻し終わったカツオはすばやく氷水で冷やします。ここで時間をかけないことが一番重要です。時間をかけると余熱で中までどんどん火が入っていくからです。
1〜2分程度はじっくりと冷やし、身を引き締めます。
(6)
冷やしたカツオを包丁やナイフで切っていきます。こんな感じで外側だけ火が入っていればOKです。切り方は少しだけ薄く切ったほうが美味しいようです。厚くすると、カツオ特有の重たさが主張してきて、やや箸の進みが悪くなる感じです。
もっと燻製の香りを強くさせたい場合、切り分ける前に表面の水分をよく拭ってから、冷燻(煙だけを数時間当て続ける燻製方法)をするしかないですが、キャンプではあまり現実的ではないと思います。
また、ハンドバーナーのようなものがあれば、表面を軽く炙ってもいいでしょう。香ばしく、より美味しくなると思います。
切り分けたカツオとスライスしたタマネギを皿に盛り付け、ポン酢しょうゆをたっぷりとかけてから、薬味を乗せれば完成です。
火が通っているとはいえ、外側だけなので、作ったらすぐに食べてしまいましょう。夏場のバーベキュー会場、炎天下などで時間をかけて食べるメニューではありません。
食べてみると、いわゆるカツオのタタキなのですが、スモークを効かせたことで、若干ハムのような印象もあり、なかなかの珍味です。端っこの方はどうしても中心まで火が入ってしまうのですが、それがまたハムっぽくて面白かったりします。
カツオ特有の生臭さが気になる人は、ニンニクをたっぷりとつけて、タマネギと一緒に食べるといいでしょうね。あまり子供向けのメニューではありませんが、ムシムシした季節、焼酎のロックなどで流し込むには最高のつまみです。
まだしばらくカツオのシーズンは続きますので、ぜひ試してみてください。