山小屋泊するなら、現金持参&事前予約がおすすめ! 登山初心者は、有人サービス付きの山小屋を選ぼう
山小屋には大きく分けて、有人のサービス付き山小屋と無人の避難小屋がありますが、ここでは初心者向けの有人山小屋についてご紹介します。「定番の山小屋」に絞り、前半はざっくりとした宿泊の流れ、後半はおすすめの過ごし方に触れていきます。
山登りをしていると、標高2,000m以上の大自然の中や見渡す限り山々に囲まれた山頂にぽつんと小屋が現れます。
その姿を見てほっとすると同時に、厳しい自然や歴史にも思いが巡り、感動を覚えるもの。中が意外と整っていることにも驚くかもしれません。
着いたらまず、受付で宿泊希望を伝え、食事の有無を選んで支払いを済ませます。
◆基本的にクレジットカードは使えないため、現金を多めに持って行くようにしてください。
◆予約なしで泊めてくれる場合も多いですが、夏などの繁忙期は特に、電話で事前予約しておくのが必須です。
◆到着時間は遅くても15~16時までを心がけましょう。※遅くなると遭難の心配をされかねません
一息ついてから、夕空の色の移り変わりを堪能するのが至極の時間となります。
【山小屋泊の基本①】山小屋は相部屋が多い! 貴重品はサコッシュに入れて管理するのがおすすめ!
次に山小屋を知っていただきたいため、あえて現実のままお伝えします。マイナスイメージになる可能性も否めませんが、「同じ志を持った山に集うもの達の共有スペース」と考えていただけたら幸いです。
玄関で靴を脱ぎ、受付で指定された部屋へと入ります。脱いだ靴は共有の大きな靴棚に置くため、他の靴と間違えのないよう目印を付けておくと良いでしょう。
山小屋によっては個室ありの施設も存在はしますが、ほとんどの場合は相部屋です。
つまり他の登山者と一緒に使用したり、カーテンで区切られている程度だったり、男女で分かれているタイプもあります。鍵は無い場合が多く、スペースも狭いため廊下に大きなリュックを置きっぱなしにすることも度々です。
そこで、貴重品を入れて常に持ち歩けるようにサコッシュを用意しておくと便利です。
アライテント(ARAITENT))マップサコシュ グレー
・テントメーカーがテントのシート布地を使用して作ったサコッシュ。
・口を折り曲げることによってチャック代わりにするため、出し入れがとても簡単。
・登山中でも頻繁に使うルート図やメモ帳など入れておくのにも役立ちます。
【山小屋泊の基本②】山小屋では、寝具の使い回しは当たり前! インナーシーツがあれば快適に睡眠可能
前日まで誰かが使っていたものを使用させてもらうのが当たり前でシーツの交換もありません。布団や毛布・枕は使い回しが基本なんです。
そこで自分のためにも、次の人へのマナーとしても、持って行くと役立つのがインナーシーツ(スリーピングシーツ)と呼ばれるもの。人が1人すっぽり入れるボックス型シーツを持参することで、使い回しの布団でも気にせず潜り込むことができるわけです。
折りたためて軽く、荷物にもならないため、忘れずに持って行きたい一品。
ロゴス 寝袋 シルキーインナーシュラフ
・シルキーモイスクロスという素材で作られており、サラサラとした手触りが特徴。
・寝袋のインナーやカバーとしても使用できるため、山小屋泊でのベッドにも活用可能。
・重量も約280gと軽量なため、持ち運びも苦になりません。