筆者がキャンプを始めたきっかけはアルコールストーブの自作でした。空き缶を利用して作っている様子を動画で見ているうちに、自分でも作れそうだと感じ、試してみたくなったのです。そこで今回は、空き缶とハサミなど、家にある物を使った簡単な作り方をご紹介します。

アルコールストーブとは何か?

アルコールストーブは、エタノールやエチルアルコールなどのアルコールを燃料とする携帯用コンロで、アルコールバーナーとも呼ばれます。直径約5cm前後、高さ3~5cm程のコンパクトなサイズで、登山やキャンプ、トレッキングなどに使用されています。市販品ではトランギア(trangia)やエスビット(Esbit)の製品が有名です。購入すれば1,000円~3,000円を必要としますが、自分でアルミ缶などを利用して作ることができるため、多くの人がオリジナルのアルコールストーブを自作しています。

また、市販のアルコールストーブには蓋が付いており、本体に残ってしまったアルコール燃料を持ち帰ることができるようになっていますが、自作する場合は開閉可能な蓋が付いている缶を使用することで、同様の機能が得られます。

画像: アルコールストーブとは何か?

加工しやすい材料はアルミ缶

飲料用に使われる缶はスチール缶とアルミ缶の2種類がありますが、加工がしやすいのはアルミ缶です。スチールは硬い材質ですが、アルミはハサミやカッターナイフで切ることができ、穴を開けるにもそれほど力を必要としません。主に自作で使われているアルミ缶は、ビールやコーヒー、ウコンドリンクなどの空き缶です。表面の印刷部分をヤスリがけし、磨いて市販のアルコールストーブのように美しく加工する人もいます。色々と試行錯誤しながらDIYを楽しんでみましょう。

画像: 加工しやすい材料はアルミ缶

アルコールストーブに必要なパーツ

自作アルコールストーブに最低限必要なパーツは、本体(燃料が入る部分)と、バーナー部の2つだけです。燃焼効率を上げるため内部に内筒を入れたり、カーボンシートを追加し、上下させることで火力調節ができるように工夫する人もいます。アルミ缶を使用するときは、底のあるほうを本体にし、飲み口のほうをバーナー部に用います。内筒を追加したい場合は、余った部分を板状に切り出して使います。今回は内筒付きのアルコールバーナーの作り方をご紹介します。

アルコールストーブの基本的な作り方

では、基本的な材料と作り方をご紹介します。今回は、蓋のないビールや炭酸飲料のアルミ缶を使う方法をご紹介します。本体(底部)とバーナー部を切り分けて、余った部分で内筒を作ります。

材料

  • アルミ缶×1
  • ハサミ:金切りバサミ、工作バサミ、キッチンバサミなど
  • キリ:電動ドリルやピンバイス、釘などでも代用可
  • コンパスカッター: コンパスのような使い方で丸い穴が開けられるもの。なければカッターナイフでも開けられます。
  • カッターナイフ
  • 定規
  • 油性マーカー
  • ペンチ
  • ホッチキス
  • ヤスリ
  • 雑誌や箱など高さのあるもの:アルミ缶に印を付けたりカットするときに使用

作り方

  • バーナー部パーツ
    1. 飲み口のプルタブを外し、プルタブの穴に沿ってハサミやペンチで穴を丸く広げます。
    2. 切り口をヤスリがけして滑らかにします。
    3. 飲み口の外側にジェット孔(小さな炎がでる穴)をキリなどで8~16個ほど開けます。
    4. 雑誌や箱などの上にマーカーを横にし、その横にアルミ缶の飲み口を下にして40mm程度の位置に線を引き、カッターナイフでカットします。(大まかに切りだしてから線の上をカットすると楽です)。
  • 本体部パーツ
    5. 4.と同様の手順で、アルミ缶の底を下にして置き、30mm程度の位置に線を引きます。
    6. バーナー部パーツより少し口径が小さくなるよう、ペンチで内側に少しねじ曲げます。
  • 内筒パーツ
    7. アルミ缶の中央部分を30mm程度の幅でカットして帯状にします。
    8. 7.を丸めてホッチキスで止めます(径はバーナー部より小さくする。缶の底部の内溝にはまるくらいのサイズを目安に)。
    9. 8.の下側5mm程の位置に三角形の切り込みを3か所程入れます。
  • パーツ合体
    10. 9.の切り込みが無い方を飲み口側にセットします。
    11. 底部が内側になるように重ねて完成です(開閉できる蓋が付いた缶を利用して、バーナー部の穴開けを省略する人もいます)。

穴の数や穴の向きを変えることで火力が変化

アルコールストーブの自作で面白い点は、ジェット孔(バーナー部分の穴)の数や向き、バーナー部の形状などを変えることで火力が変化することです。穴の数や大きさは火力の強弱に繋がり、燃費にも影響します。また斜めに穴を開けると、炎が渦を描くトルネードタイプになります。思い通りのアルコールストーブができるまで何度もチャレンジする人が多くいます。材料が空き缶なのでリサイクルにもなりますね。

画像: 穴の数や穴の向きを変えることで火力が変化

アルコールストーブは五徳が必要

アルコールストーブを使用する際は、鍋やフライパンなどを乗せるための五徳が必要になります。五徳は市販品を使っても良いですが、自作も可能です。一番簡単な作り方は、ステンレスなどの金属板の中央に切り込みを入れ、十字に組み合わせる方法です。

五徳を作るのが面倒という人は、蓋付きの缶を使って五徳付きのアルコールストーブを作ってみましょう。飲み口に3~5mmの三角の切り込みを数か所入れ、空気の通り道を作ります。これが五徳の部分になります。それ以外は基本の作り方と同じです。切り込みが浅すぎたり、少なすぎたりすると空気が入らず火が消えてしまうので注意してください。

コンパクトに収納して楽々携帯

画像: コンパクトに収納して楽々携帯

自分で作るアルコールストーブなら、自由に大きさや材料を決めることができます。アルコール燃料を別の小さい容器に移して一緒に収納しておけば、ちょっとした散歩やハイキングなどにサッと持って出掛けられます。五徳をセットにしておけば缶コーヒーも温められますよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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