永久に使える着火アイテム「オイルマッチ」ってなに?
オイルマッチとは、芯棒にオイルを含ませて着火するタイプのマッチのことです。使い捨てのマッチと違って繰り返し使用できることから、「永久マッチ」や「無限マッチ」という呼び名でも知られています。
オイルがついたマッチの芯棒を本体から抜き、フリントという火打ち石部分に擦り合わせて、火を起こす仕組みです。
使い捨てのマッチと違って長く使えて、火力が強いため、風や湿気、雨にも強いのが特徴。雨や風の日は普通のマッチでの着火は難しいですが、オイルマッチなら着火可能です。天候が変わりやすいアウトドアシーンでの火起こしに頼りになるアイテムですよ。
オイルマッチは本当に永久に使える?
永久マッチと呼ばれるオイルマッチですが、消耗したパーツの交換やオイルの補充が必要になるため、正確には永久ではなく「半永久マッチ」というのが正しいでしょう。
100均をはじめ格安のオイルマッチも販売されていますが、中には消耗が早く、パーツ交換ができないものもあるため注意が必要です。半永久的に使用したい場合は、パーツ交換できるものかどうか注意して選びましょう。
オイルマッチのメリット・デメリットは?
オイルマッチの最大のメリットは、繰り返し使えること。他にも、以下のようなメリットがあげられます。
オイルマッチのメリット
- 火力が強い
- 雨や風に強い
- 耐久性に優れている
- オイルが切れても、ファイヤースターターとして使える
オイルマッチと使い捨てマッチの一番の違いは、火力の強さです。雨や風にも負けないため、アウトドアシーンで火を扱う際に大活躍してくれます。
また、耐久性に優れているのも特徴です。濡れると使えなくなってしまうマッチ箱に対して、オイルマッチは金属製。雨はもちろん傷にも強く、長く愛用できます。
一方で、オイルマッチはオイルと火を扱うため、どうしても危険を伴います。安全に使用するためには、正しい使用方法を心掛けましょう。
オイルマッチのデメリット
- 火力が強いため、正しい使い方をしなければ火災のリスクがある
- オイル漏れに注意が必要
- 室内での使用は危険
【使い方】オイルマッチを使ってみよう!
ここからは、オイルマッチの使い方をお伝えします。事故を起こさないためにも、適切な方法で使用してくださいね。
【オイルマッチを扱う際の注意点】
- オイルマッチを使用する際は、周囲に燃えやすいものを置かない
- テント内や室内での使用は控える
STEP①フリントのコーティングを削る
オイルマッチの側面にあるフリントには、出荷時の摩擦を防ぐためコーティング処理されている場合があります。スムーズに着火させるため、使用前にコーティングを削っておきましょう。
金属製のやすりではなく、目の細かい紙やすりを使用するのがおすすめです。
STEP②本体にオイルを入れる
オイルをオイルマッチ本体に注入します。オイルが溢れないよう、慣れるまでは少しずつ慎重に注いでください。
万が一溢れてしまった場合は必ず拭き取って、しっかり乾かしてから着火してくださいね。
STEP③マッチの芯棒にオイルを染み込ませる
オイルを注ぎ終わったらマッチの芯棒を本体に差し込み、綿にオイルを染み込ませます。しっかり染み込んだらマッチ棒を抜いてください。
オイルがつきすぎて濡れた状態では着火しにくいので、着火前に少し乾かしましょう。
STEP④火をつける
染み込んだオイルがある程度乾いたら、いざ点火です!着火の前には、オイル漏れしていないか必ず確認しましょう。
通常の使い捨てマッチと同じように、フリント部分にマッチ棒の先端を擦ると着火します。
この時、本体を傾けたり激しく揺らしたりするとオイルが漏れてしまい危険です。オイル注入口を指でふさいでオイルが漏れないよう注意してください。
STEP⑤消火
オイルマッチは自然と消えることはないため、使い終わったら必ず消火します。息で吹き消すか、芯棒をオイルマッチ本体に差し込んで消火しましょう。