キャンプ歴45年のハピキャンライター、かおるです。長年キャンプを楽しむ中で、シーンやスタイルによってギアを入れ替え、使い分けてきました。その中で「これは外せない!!」と思うギアがあります。 そこで、長年の失敗談や経験から厳選した『後悔しないベストギア3選』を紹介します!長年の冒険と失敗から生まれた、”一生モノ”と呼べるベストギアの条件とは?
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45年でアウトドアチェアは20脚以上!選び抜いたベストギア

僕のキャンプとの出会いは小学6年生の頃、親からもらった小川のドームテントでした。そのテントを自転車に積んで、クラスメイトと近所の江戸川でキャンプをしながら鯉釣りをしたのが僕のアウトドア始まり。
それから45年、自転車はバイクになり、そして車になって、キャンプのスタイルは徐々に変わってきました。
自転車の頃は、性能や快適性よりパッキングが最重要で、いかに小さくコンパクトにまとめられるかが勝負。そんなコンパクトなキャンプギアは、今でもSUPやカヤックツーリングで活躍しています。
自転車がバイクに変わると、タンクからガソリンを抜いてランタンやバーナーと燃料を共有できることが大切なので、レギュラーガソリン『Unleaded』対応のギアにシフト。
そして、今ではキャンピングカー仕様のハイエースで、ワンコたちとの旅を楽しんでいます。

45年にわたるキャンプ人生の中で、スタイルの変化やこだわりにより、アウトドアチェアだけで20脚以上を所有しています。
チェアに限らず、多くのキャンプギアを使ってきた中で、私なりの「マイベストギア」を紹介していきます。
【1】アウトドアチェア『Snow Peak/FDチェアワイド RD』

20脚以上のアウトドアチェアを購入してきた中で、すぐに壊れてしまったもの、使わなくなってしまったものもありました。
現在、僕がメインで使っているチェアは2種類です。
まずは、クイックキャンプのローチェア。これはロースタイルの時に使うだけでなく、別宅のリビングでも使用しています。

もう1つはスノーピーク『FDチェアワイド』です。これはもうキャンプチェアとして全てが完璧!!

FDチェアワイド スペック
- サイズ:595×580×840(h)mm(シート高460mm)
- 収納サイズ:580×110×690mm
- 重量:3.6kg
- 材質: 本体/アルミニウム合金、シート/ポリエステル帆布、アームレスト/ポリエステル帆布・ウレタンフォーム
- 価格(税込):RD 14,300円 グレー 21,120円
軽量でありながら折りたたむとコンパクトになり、幅がゆったりとしていて、座り心地は快適。立ったり座ったりの動作も非常に楽で、何より丈夫!
いつから使っているか忘れてしまうほど長く愛用していますが、壊れる気が全くしません。万が一壊れても、スノーピークは「永久保証」なので修理してもらえるという神対応の折り紙付きです。

ここまで薄くなる上に、軽くて持ち運びやすく、しかも壊れない。もうパーフェクトなチェアです!

唯一壊れそうな部分といえばこのプラスチックが割れるくらいでしょうが、スノーピークは永久保証してくれるので安心です。
こんなチェアも使ってきました!

スノーピーク『FDチェアワイド』と同時期に購入したコールマンのチェア。
こちらも気に入って使っていたチェアの1つですが、さすがに座面を支える帯の部分が切れてしまいました。現在も修理して使っていますが、『FDチェアワイド』はそのような弱い部分が一切ないのです。

こちらのヘリノックスタイプのチェアは、収納時に軽量コンパクトなのがいいですね。
しかし、お尻がスッポリ包まれ収まりが良いので、一度座ってしまうと動くのが面倒になってしまうというデメリットも……。わが家では、結局使わなくなってしまいました。

小さなバッグに収納可能な『小さなテーブルと椅子のセット』は常に車に積んであります。ちょっと景色が良い場所やコーヒーブレイクにサッと出せてとても便利なんです。

【2】ランタン『コールマン/ガソリンランタン』

キャンプにおいて、照明は無くてはならないギアの1つです。
以前、電池式のランタンを持ってツーリングキャンプに行った時、電池を忘れて真っ暗な中、食事も摂れず何もできずに、寝るしかなかったことがあります。
そんな苦い経験をしているせいか、照明は予備の予備まで持って行く程入念に準備します。
そんな僕が車でキャンプをはじめた22歳から35年間、ずっと夜を灯してくれているのが、コールマンのガソリンランタン。

僕はコールマンのガソリンランタンに絶大な信頼を寄せているのですが、それは確実で壊れないから!!
33年前から使っている『Unleaded1マントル』は、30年間メンテナンスなしで全く問題なく使い続けることができました。

3年前にポンピングができなくなり500円程のポンプカップを交換しましたが、たったそれだけでまた絶好調に復活!
どんなに寒くても、どんなに暑くても、確実にサイトを照らしてくれますし、グズッたり調子が悪くなることもまずない超優等生です。
また、コールマンは、どんなに古いギアであっても補修部品が入手可能で、消耗品のマントルやポンプカップだけでなく、ホヤやニードル、ポンプまで購入することができます。
ちなみに、我が家にあるコールマンの2バーナーは60年近く前のもの。ポンプカップはコルク製なのですが、その部品までコールマンは作り続けて供給してくれているのです。


こんなランタンも使ってきました!

コールマンのランタンの他にも、ペトロマックスの『HK500』も所有しています。
見た目の美しさと部品点数が多いメカっぽさ、点火の儀式に憧れて2016年に手に入れました。しかし実は、ちょっと気分屋で、扱いには少しコツがいります。どこにでも気軽に連れて行けるわけではなく、その点ではコールマンのランタンの方が、手軽さや安心感では一歩リードしているかもしれません。
▼『HK500』について、こちらの記事で詳しく紹介しています!

一方で、意外と欠かせなくなっているのは、コンパクトで手軽な充電式LEDランタンです。
2つあればテーブルを照らすには充分明るく、暖色・寒色と使い分けられ、無段階に明るさを調整できるので重宝しています。頭のカラビナ風のフックも非常に便利です。
【3】オリジナル!トルコランプ風ルミエールランタンと燭台
それを見ればその時のことがまた思い出せる、手作りの一点物。そんな唯一無二のギアなら、長く愛用できます。
我が家にとってそんなギアは『オリジナルトルコランプ風のルミエールランタン』です。
『ルミエールランタン』は、コールマンの人気ランタン。キャンドルのような揺らめく炎で、周囲を優しく照らします。


写真には5つのルミエールランタンが写っていますが、中央のものがスタンダードモデル。左2本がインディゴ、右2本が妻と僕が作ったトルコランプ風のオリジナルです。
ルミエールランタンの下に置いてある3つの接続パーツを使い分けることで、さまざまな楽しみ方ができます。
なぜルミエールランタンが5つにまで増えたかというと、テーブルランタンに憧れてインディゴを1つ購入したのがきっかけ。しかし、1台では明るさが足りず、すぐに使わなくなってしまったんです……。
そんなある日、和歌山県のリゾート大島キャンプ場でキャンプをしたとき、場内のアクティビティで「オリジナルトルコランプ風ルミエール制作体験」をしたんです。
10時頃から15時頃まで、デザインを考えてガラスを張り、昼食を食べるのも忘れて一心不乱の5時間!疲れましたが、久々に鬼のように集中できてすごく楽しめました。

装飾によって明るさはさらに落ちましたが、ただの明かりではなくアイコン的な存在に。

妻と2人で作ったので、2台点灯できる燭台を手に入れて、オリジナル燭台の完成です。

さらに、使っていなかったインディゴに、もう1つインディゴを追加して4台点灯できる豪華な燭台にしました。

でも、この燭台は実は5灯用。そこで、さらにルミエールランタンを1つ買い増して合計5台に!
1灯から5灯まで、気分と雰囲気に合わせて使っているのですが、誰とも被らない唯一無二の一点物。我が家のキャンプの必需品になりました。
▼トルコランプ風ランタンの作り方は、こちらの記事で詳細をチェック!
マイベストギアの共通点は?
アウトドアチェア、ランタン、オリジナル品と3つのマイベストギアをご紹介しましたが、僕が長く愛用している、これらのキャンプギアにはいくつか共通点があります。
長年作り続けられているスタンダードなもの
長い間、支持され続けているのには理由があります。使い勝手が良く高性能なことはもちろんですが、しっかりしていて耐久性があり、修理やメンテナンスが容易。そして飽きが来ない、というのが長く愛用できるポイント。
コールマンのガソリンランタンやスノーピークの『FDチェア』はまさにこれですね。
ストーリーがあり唯一無二
一点物、希少性、入手困難というフレーズに目を輝かせてしまう方も多いでしょう。でも、ガレージブランドのお気に入りギアも他人と被るとなぜか凹むことも……。
人と絶対被らず愛着が沸くといえばオリジナル。わが家の『ルミエールランタン』のような、オリジナルギアを作るのも、キャンプの楽しみのひとつです。
長く愛される定番か、唯一無二のオリジナルか
キャンプを長くしていると、その時の興味や行動、スタイルによってキャンプギアは入れ替わって行きます。
自転車からバイク、車からキャンピングカーと、その流れを楽しむのはキャンプのひとつの楽しみ方だと思います。
我が家も、移動手段が変わる度に、ハイチェアからローチェアに変わった時にも、ほぼ全てのギアが入れ替わりました。
それでもなお、ずっと傍にあるもの、長く使い続けるものは、スタンダードな昔から愛されている形の変わらない完成されたもの、もしくは愛着が沸くオリジナルなものなのではないでしょうか?